日本の正月に欠かせない『おもち』
私たち日本人のお正月に欠かせない食べ物といえば何でしょう。おせち料理、お寿司、大晦日には年越し蕎麦も欠かせませんよね!
中でも、多くのご家庭で必ずと言っていいほど、おもちを食べるのではないでしょうか。お正月に向けて、12月頃からスーパーで多く見かけるようになるため、ご家庭でストックしておくという人は多いはずです。
お正月は家族全員で過ごすので、犬を飼っている人であれば、愛犬ももちろん一緒に過ごしますよね。中には一緒におもちを楽しみたいと考えている飼い主さんもいるかもしれません。では、犬はおもちを食べても大丈夫なのでしょうか。
犬は『おもち』を食べても大丈夫?
お正月や冬になると、頻繁に食べる機会がやってくる『おもち』。もちもちしていて、さまざあな味付けが楽しめるおもちが好きな人は多いですよね。では、この美味しいおもちを犬たちは食べることができるのでしょうか。
おもちには犬にとって有毒な成分は含まれていない
まずは毒性ですが、おもちはもち米で作られていることもあり、犬にとって有毒な成分は含まれていません。そのため、ネギ類やぶどう類のような中毒症状を引き起こす恐れはないので、ご安心ください。
一昔前までは、犬に家族の残りを与えていた家庭も多かったので、何も考えずにおもちを食べさせていたという家も少なくありませんでした。
喉に詰まるなどの危険性あり
おもちには犬が中毒症状を引き起こすような有毒な成分は含まれていません。しかし、人間でも喉に詰まらせて死亡してしまう事故が多いように、犬も喉に詰まらせるなどの事故により、危険な状態に陥ってしまう可能性は否定できません。
特に犬は食べ物をよく噛んで食べるという習性がありません。「我先に」とごはんを早食いしてしまう犬が多いため、おもちを与えてしまうと喉に詰まらせて窒息してしまう危険性が高まるのです。
したがって、中毒症状を引き起こす危険性はないものの、窒息などの事故を招く危険性は高いため、なるべくおもちを与えることは控えた方が安全です。
犬に『おもち』を食べさせたい…注意点は?
おもちは中毒症状を引き起こさないものの、窒息などのトラブルを招く危険性の高い食べ物です。できれば与えることを避けていただきたいですが、「少しだけでも…」と食べさせたいと考えている場合は、以下の注意点を守ってください。
- 大量に食べさせてはいけない
- 飲み込んでも大丈夫なほど小さく分ける
- 味付けしているおもちはNG
犬は肉食動物なので、穀物であるおもちの消化は苦手です。そのため、大量に与えてしまうと胃の中で消化できず、腹痛や下痢、嘔吐といった体調不良を引き起こす原因となります。
また、窒息の危険性が非常に高いため、誤って飲み込んでしまっても窒息する危険性が低い大きさに分けて与えてあげましょう。小さくして食べさせても窒息のリスクが0になるわけではないので、しっかり食べ終えるまで見守っててあげてください。
まとめ
今回は犬におもちを与えても大丈夫か否かについて解説しました。基本的に犬におもちを与える行為は控えていただきたいですが、家族として少しでもお正月を楽しみたいという場合は、最後に紹介した注意点をしっかり守り、一口だけ与えるようにしましょう。