適切な距離関係を保つ
犬と人間が共存していくためには、付かず離れずの適度な距離感が大切です。犬が求める距離感は、犬種や性格によっても変わってきます。お互いが快適に心地良く生活するために、一緒に遊ぶ時間と自由な時間を作って過ごしてみましょう。メリハリがあることで、より良い関係性を保てるようになります。
犬に構い過ぎはNG。その理由は…?
1. 留守番ができなくなる
家にいる間、過剰なスキンシップで甘やかしてばかりいると、飼い主が出掛けた途端、犬の心は不安と寂しさでいっぱいになります…。その結果、どうにか飼い主の気を引こうとして、留守番中の問題行動に繋がるのです。
《問題行動の例》
- 無駄吠え
- 食糞
- 部屋や家具を破壊する
- ペットシーツを噛みちぎる
2. 飼い主に依存する
犬を溺愛する気持ちは、飼い主なら誰しも持っている感情です。「我が子が世界一可愛い♡」と思うのは当然ですが、過保護や過干渉は犬の成長を妨げる原因となります。飼い主への依存心が強いと、家中飼い主の後ろ姿を追い掛け、姿が見えないだけで鳴きながら探し回るようになります。
3. ワガママになる
「ワガママ」という言葉は聞こえが良くないかもしれませんが、ワガママな犬は愛情深い性格の持ち主です。言うことを聞いてくれなかったりするのは、飼い主の育て方・接し方が原因となっている場合が多いのです。
犬がストレスを感じる瞬間
睡眠を妨害される
犬の睡眠はほとんどが浅い眠りなので、しっかり体を休めるには、長い睡眠時間が必要です。眠りが浅い分、周囲の気配に対し、敏感に反応します。睡眠不足は稀に「ナルコレプシー」という睡眠障害を引き起こし、健康面に悪影響を及ぼします。
家族がよく喧嘩している
犬は平和主義な生き物です。家族が言い争いをしていたり、怒鳴ったりしている声は心理的ストレスを与えます。身の危険を感じて隠れたり、飼い主に恐怖すら覚えたりしていきます。大好きな犬に嫌われたら、飼い主としては切ないですよね…。犬の察知能力を侮ってはいけません。
自分だけの時間がない
甘えん坊な性格の犬でも、たまには飼い主の元から離れて気ままな時間を過ごしたくなるものです。自らトコトコ歩いてハウスに戻っていく日は、疲れているか、体調を崩している可能性が考えられます。自分に置き換えて考えてみると、体調が悪いときは安静にしていたいですよね。
長時間の留守番は極力控える
犬が自分のペースで寛げる時間は必要ですが、決して留守番を推奨している訳ではありません。「犬がひとりでいる時間」と一括りにしても、飼い主がいるときといないときでは、犬の心境に違いがあるはずです。
各家庭で事情はあると思いますが、食事やトイレ、室温など配慮すべき点があるため、長時間の留守番はできるだけ控えるようにしましょう。
まとめ
飼い主に構い過ぎの自覚がなくても、自分の時間を犠牲にしてまで犬のために捧げていたら、客観的に見て「構い過ぎ」に該当します。大好きな愛犬に甘えられたり要求されたりすれば何でも応えてあげたくなりますが、それは将来的に社会化の妨げになるかもしれません。何事もやり過ぎはNGです。程良いバランスを維持するよう心掛けてみてください!