犬が吐く寸前に見せる仕草や行動とは?
「なんだか様子が違う…」と感じていたら、愛犬が突然嘔吐したという経験はありませんか。しかし、多くの場合、犬は吐く寸前に嘔吐の兆候を見せています。ここでは犬が吐く寸前に見せる仕草や行動を紹介するので、その後の対応に繋げましょう。
1.「グエッ」とえずく
吐く寸前に見せる仕草として、えずくような仕草を見せる犬はとても多いです。突然歩を止めたかと思うと、「グエッ」や「ウェッ」といった普段とは違う鳴き声を発しながら、頭を下げるような仕草を見せるのです。
この時、犬は吐き気を催し、吐きやすいような体勢をとろうとしています。そのため、体を丸め、頭を下げて嘔吐物を吐き出す寸前のサインとして捉えましょう。
なかなか吐けない様子であれば、そのままでは苦しいので、飼い主が背中をさすってあげたり、軽くトントンと叩いてあげるなど、補助してあげると良いでしょう。
2.何度も咳をする
犬の中には、吐く寸前に何度も「コンコン」というような咳を見せることがあります。これは、嘔吐物が上がってきているために起こる現象です。
咳と一緒に「オェッ」と吐いてしまうこともあるので、何度も咳をしながら下を向くような仕草が見られたら、口元にゴミ箱や袋を用意するなど対応の準備をしておきましょう。
3.よだれがダラダラと出る
不快感を感じていると、唾液の分泌量が多くなり、よだれをダラダラと大量に出す犬も多いです。普段はあまりよだれを垂らさないのに、なぜか今日はよだれをダラダラ垂らしていると感じたら、吐き気を催している可能性があります。
このような時は、犬も自分の体に違和感を感じて不安に思っているので、飼い主の傍から離れようとしないことも多いです。また、食欲がなく、あまり動こうとしないという特徴も見られるので、合わせて体調管理の参考にしてください。
犬が吐きそうになっている…どう対処すべき?
もしも上記のような吐く寸前に見せるサインが見られたら、飼い主はどのように対応するべきなのでしょうか。
まず、気持ち悪いのに吐けないという状況は犬にとって非常につらいです。そのため、愛犬がなるべく早く吐き出せるよう、背中をさすってあげたり、頭を下げたりと補助してあげましょう。
また、吐いている最中は嘔吐物が喉に詰まって窒息しないよう、注意深く観察することも大切です。嘔吐後に急いで水を与えてしまうと、嘔吐物が詰まったり、戻ってしまう原因となるので、しばらく様子を見ましょう。
完全に嘔吐が止まった様子であれば、少しずつ水を与えましょう。吐いても元気があり、少量の水を吐かない様であれば少しずつごはんをあげましょう。様子を見つつ、適切な量を与えることがポイントです。
2日以上嘔吐が続くようであれば病院へ
嘔吐症状が2日以上続くようであれば、一過性の症状でなく、慢性的な病気が原因となっている可能性が考えられます。一度かかりつけの動物病院へ連れて行き、診察してもらいましょう。
その際、いつから嘔吐症状が出ているのか、どのくらいの頻度で嘔吐しているのか、その他にも元気があるのかなどを獣医師に伝えてください。
まとめ
今回は、犬が吐く寸前に見せる仕草や行動を紹介しました。このようなサインが現れたときは、袋などを用意して、いつでも吐けるような準備をした上で、嘔吐しやすいように背中をさすってあげてください。その後も症状が長引くようであれば、病院へ連れて行きましょう。