なぜ他の犬をジッと見ているのか
1.「近づきたいな…」と考えている
犬が他の犬をジッと見ている時、「あの子に近づきたいな…」と考えていることがあります。飼い主さんがリードを握っていますから、自分から思うように近づくことができず、もどかしい気持ちでジッと見てしまうのです。ただ単純に他の犬に興味があってジッと見ていることもありますし、何か惹かれるものがあって見ていることもあります。
2.「何をしているんだろう?」という不思議な気持ち
犬が他の犬を「あの子は何をしているんだろう?」と不思議な気持ちでジッと見ている時があります。芝生に体をスリスリするように転がり回ったり、道路の真ん中で仰向けに寝転がったりする他の犬を見て、そういった行動をしない犬にとっては何をしているのか理解できず、ジッと見つめてしまうようです。
3.「素敵な子だなぁ♡」と惹かれている
犬が他の犬をジッと見ている時、「素敵な子だなぁ♡」「あの子、好きだなぁ♡」と、心惹かれる気持ちでいることがあります。犬同士にも相性があり、好きでたまらない相手もいれば、どうしても仲良くすることができない相手もいます。
好きな相手をジッと見ることはありますが、苦手な相手をジッと見ることはありません。なるべく目が合わないようにします。犬がジッと見ることには、緊張・敵意・警戒などの心理が含まれることがあるからです。
4.「不安だな…」と警戒している
犬が他の犬をジッと見ている時、その犬に対して不安や緊張の気持ちがあり、警戒していることがあります。相手がどのような動きをするか予測することができないため、ジッと見ていることで様子をうかがっているのです。
5.「気になるニオイだな」と興味を示している
犬が他の犬をジッと見ている時、「気になるニオイだな」と興味を示していることがあります。男の子が女の子のニオイを感じ取り、ジッと見ている時は興奮して走り出してしまわないよう注意する必要があります。
女の子がヒート(生理)中である可能性があります。ヒート中であると、男の子だけではなく他の犬が近づいてきて興奮したり攻撃したりすることがありますので、ヒート中の愛犬のドッグランやトリミングサロンなどの利用は控えた方が良いです。
6.「こっちに来ないで!」と怯えている
犬が他の犬をジッと見ている時、その犬に対して恐怖を感じ、「こっちに来ないで!」と怯えていることがあります。しかし、犬はおかまいなしに近づいてくることがあります。そうすると恐怖心や緊張感はさらに高まり相手から目を逸らせなくなりジッと見てしまうのです。
7.「僕は(私は)強いぞ!」と相手を威嚇している
犬が他の犬をジッと見ている時、「僕は(私は)強いぞ!」と相手を威嚇していることがあります。背筋や首をピンッと伸ばすように立ち、堂々とした様子であるはずです。敵意のある相手を見つめるのは犬の本能や習性ですが、お互いに強さを主張し合う犬同士であると喧嘩に発展してしまうことがありますので十分な注意が必要です。
まとめ
犬が他の犬をジッと見ている時の心理には次のようなものがあります。
- 「近づきたいな…」と考えている
- 「何をしているんだろう?」という不思議な気持ち
- 「素敵な子だなぁ♡」と惹かれている
- 「不安だな…」と警戒している
- 気になるニオイだな」と興味を示している
- 「こっちに来ないで!」と怯えている
- 「僕は(私は)強いぞ!」と相手を威嚇している
愛犬が他の犬をジッと見ている時も、愛犬は興味なさそうにしているけれど他の犬が愛犬のことをジッと見ている時も、お互いに見つめ合っている時も、それが「好意」なのか「敵意」なのかを見極めることが必要です。