犬は飼い主さんの靴が好き!
「あれ?ここに置いてあった靴は?」「靴がない!」と焦った経験がある飼い主さんも多いのではないでしょうか。愛犬のケージの中で発見したり、愛犬が噛んで遊んでいる姿を見つけたり。お気に入りの靴が愛犬のよだれでベタベタになってしまったり、噛まれてボロボロになってしまったり、お困りの方も多いでしょう。実は犬が飼い主さんの靴を噛むのには、様々な理由があるんです。
犬が飼い主の『靴』を好む理由は?
1.飼い主さんに構ってほしい!
雨でお散歩に行けず遊び足りないときや、飼い主さんとのコミュニケーションが不足しているとき、犬は構ってほしくて靴を噛む場合があります。
例えば靴を噛んでいる犬を発見したとき、声をかけたことがある飼い主さんも多いでしょう。このとき「こら!」や「だめ!」とハッキリと低い声で叱ると効果的ですが、「だめでしょ~」などと柔らかく声をかけてしまうと、犬は「構ってもらえた!」と認識してしまう場合があります。特にコミュニケーション不足やお留守番の時間が長いなどのストレスを感じたときに、このような行動を示すようです。
2.口の中がムズムズする!
靴を隠す犯人として、子犬の場合が多いご家庭も多いのではないでしょうか。何事に対しても興味を示す子犬は、靴をオモチャと認識して遊んでいることがあります。
しかしその他に、歯の生え変わりによって口の中がムズムズするからという理由もあるんです。人も口の中に違和感があると舌で触ってみたりしますよね。子犬も同じで、この違和感を紛らわすために靴を噛んでいる可能性があります。
3.ニオイが強いものが好き!
犬はオオカミの時代、ニオイを頼りに狩りをして暮らしていました。そのため嗅覚に優れた動物であり、生き物のニオイに敏感に反応します。人間に対してもそうで、足のニオイや汗などの老廃物も有機物のニオイとして認識しています。そのため、有機物のニオイが充満している靴は犬にとって本能を刺激するものであり、無意識のうちに靴を噛んでしまうことがあります。
犬が靴を噛むときの対処法
犬が靴を噛むことは本能が関わっている場合もあるため、靴に興味を持たせないようにするのは大変かもしれません。しかし、お気に入りの靴がボロボロになるのは悲しいですよね。ここでは、その対策をご紹介します。
靴をオモチャとして認識させない
靴下やスリッパを投げて遊んだり引っ張りっこしたりする飼い主さんも多いのではないでしょうか。靴は靴下やスリッパと同じニオイを発しているため、「これもオモチャだ!」と犬は認識してしまいます。犬との遊びは、飼い主さんが身に着けているもので遊ばないようにしましょう。
叱るときは現行犯で
飼い主さんの留守中に靴を噛まれた場合、「なんでこんなことしたの?」と過去を振り返って叱っても、犬は飼い主さんが怒っている理由を理解することはできません。叱るときは、「その場で、低い声で、ハッキリと、短い言葉で」がポイントです。
またその逆の、「無視をすること」も対策の一つです。犬が靴で遊んでいる姿を発見したら、何も言わずに取り上げその場を離れましょう。これを何度も繰り返すことで、犬は「靴で遊ぶと飼い主さんが離れる」と学習します。犬は飼い主さんに構ってもらえないことが一番のストレスになるので、効果的といえます。
靴箱に都度しまう
犬の目に入らない場所や手が届かない場所に隠してしまいましょう。犬は興味があるものはなんでも口に入れてしまいます。特に子犬はそうでしょう。最初のうちは「あれ?どこにある?」と探すかもしれませんが、いずれ諦めてくれます。靴を脱いだら、靴箱に都度しまう習慣を身に付けましょう。
まとめ
犬が靴をボロボロになるまで噛んでいる場合、
- 飼い主さんとのコミュニケーション不足
- 遊び足りない
- 運動不足
- 長時間のお留守番
などによってストレスがかかっているかもしれません。愛犬の様子を確認して、欲求を満たしてあげるのも飼い主さんの役目です。そうすることで犬は欲求不満が解消され、また飼い主さん自身も幸せを感じることで日頃の疲れを癒すことができます。