『頑固な犬』の長所と短所
皆さんは愛犬を「頑固だな」と思うことはありますか。『頑固』と聞くと、あまり良いイメージを持たない人が多いかもしれません。もちろん、頑固な犬にも短所はありますが、見方を変えると長所もあります。まずは頑固な犬の長所と短所を簡単に見ていきましょう。
『頑固な犬』ならではの長所
頑固な犬は、言い換えれば、自分の信念を持っている犬とも言えます。そのため、頑固な犬は一度飼い主として認めた相手を裏切ることは少なく、とても強い忠誠心を持っている犬が多いです。
最初に迎え入れたときに、しっかり信頼関係を築き、さらにしつけも正しく最後まで行っていれば、問題なく利口な犬に育ちます。
また、頑固な犬はその時に何がしたいか、何をしたくないかなどをわかりやすく態度に表してくれる犬が多いです。そのため、飼い主から見てその時の心理状態を把握しやすいという長所もありますよ!
こんな短所も…
どんな犬にも長所と短所の両方があります。頑固な犬の短所は、やはり自分の意思が強いために、一度「嫌だ」と思ったことは何があっても折れません。病院や爪切り、シャンプー…さまざまなことが当てはまるでしょう。
また、頑固がエスカレートしてしまうと、単なるわがままになってしまう恐れもあるので、わがままになりすぎないよう、ある程度しっかりコントロールする必要があります。
普段から飼い主の指示に従うよう、基本動作を日課にしてみたり、ボールを投げてとってくるという遊びを繰り返したりすることで、飼い主の指示を聞くという認識を持たせましょう。
『頑固な犬』がよくしている仕草や行動とは?
「うちの子はもしかすると頑固かも?」と思っている飼い主さんは、以下のような仕草や行動を愛犬がよく見せていないかどうかを確認してください。すべて当てはまった場合は、頑固な性質が強い可能性が高いです。
1.何があってもその場を動こうとしない
散歩の途中で突然歩かなくなってしまったり、ボールを投げてもやる気がないのか、まったくその場から動こうとしないということはありませんか。「行くよ」「ボールとってきて」と言ってもまったく動じない…少々困ってしまいますよね。
このように、本来であれば動くべき状況にもかかわらず、「今は気分が乗らない」「やる気がない」といった様子を隠すことなく見せ、その場から意地でも動かないという行動が多い場合は、頑固な性質を強くもっている可能性があります。
散歩の途中で歩かなくなってしまう場合は、一度こちらが根負けして抱っこしたりしてしまうと、味を占めて、次回から同じ行動を繰り返す可能性すらあります。頑固な犬は、基本的に自分で考える能力が高いので、賢いのです。
2.飼い主が呼んでも来ないことがある
「○○」と名前を呼んでも、チラッとこちらに目を配るだけで、歩いてこようとはしないということがよく起こりませんか。単純に、まだ信頼関係が築けていないという理由も考えられますが、すでに何年も一緒に暮らしている場合は、頑固な性格なのかもしれません。
このような犬からすれば、「何?ちゃんと聞こえてるよ。でも今は動きたくないんだ」というような心理状態なのでしょう。
急用でなければ、休んでいるのでしょうから、無理にこちらに移動させる必要はありません。完全に無視をしているわけではないので、問題視するほどではないでしょう。
3.一度嫌だと思ったら徹底して拒否
シャンプーや病院、爪切りなど、犬が苦手とする日課や行動は多いですよね。踏切の近くや工事現場の近くなどを苦手とする犬も多いです。
こうした一度でも「嫌だ」「ここは嫌い」といった感情を抱いた場所や行為に対して、頑固な犬の場合は徹底的に拒否の態度を貫きます。中にはどうにかして抜け出そう、逃げようとする犬さえいるほどです。
踏ん張って抵抗してみたり、逃げたり、隠れたり…さまざまな方法で「これでもか」というほど拒否反応を見せます。どうしても行わなければいけないお世話の場合は、1人で無理に行おうとせず、2人以上で行うと安全です。
頑固がエスカレートしないよう日頃から信頼関係を築こう
いかがでしたでしょうか。皆さんの愛犬には『頑固』の素質がありそうですか。頑固な犬は、頑固だからといって必ずしも短所ばかりではありません。頑固さがエスカレートしないよう、日頃からしっかり信頼関係を築き、飼い主の指示を聞くようにしつけることで、最高のパートナーになるでしょう。
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