犬への手作り料理を作る時の絶対NG行為とは
皆さんは愛犬に手作り料理を作ることはありますか。ドッグフードだけでは飽きてしまう愛犬のために、たまの贅沢として作ってあげたり、足りていない栄養分を補給させる目的で作ってあげるという飼い主さんも多いでしょう。
しかし、犬への手作り料理を作る際は、犬に悪影響を与えないようにすることが大前提です。せっかくの手作り料理なので、安全に美味しく食べてもらいたいですよね!そこで犬への手作り料理を作る時の絶対NG行為をいくつか紹介します。
1.犬にとって有毒な食材を使う
愛犬に美味しい食事を作ってあげたいという思いは素敵ですが、美味しいからといって、犬にとって有毒な成分を含んでいる食材を使う行為は絶対NGです。
人間には無害でも、犬にとっては嘔吐や下痢、腹痛、中には昏睡状態に陥ってしまったり、神経麻痺といった症状を引き起こす食材もあります。ご家庭でよく見かける食材の中でも、犬にとって危険な食材は以下の通りです。
- ダークチョコレート
- アルコール飲料
- アボカド(種、皮、葉)
- カフェイン(コーヒーや紅茶など)
- 揚げ物
- ニンニク
- ネギ類
- ぶどう類(レーズンも含む)
- マカダミアナッツ
- 牛乳
これらの食品は、家でもよく見かける食品ですが、犬に与えてしまうと、下痢や腹痛、嘔吐、心臓麻痺などの機能不全、最悪の場合、死に至るケースも報告されています。
犬の体格によって、危険な量は変わりますが、他にもその時の犬の体質や体調によっても危険な状態に陥る恐れがあるので、このような食材は絶対に使わないようにしてください。
2.調味料で味付けをする
愛犬に美味しいごはんを食べてもらいたいという思いから、手作り料理に味付けとして調味料を使う人もいます。しかし、人間にとって美味しいと感じる味付けは、犬にとって過剰です。
塩分が1日の摂取量を大幅に超えてしまっていたり、糖分の摂取過多となってしまい肥満の原因になる場合があります。
砂糖や醤油、塩を始め、あらゆる調味料がご家庭にあると思いますが、基本的に犬に与える手作り料理は、食材本来の味のみで楽しむようにしてください。
どうしても少し味付けや香りがほしいという場合は、犬用のトッピングなどを使って香り付けするようにしましょう。
3.1日以上経過した手作り食を与える
犬に与える手作り料理は、基本的にその日に作ったものを与えてください。新鮮な物を与えることで栄養素もしっかり摂取できますし、何より食中毒を防ぐことができます。
また、口をつけた料理を「あとで残りは食べさせよう」と保管する飼い主さんが居ますが、これは絶対NGです。犬の唾液には多くの雑菌が含まれているため、一度口をつけた料理には、多くの雑菌が付着します。
多くの雑菌が付着した料理を数時間放置し、その後に与えてしまうと、雑菌が何倍にも増殖した料理を与えることになってしまい、腹痛や下痢、嘔吐といった体調不良の原因になる恐れがあります。
口をつけていなくても、作った料理は時間が経つほど菌が増殖していきます。手作り料理を与える場合は、その日のうちに食べるようにしましょう。また、一度残した料理は、残念ですが廃棄してください。
4.加熱調理をせずに与える
犬の場合、元々肉食動物として野生で暮らしていたため、食材を生で与えてもそのまま食べてくれます。しかし、肉や魚、野菜であっても、加熱した方が殺菌効果があるため安心です。
加熱調理せずに与えてしまうと、特に肉や魚などの生鮮食材の場合、菌が付着した状態のまま与えることになりかねません。普段、安全な食事ばかりしている現代の犬は、食中毒症状を引き起こしやすく、下痢や嘔吐といった症状を引き起こす恐れがあります。
犬に与える手作り料理は、蒸したり煮たりして加熱調理をした上で与えるようにしてください。また、犬が喉に詰まらないよう、食べやすい大きさに細かく切ってあげることも忘れないでください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。愛犬に安全で美味しい手作り料理を食べさせてあげるためには、今回紹介したNG行為に注意する必要があります。新鮮で愛犬が安全に食べられる料理を意識して、手作り料理に挑戦してみてくださいね。