犬の散歩中の誤飲。原因は?
1. 家の中でも拾い食いが癖になっている
普段から家の中でも拾い食いの癖が付いていると、外でも同じ行動を取るのは当然と言えます。地面や床に落ちているものは衛生上抵抗があるというのは人間特有の考え方なので、犬が悪い訳ではないのです。
2. 散歩の主導権が犬にある
散歩をするとき、犬が先頭を切って歩いている場合、飼い主から死角ができてしまいます。誤飲したことにも気付けないとなると、初動対応に遅れが生じ、適切な処置ができなくなる可能性があります。
3. 飼い主が歩きスマホをしている
歩きスマホをしていると、犬から目を離す時間が自然と長くなります。スマホに気を取られ、知らないうちに犬が誤飲していたとしても、状況としておかしくはありません。誤飲以外に、他人との衝突や交通事故に遭う危険性も高まります。
外に潜む誤飲のリスク
人によっては「外で誤飲するようなものが存在するの?」と思う方がいるかもしれませんが、人間が想像すらしないものを口に入れる状況は、実際問題として発生しています。
《外にある誤飲物の例》
- 砂
- 小石
- 虫
- 煙草の吸い殻
- ガラスの破片
- ビニール袋
- 食べ物のゴミ
また、誤飲からは少し外れますが「除草剤が散布された草」を舐めるのも、中毒症状を起こす恐れがあり非常に危険です。ペットに優しい除草剤も販売されていますが、世の中の人たちが必ずしもペットのためを思って商品を選んでいるとは限りません。
誤飲するとどうなる…?
飲み込んでしまった量やものにもよりますが、以下のような症状が起こり得ます。様子がおかしいと思ったら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
- 下痢
- 嘔吐
- 呼吸困難
- 腸閉塞
動物病院では、レントゲンやエコー検査で誤飲物を確認し、催吐薬で吐き出させるか内視鏡で摘出するなどの処置が行われます。状況次第では開腹手術が必要なこともあるので、獣医師の指示に従ってください。
誤飲を未然に防ぐためのしつけ方法
「リーダーウォーク」の習慣化
リーダーウォークとは、飼い主が主導となる歩き方です。飼い主のペースに合わせ、犬が寄り添って歩いてくれるので、安全に散歩ができます。まずは室内での練習から始めてみてください。犬は人間の左側を歩かせること、犬がリードを引っ張ったら立ち止まるのが成功させるコツです。
「犬用の口輪」を活用
犬用の口輪があるのを知っていますか?無駄吠えや拾い食いを防止するためのグッズです。動物病院やトリミングサロンでも使われることがあります。
《口輪の種類》
- ワイヤー製
- ナイロンメッシュ製
- シリコン製
- レザー製
「付けるのがかわいそう」「虐待」という意見もありますが、短時間付けることで命を落とさずに済むのであれば、付けた方が良いと筆者は思います。装着を嫌がる犬は多いので、付ける必要がないのであれば付けないのが一番良いです。
まとめ
今回は散歩中の誤飲についてお伝えしましたが、家の中でも同様に誤飲はあります。爪楊枝やヘアピン、ピアスなど小さくて先の尖ったものは、喉や食道に刺さってしまう可能性も否めません。留守番中や深夜は飼い主の目が届きにくくなるため、ケージやサークルを上手に使いながら、犬の安全を確保しましょう。