犬が飼い主と離れたくない時に見せる仕草や態度とは
それまでソファーの上で隣に座って過ごしていた愛犬。飼い主がふと用事を思い出して立ち上がったり、外出するためにドアへ向かったりする時、愛犬は「まだ離れたくない」と思っているかもしれません。ここでは、犬が飼い主と離れたくない時に見せる仕草や態度を紹介します。
1.ジーッと目で追う
最もよく見られる仕草に、立ち上がろうとした飼い主や、立ち上がり離れた場所へと移動する飼い主をジーッと目で追う仕草が見られます。
中には、その場から飼い主の姿が見えなくなったため、見える位置まで移動して飼い主を見詰めてくる犬もいるほどです。「本当はまだ離れたくないんだけど…」という気持ちを視線で伝えているのでしょう。
また、「もしかして出掛けちゃうのかな?」というちょっぴり不安な気持ちも混じっているはずです。外出の予定がない場合は、優しく「ちょっと待ってね」などと声をかけましょう。
2.前足で引き留めるような仕草を見せる
隣から離れようとした際、前足で引き留めるように体を触ってきたり、膝の上に前足を乗せて立ち去ることを妨害したりする行動も当てはまります。「どこに行くの?」「まだ行かないでよね」という気持ちが素直に仕草として表れてしまっているのです。
しかし、飼い主もずっと同じ場所に居座るわけにもいきません。出掛けなければいけないこともありますし、家にいても家事や仕事、勉強など、することはたくさんあります。
無理に愛犬に合わせる必要はありませんが、しばらくの間、しなければいけないことがあるならば、無視して立ち去るのではなく、「ちょっと待っててね」と声をかけてあげてくださいね。
3.突然膝の上に寝転ぶなど甘え始める
飼い主が隣から立ち去ろうと、立ち上がるのを直前に察して、「いかせまい!」と突然飼い主の膝の上に頭を乗せたり、体を乗せたりして甘え始める犬もいます。
「まだ行かないで」「僕はここにいるよ」という気持ちを甘えることでアピールしたり、自分に注意を向かせることで、自分の傍から離れるのを阻止しようとしているのです。甘えん坊な犬によく見られます。
急ぎの用でなければ、そのままスキンシップをとっても良いでしょうが、何かしなければいけないことがある場合は、優しく抱き上げて地面に下ろし、「ごめんね」などと声をかけてから用事に取り掛かりましょう。
4.飼い主の体に頭や体を擦り付ける
前述と同様の理由で、飼い主の体に頭や身体を擦りつけてアピールする犬もいます。「ねぇねぇ、まだ離れたくないんだけど」というように、甘えているのです。こちらも同じように、用事がある場合は、声をかけてから立ち去りましょう。
5.足下から離れようとしない
飼い主がその場から離れても、足下から離れようとしない犬も多いです。「飼い主さんが移動するなら、僕も移動してしまおう」と考えているのです。
また、「何しようとしているのかな?」「もしかして外出しようとしている?」と、飼い主がどこかへ行ってしまわないか監視している可能性もあります。
一時も離れたくないという愛犬の態度は可愛いですが、あまりにも度が過ぎると、精神的にストレスを負ってしまう『分離不安症』が疑われるので、適切な距離感を保つように心掛けてください。
まとめ
今回は、犬が飼い主と離れたくない時に見せる仕草や態度を紹介しました。このような仕草や態度が見られた時、忙しくないようであれば愛犬との時間にし、用事がある場合は、声をかけるなどアクションを起こしてから離れてあげてくださいね。