①長い時間においを嗅いでいる
犬はとても嗅覚が優れています。非常の細かくにおいを嗅ぎ分けることができるため、においから色々な情報を読み取ります。見知らぬものや興味を引かれたものに対して、「これは何だろう?」とクンクンにおいを嗅ぐのです。
散歩中などに地面のにおいを一心不乱に嗅いでいる犬もいると思いますが、その時はその場所をどんな人・犬が通ったのか、そこに何が置かれていたのかなどを確認しているのだと思います。
犬の足の裏から出る汗のにおいや排泄物のにおいなどで、どんなの犬がその場にいたのかを感じ取ることができるとも言われています。犬にとって散歩でにおいを嗅ぐことは、地域新聞や掲示板を読むようなものだとも言われています。
②じーっと見つめている
私たち人間も同じですが、何か気になるものがある時に犬も対象物をじっと見つめることがあります。それが「どんなものなのか」「どんな動きをするのか」などを観察して、把握しようとするのです。
ただ興味があって見ている分にはかまいませんが、いわゆる“ロックオン状態”になった時は注意が必要です。興味のあるものを獲物として目で捕捉している時や、警戒心から相手の行動を監視している時は、突然狩りや攻撃の行動に移ることがあります。
飼い主さんが名前を呼んだり動くように促したりしても、じーっと見つめたままでいる時は気をつけてください。視線を切るように前に立ちふさがったり、リードを引っ張って別の場所に移動するなどして気をまぎらわすようにしましょう。
③尻尾をゆらゆらと振っている
犬のあらゆる感情は尻尾にあらわれます。犬が尻尾を振る=うれしい時だと思われがちですが、必ずしもそうではないのです。うれしい時や楽しい時はもちろん、怒っている時や警戒している時、不安を感じている時などにも尻尾を振ります。そして、何かに興味津々になっている時にも尻尾を振ることがあるのです。
感情によって尻尾の振り方や位置が変わりますが、興味津々になっている時も感情次第でさまざまな動きになります。楽しそうなことがあって目をキラキラとさせながら興味を示している時は、尻尾も大きくぶんぶんと振ります。
何かわからないものに対して不安な気持ちを持ちながら興味を持っている時は、尻尾を水平に近い状態にしてゆっくりと振ります。もしもピンと立てて小刻みに震わせている時は、攻撃行動に移る可能性があるので注意しなければなりません。
④ワン!ワン!と短く吠える
犬の興味が高まって抑えきれなくなると、「ワン!」と短く吠えることがあります。他の犬が楽しそうに遊んでいるのを見てテンションが上がって思わず声が出てしまったり、不安な気持ちや警戒心がピークに達して威嚇のために吠えたりすることもあります。
また、一度吠えることで興味のある相手の気を引いたり、相手の反応を確かめたりする犬もいます。ただし、遊んで欲しくて吠えている時、相手が犬ではなく人間の場合だと気持ちが伝わらず怖がらせてしまうこともあるので、飼い主さんが落ち着かせたり、相手の人に対して言葉でフォローしてあげるといいでしょう。
まとめ
犬はさまざまなことに興味を持つ動物です。特に散歩で外に出た時や、大好きな飼い主さんに関することは興味津々になることでしょう。そして興味を持ったことについては、優れた嗅覚で情報を探ったり、じっと見つめて観察したります。さらに、気持ちが高まると尻尾を振って感情表現をしたり、興奮が抑えきれずに短く吠えることもあるでしょう。
何かに興味を持つことは犬の精神的な刺激になるのでとても良いことです。しかし、あまりにも集中しすぎてしまうと飼い主さんの声が聞こえなくなったり、思わぬトラブルを招く恐れがあります。犬の感情や集中力、興味についても、飼い主さんがある程度コントロールしてあげるようにしてくださいね。