犬の耳掃除は1~2週間に1度がベスト
犬の耳は皮膚が薄く繊細なので、あまり強くこすったり奥まで入れたりしてはいけません。また、耳掃除をし過ぎても耳を傷つけてしまう原因になるので、犬の耳掃除は1~2週間に1度くらいがベストだと言われています。
基本的な犬の耳掃除方法
ここで基本的な犬の耳掃除方法をおさらいしておきましょう。犬の耳掃除には、市販されている耳掃除用のウェットティッシュや濡らしたガーゼなどを使い、拭き取る方法が基本です。
汚れを拭き取る場所は、外から目で見える範囲までです。あまりにも奥までガーゼを巻き付けた指を差し込んでしまうと、耳の中が傷ついてしまい、化膿してしまう恐れがあるので注意が必要です。
犬の耳掃除で絶対にやってはいけないNG行為
犬の耳掃除は、1~2週間に1度のペースで行うのが最適です。では、犬の耳掃除でやってはいけないNG行為とは、どのような行為が当てはまるのでしょうか。皆さんの耳掃除方法が、以下に当てはまる場合は、すぐに改善しましょう。
1.綿棒を使って耳掃除する
愛犬の耳掃除に人間と同じく綿棒を使用する飼い主さんもいます。しかし、綿棒は必要以上に奥まで差し込んでしまい、耳の中を怪我してしまう原因となるため危険です。
また、犬の耳は小さいので、溜まった汚れを掻き出すのではなく、綿棒によって押し込んでしまい、耳垢が正常に外に出てきにくくなる可能性があります。(正常な耳には耳垢を奥から外に送り出す自浄作用があります。)。
したがって、綿棒を使って耳掃除をするのではなく、ガーゼなどを濡らして、見える範囲の汚れだけ拭き取るようにしてください。
2.ゴシゴシと強くこする
犬の耳は皮膚がとても薄く、強くゴシゴシと擦ってしまうと、赤くなってしまったり、皮膚が剥けてしまったりと耳トラブルを発症してしまいます。犬の耳掃除は、やり過ぎは禁物です。軽く拭うほどの力でそっと擦ってあげてください。
3.耳の奥の方までこする
ここまで何度もお話ししてきましたが、犬の耳掃除をする際、耳の奥までガーゼを巻いた指を差し込んだり、綿棒を差し込んだりしてしまうと、耳の奥を傷つけてしまう恐れがあるので危険です。
犬の耳掃除は、耳の奥まで行う必要はありません。外から見て見える範囲の汚れをそっと拭う程度で良いのです。
もしも頻繁に耳を振るなど、耳に関して気になる様子が見られた場合は、かかりつけの動物病院に相談してみましょう。外耳炎を起こし痒みが強かったり、耳に痛みがあるかもしれません。獣医さんに耳処置をしてもらい、点耳薬や内服薬を処方してもらいましょう。
4.耳が乾いた状態で掃除する
意外と忘れがちな手順に、「耳を軽く湿らせてから掃除する」という手順があります。犬の耳は皮膚が薄く、非常に繊細な部分なので、軽く湿らせた状態で擦らなければ、皮膚を傷めてしまう恐れがあるのです。
ガーゼで耳を拭う際は、ガーゼを軽く濡らしておいたり、あるいは市販されている耳掃除用の薬を垂らしたりして、耳掃除しやすいように耳の環境を整えることが大切です。
しかし、あまりにもガーゼを濡らしすぎてしまうと、違和感から嫌がってしまったり、耳の中に液体が入ってしまい頭を激しく振ってしまいます。濡らしたガーゼはしっかり絞り、耳の外側が少し湿るくらいに抑えましょう。
5.長時間かけて耳掃除する
耳掃除を嫌がる犬は多いので、どうしても耳掃除が数分掛かってしまう人も多いでしょう。しかし、時間が掛かれば掛かるほど犬は耳掃除を嫌ってしまいます。そのため、1回の耳掃除は2~3分以内に止め、無理強いはしないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬の耳掃除は、綿棒などを使わず、湿らせたガーゼで軽く汚れを拭き取る程度がちょうど良いです。やり過ぎには注意して、1~2週間に1度、汚れを拭うように耳掃除してあげましょう。