男の子と女の子どちらが飼いやすいか見極める方法
どちらが飼いやすいかは、人それぞれ違います。飼い主さんの性格やライフスタイルに合った犬の性別があるからです。
私は中型犬の男の子と超小型犬の女の子と暮らしていますが、犬も性別によって異なる点が多く、男の子の方が楽だなと感じる点、女の子の方が楽だなと感じる点があります。犬の性別で迷った時、どちらが飼いやすい見極める方法を解説しますのでぜひご参考ください。
1.男の子と女の子のトイレ事情
おしっこをする時、女の子は座って排泄します。男の子は立ったまま足を上げて排泄することもあれば、座って排泄することもあります。室内でのトイレトレーニングを行った場合も同じです。
男の子の場合、室内でおしっこをさせる時、立ったまま足を上げて排泄すると周りに飛び散ってしまうことがあります。これが悩みどころです。床にトイレシーツを置きますが、壁にもペットシーツを貼り付けている飼い主さんもいらっしゃいます。
2.男の子と女の子の去勢と避妊事情
去勢手術または避妊手術を行う場合、どちらも外科的に全身麻酔で行われますが、少し違いがあります。男の子の場合、精巣(幸丸)を摘出する手術です。手術時間は40分程度です。
女の子の場合、子宮と卵巣を摘出する手術です。選択肢によっては卵巣のみ摘出する場合もあります。開腹をし、皮膚・皮下組織・筋肉を切開しなければなりません。
手術時間は1時間半程度です。手術費用は病院によって異なりますが、ほとんどの場合、男の子と女の子で1万円ちょっとの差があり、女の子の方が費用がかかります。
お腹を開けている分、体への負担も大きいですし、体力や傷口の回復にも時間がかかります。その間、必要な介助やお世話を自宅で十分に行ってあげられるかどうかも考えなければなりません。
3.男の子と女の子の攻撃性事情
基本的には男の子の方が攻撃性が高いです。去勢手術を行うことによって攻撃性がなくなる、大人しくなる、などと言われることがありますが確実ではありません。
去勢手術を行っても攻撃性が高いままの男の子もいます。飼いにくさに繋がる可能性があると判断するのであれば、初めから攻撃性の低い女の子を選んだ方が飼いやすい場合があります。
4.男の子と女の子のマーキング事情
マーキングは男の子も女の子も行います。縄張りをアピールするため、犬同士の挨拶(名刺交換)のため、ここを通ったよと知らせるためなど、掲示板にメッセージを残すようなものです。
しかし、男の子と女の子のマーキングには少し違いがあります。男の子は普段からマーキングを行いますが、女の子は普段はあまり行うことがなく、発情期(ヒート中)になると頻繁に行うようになります。去勢手術または避妊手術を行えばマーキングをしなくなると言われることがありますが確実ではありません。
何故なら、私の愛犬である中型犬の男の子は去勢していないにも関わらず室内でのマーキングを一切行わないからです。たったの一度もありません。去勢手術を行ったにも関わらず自宅の室内のあちこちにおしっこをしてしまう男の子もいます。手術やしつけではなかなか解決できない問題のひとつです。
5.男の子と女の子の体の大きさ事情
同じ犬種でも男の子と女の子では体の大きさに違いがあり、やはり男の子の方が大きい傾向にあります。たとえば、ゴールデンレトリバーでは男の子の平均体重が34kg、女の子の平均体重が29kg、5kgくらいの差があります。また、男の子の方が体力もあり、とくに大型犬の場合は飼い主さんの体力も問われます。
満足させてあげられるくらいのお散歩や運動をするための時間を確保してあげることができるか、犬の体力に合わせることができるかどうかということです。
平均よりも体力のある男の子である場合、飼い主さんに体力がなく、あまりお散歩をしてあげられないとなると欲求不満や運動不足による問題行動の原因になることがあります。
まとめ
男の子と女の子どちらが飼いやすいのかを見極めるためのポイントを5つ解説しました。
- 男の子と女の子のトイレ事情
- 男の子と女の子の去勢と避妊事情
- 男の子と女の子の攻撃性事情
- 男の子と女の子のマーキング事情
- 男の子と女の子の体の大きさ事情
犬種や性格によっても飼いやすさは変わると思いますが、このような5つの性別による違いも判断材料として考えると良いと思います。