犬が排泄前に暴れてしまう理由6つ
犬が排泄する前に暴れる、うんち前になるとクルクル回る、吠える。このような謎の行動に手を焼いている飼い主さんは、さぞかし苦労をされていることでしょう。適した対策を取るためにも、なぜ排泄前に暴れてしまうのか、その理由を考えてみてください。ここでご紹介する理由5つの中に当てはまるものがないか見ていきましょう。
1.うんち前の運動をしている
人間も便意をもよおすとじっとできず、ソワソワすることがありますよね。犬も同じく、特にうんち前は強い違和感を抱いています。その違和感から逃れるために動き回る行為が、結果的に暴れてしまう行動となっているのかもしれません。
2.便秘がつらい
次に考えられる理由が、便秘になっているからというもの。スムーズに排便ができないことにストレスを感じてしまい、走ったりウロウロ落ち着かなくなったりすることがあります。排便のポーズを取っているのに出ていない場合は、便秘である可能性が高いです。コロコロした硬いうんちも便秘状態のひとつ。腸内の水分が足りない状態なので注意しなければなりません。
3.排泄を見られたくない
人前で排泄ができない、見られるのがイヤ!という犬も少なくはありません。この場合、飼い主さんの視線がストレスになり「見ないで!」とばかりに落ち着かなくなってしまうこともあります。
排泄している途中で叱られた経験を持っている犬に多く、排泄自体に嫌なイメージを抱いている可能性も。ストレスを与える行為をしてしまっていなかったか、ぜひ見直してみてください。
4.飼い主に合図を出している
中には排泄を飼い主さんに知らせている犬もいます。うんちをしたらすぐに処理してほしい、うんちをしたら褒めてほしい!という要望を持っていることもあるでしょう。排泄前に走ったり回ったりする行動を「飼い主さんに褒められた」と勘違いしている可能性もゼロではないですね。暴れて困るという場合は改善を目指した方がいいでしょう。
5.落ち着く場所を探している
排泄前にウロウロしたり、吠えたりする犬の中には「トイレはどこ?」「落ち着く場所はどこ?」と探している可能性もあります。まだトイレトレーニング中の犬で、人目につかない場所を探している犬に多いです。
また、ある一説によると「犬は排泄時に南北の方角を向く」という研究結果があるそうです。地球の磁場が関わっているらしいですが、この証言が確かなのかは不明。ですが、もし同じ方角を向いて排泄していたのなら、その犬にとってそれが落ち着く排泄方法なのかもしれません。
6.肛門腺が詰まっている
ほかにも考えられるケースとして、肛門腺が詰まっていて痛みのために暴れていることもあります。肛門腺が膿んでいたり腫れていたりすると、排泄のたびに痛みが走ってしまいます。お尻を床にこすりつける、やたらお尻をなめるなどの違和感がある行動を起こすようになったら注意したほうがいいでしょう。
排泄前に暴れるのをやめさせる方法
排泄のたびに暴れられると大変ですよね。見守っていられないほど興奮状態になる場合は、次のような対策を行ってみてください。
トイレの場所を変えてみる
犬は臭いでトイレを覚えているため、基本的に変えない方がいいです。ただし、今の場所が落ち着かないようすであれば、場所を変えてみることも一つの手です。できるだけ狭いケージの中にトイレシートを敷き、周囲に家電や家具を置かないようにして様子をみましょう。そして、少しずつ見られながら排泄することに慣らしていきます。
便秘などの原因を改善する
もし便秘が原因であれば、水分摂取を心がけてみてください。ドライフードに水分を足してふやかしたり、状態によってウェットタイプに変更したりするなどの工夫を行います。それでも改善しない場合は早めに獣医師に相談してください。
トイレトレーニングを見直す
暴れて困る愛犬は、トイレトレーニングを見直すことで改善できることがあります。ケージの中にトイレシートを敷き詰め、その中で暴れていてもじっと見守ってください。見られるのが苦手な犬でも、限界がきたらそこで排泄をします。そのとき、「シーシー」といった排泄のコマンドを犬に伝えていきましょう。
そして排泄ができたら大げさなほどに褒めます。この一連を繰り返すことで、排泄前に暴れる行動をする必要がなくなり「早くうんちして褒められよう」と気持ちが生まれます。便秘などの問題がなければ、少しずつ暴れる行動はおさまっていくでしょう。
まとめ
排泄前の謎の行動を見ても、冷静に対応するのがポイントです。愛犬の体調に問題がないことを確認したら、トイレトレーニングを見直してみてください。できたら褒める、を繰り返してスムーズな排泄を目指しましょう。