①愛犬にストレスがかかる
最近では、犬と一緒にお出かけや旅行が楽しめる環境が整ってきています。ペットと一緒に泊まれるホテルなども増え、旅行に連れていく人も多いでしょう。それはとても楽しいことではありますが、人混みに連れていく場合、犬にとってはストレスがかかっている可能性があることを覚えておきましょう。
人が大勢いる場所では、ガヤガヤと騒がしい雰囲気になっていることが多いため、犬はそれに対して不安を感じることが多くあります。慣れない雰囲気に緊張するだけでなく、パニックを起こして脱走してしまったり、気が立って吠え続けてしまったりということも珍しくありません。
特に普段あまり人の多い場所を歩く機会のない犬は、強いストレスがかかるため注意が必要です。いきなり大混雑の人混みに出かけるのではなく、人通りのある場所に少しずつ慣らすなど社会化トレーニングを行っておくことをおすすめします。
②愛犬が怪我をしてしまう
初詣やお祭りのような人混みでは、自分の足元もよく見えないということがあると思います。そうした場所に犬を連れて行くと、周囲の人に足や尻尾を踏まれたり、持ち物が顔にぶつかったりして犬が怪我をしてしまうことがあります。
そうした混雑の中にいる人は、その場所に犬がいるとは考えてない人も多く足元にまで注意を払っていないと思います。特に小型犬の場合は、人混みで踏まれたり蹴られたりしてしまう可能性が高いので注意が必要です。
人混みに犬を連れていく機会がある場合、周囲の人との距離が近く足元がよく見えないほどの混雑であれば犬は抱っこをするようにしたり、道の一番端を歩かせるようにしたりと工夫して安全を確保しましょう。
③他人に迷惑をかける
人混みでは、普段とは違う様子に犬も緊張したりテンションが上がったりします。そのため、いつもはあまり吠えない犬も、ワンワンと吠え続けてしまったり、まわりにいる人に対して近づいたり飛びついたりしてしまうことがあります。
外出した先には、犬が苦手な人や怖いと感じる人がいることもあるでしょう。十分な距離が取れていれば問題なくても、人混みで離れることができない程近い場所にいると恐怖を感じる人もいると思います。
人混みで犬に吠えられたり近寄られたりすることで、犬嫌いに拍車がかかってしまうこともめずらしいことではありません。初詣やお祭り、ショッピングモールなど基本的には人が楽しむ場所やイベントの場合は、そうした人への配慮も必要だと思います。
まとめ
犬にとって人混みは、不安や緊張を感じやすい環境であり大きなストレスがかかることがあります。そのため、いつも以上に吠えてしまったり、近くにいる人に対して攻撃行動を起こしてしまったり、パニックで逃げ出してしまったりというトラブルが起こる可能性があるのです。
また、人が好きな犬の場合、テンションが上がって知らない人にも飛びついてしまったりすることも。そのような場所にいる人の中には、犬が苦手だという人も当然のことながらいるでしょう。人混みで犬に出会うことで余計に犬嫌いになってしまうという意見も聞かれます。
人混みに犬を連れていくことは、犬にとっても周囲の人にとってもトラブルの原因になる可能性があります。もしも人混みに連れていく機会があれば、そのことを十分に考慮した上で事前の準備や行動をするようにしましょう。
また、子犬のうちから人が多い場所に少し慣らしておくことも大切です。人混みでも落ち着いて過ごせるように、あえて人が多くいる場所に行ってみるなどの社会化をしておくと、人混みでのストレスやトラブルを軽減することができます。