肉球クリームを舐める心理
1.違和感を取り除きたい!
何も塗っていないときの犬の肉球は乾燥しがちです。だからこそ肉球クリームを塗ってあげたいのですが、犬は肉球に何かが付着する違和感が苦手です。その違和感を取り除こうとして肉球クリームを舐めてしまうのですが、違和感が取り除かれるまで執拗に舐めてしまうことがあります。
そうすると、あまりにも舐めてしまうことで逆に肉球が荒れてしまうこともあります。それほど肉球に違和感があることを嫌うのです。
2.何か付いているから
違和感とは少し心理状況が違うのですが、肉球に何か付いているから舐めるといった心理があります。その“何か”は肉球クリームに限らず、水が付いても舐めますし、砂や泥が付いても舐めます。取り除きたい!という気持ちではなく、何か付いているからとりあえず舐めてキレイにしようという気持ちです。
3.味やニオイを気に入ったから
オリーブオイルやシアバターが主成分の肉球クリームがありますが、植物性油脂であるために舐めてしまうことがあります。決して犬が好むような美味しく感じるような味ではないと思いますが、自然由来の成分ですし、化学薬品のような犬が嫌うような味やニオイではないことも理由のひとつなのではないかと考えることができます。
肉球クリームを舐めることをやめさせるための解決策
靴下を履かせる
肉球クリームを塗った後の5分~10分程度、保湿のために靴下を履かせる方法があります。靴下を嫌がる犬は多いですが、おやつを与えたり、おもちゃで遊んだりして、靴下から気を逸らすようにしてみてください。
抱っこする
肉球クリームを塗った後の5分~10分程度、保湿のために飼い主さんが愛犬を抱っこして過ごすという方法があります。無理やり靴下を履かせては暴れてしまう犬も、ただ飼い主さんに抱っこされているだけならジッとしていられるのではないでしょうか。
犬に肉球クリームは必要?
犬の肉球にクリームを塗ることには、肉球の保湿や乾燥予防の目的があります。私たちと同じように皮膚が乾燥すると痒くなったりヒリヒリと痛んだりすることがあります。肉球の乾燥を放っておくとひび割れてしまい、痛みや出血を起こすことがあります。
肉球クリームは特別なお手入れではなく、日々のお手入れとして利用することで愛犬の肉球の健康を維持することができます。痒みや痛みを言葉にして訴えることができない犬だからこそ、必要なお手入れなのです。
肉球クリームでお手入れをする手順と注意点
- まずは肉球の表面や肉球と肉球の間の汚れをしっかり落とします。拭き取っても良いですし、ぬるま湯で洗っても良いです。
- 肉球を優しくマッサージするように肉球クリームを塗ります。余分なクリームは拭き取って良いです。
- 肉球クリームの成分が浸透するまでの間、肉球が保湿されるまでの間、舐めないように見守ります。
嫌がるときは無理やり肉球クリームを塗る必要はありません。冒頭でお話したように、肉球クリームの違和感を取り除こうと執拗に舐めてしまったことで逆に肉球が荒れてしまうことがあります。毎日続けても慣れることができず、ストレスになり、肉球を噛むなどし傷つけてしまうことがあります。
まとめ
犬が肉球クリームを舐めてしまう心理と対策についてご紹介しました。
- 違和感を取り除きたい!
- 何か付いているから
- 味やニオイを気に入ったから
舐めさせないためには、靴下を履かせて抱っこして過ごすのが最も効果的なのではないでしょうか。靴下に慣れておくと、肉球クリームを塗るときだけではなく、肉球を怪我してしまったとき、雨上がりのお散歩のとき、災害時など、色んな場面でも役立つと思います。