犬がクンクンと鳴く理由5つ
皆さんの愛犬は、「クンクン」と鳴くことはありませんか?
飼い主の目の前まで来て「クンクン」…あるいは飼い主が見ていない場所から「クンクン」…さまざまな状況で聞くことのある鳴き声ですが、一体どのような心理状態を表しているのでしょうか。
理由1.自分に注目してほしい
飼い主の目の前や飼い主のことを見つめながら「クンクン」と高い声で鳴いている場合は、「そっちばかり見ていないで、僕のことも見てよ」と自分に注目してほしいと思っているサインです。
飼い主がテレビやスマホばかりに夢中になっていると、なかなかかまってもらえず、どうにかかまってもらいたいという思いを鳴き声で表しているのです。
家事などで忙しい時は「ちょっと待ってね」と優しく声をかけて持っていてもらいましょう。忙しくない時であれば、愛犬との時間を設けてあげてくださいね。
理由2.飼い主に甘えたい
単純に犬が飼い主に甘えたい時にも、クンクンと高い声で落ち着かない感じで鳴いてみせることがあります。
しかし、前述した「自分を見てほしい」時よりも切羽詰まっていないので、柔らかい鳴き声であることが多いです。「撫でてほしいな」といった甘えから、飼い主が帰宅したことによって寂しさを埋めるように甘えたいと感じている事もあります。
あまりにも甘えん坊すぎると分離不安の可能性が疑われますが、そうでない場合は、ぜひスキンシップをとって甘えさせてあげてくださいね!
理由3.不安を感じている
どこか弱々しげにクンクンと鳴く場合は、不安を感じている可能性が高いです。飼い主が外出の準備をしていたり、外から聞き慣れない音が聞こえたりした時に見せることが多いです。
外出時にクンクンと鳴いている場合は、あまりかまってしまうと余計に寂しく不安になってしまうので、できるだけ無視するようにしてください。
しかし、他の理由で不安を感じているようであれば、隣に座って落ち着かせるなど、愛犬の不安が軽くなるような行動をとってあげましょう。
理由4.何かを要求している
おやつのある場所を見ながら、あるいはリードをくわえながらクンクンと鳴いている場合は、要求鳴きです。「おやつ食べたいよ!」「散歩に連れて行って!」というような気持ちを鳴き声で伝えています。
例えば、そのタイミングがいつも散歩に行く時刻であるならば、そのまま散歩に連れて行っても問題はありません。
しかし、与えるタイミングでないときにおやつを要求してくる場合は、応えてはいけません。一度応えてしまうと「こうすればもらえる」と勘違いしてしまい、わがままがエスカレートしてしまう恐れがあります。
理由5.体に違和感を抱いている場合も
先で説明した理由1~4に当てはまらないのに急に甘え声でクンクンと鳴く場合は、体に違和感を覚えているのかもしれません。愛犬の様子や行動に変化がないか、注意して確認するようにしてください。
愛犬がぶるぶると小刻みに震えていたら何らかの体調不良や怪我をしている可能性があります。老犬の場合は、慢性痛で常に体のどこかが痛いためクンクンと鳴く場合があります。
体全体を触ったときに「キャン!」と痛がって体をのけぞるようなら、一度かかりつけの動物病院で診察してもらいましょう。
また、手術後の痛みが原因でクンクンと鳴くこともあります。この場合は原因ははっきりしていますが、あまりにも調子が悪そうなら手術した動物病院に連絡して診察してもらってください。
まとめ
今回は、犬がクンクンと鳴く時の心理を5つ紹介しました。クンクンという鳴き方1つでも、状況や鳴いているときの声、様子などで心理が異なります。それぞれに合った対応をして、愛犬と正しく絆を深めましょう。
甘えてる場合は特に深刻ではありませんが、病気や痛みが原因で飼い主さんに何かを訴えかけていることもあります。判断に迷うときは、大丈夫だろうと楽観的に考えずにかかりつけの動物病院に相談・診察してもらってください。
特に老犬になってくると、体のどこかに不調を抱え始めます。人間と同様に毎年、定期的に健康診断を受けるのがおすすめです。普段から健康状態をしっかりと把握して、愛犬からのサインを見逃さないようにしていきましょう。