お散歩は愛犬にも飼い主さんにも大切
犬にとってのお散歩はストレスや運動不足の解消など、健康を保つために大切なものであると同時に、外の世界にしか存在しない多くのものと触れ合うことで好奇心を満たすこともできます。また飼い主さんとの信頼関係を築くためにも重要なもの。
そして飼い主さんにとっても毎日の愛犬とのお散歩は健康維持に役立っているのという方が多いのではないでしょうか?なによりもルンルンしながらお散歩を楽しむ愛犬の姿を見ることが出来るので嬉しい気持ちになりますよね。
そんな愛犬と飼い主さんの双方にとって欠かすことのできないお散歩で周囲の方に不快な思いはさせたくないですよね。比較的起こりやすい犬のお散歩中におこる「トラブル」をいくつかお伝えいたします。
犬の散歩中によくある『トラブル』とは
1.人に吠える
愛犬とお散歩中に「かわいいワンちゃんですね」と声をかけられたことがある方も多いはず。犬好きな人は意外と話しかけてくる方も多いですよね。
人見知りでやや臆病な性格のワンちゃんは知らない人に話しかけられると、吠えてしまうこともしばしばあると思います。なかには知らない人とすれ違うたびに吠えてしまう子もいるのではないでしょうか。
愛犬が知らない人に向かって吠えてしまうのは恐怖心や警戒心から。自分自身の身を守るために吠えていると考えられます。
知らない人に吠えてしまったからと言って、必ずしもトラブルに発展するわけではないと思いますが吠えられた人は良い気分はしないはず。
知らない人とすれ違う時に愛犬と一緒に一度立ち止まり「大丈夫だよ」や「怖くないよ」など声をかけ愛犬を落ち着かせてあげましょう。吠えることなくすれ違うことが出来たらたっぷりと褒めてあげましょう。何度も成功体験を繰り返すことで吠え癖が軽減される可能性があります。
また犬好きな知らない人にたくさん話しかけられる場合は、前もって一言「吠えるかもしれません」と伝えておくと相手の方もびっくりせずに済むはずです。
2.人に飛びつく
お散歩中に知らない人に飛びついてしまうのも珍しくない行為。恥ずかしながら我が家の5歳になる愛犬もパピーの頃は何度か知らない人に飛びついてしまったことがあります。
犬が人に飛びつくのは相手が飼い主さんであれば、愛情表現のひとつや何か要求がある時の行為とも言われますが、相手が知らない人の場合は理由が違うよう。
お散歩中の知らない人への飛びつきは、威嚇や警戒心を表す行為と考えられています。飛びつけるほど至近距離にいる人に対して「自分のテリトリーに知らない人がいる!」と感じ、恐怖心や怒りを抱くようです。
大型犬の場合、知らない人にケガを負わせてしまう危険性もありますし、体の大きさにかかわらず犬が苦手な人に飛びついてしまった場合はトラブルに発展する恐れがあります。なによりもマナーを守るためにも「飛びつき行為」は阻止しましょう。
飛びつきを止めさせるしつけもいくつかありますが、まずはお散歩中の愛犬の動きを飼い主さんがしっかりリードできるようにしておきましょう。
人通りのある場所では伸縮リードは使わないこと。そしてリードは常に短めに持つように心がけましょう。犬とのお散歩の基本ではありますが常に周囲の状況をしっかりと確認しながら歩き、至近距離に人が来た時は愛犬が届かない場所まで移動するなど工夫して下さい。
3.知らない犬を噛んでしまう
犬も人間同様に個性があり個体によって性格は様々です。陽気でやんちゃ、初対面のワンちゃんと遊びたがる子もいれば、人見知りの上に犬見知り、挨拶するのも苦手ですという性格の子もいます。
犬同士の挨拶でよく見かけるのはお尻のニオイを嗅ぐ行為。犬のお尻のニオイにはその子だけの情報がたくさんつまっています。人間でいうとろこの個人情報の様なもの。そんな大切なものを知らない犬に嗅がれるのが大っ嫌いな個体も存在するのです。
無理にお尻のニオイを嗅がせようとすると嫌がって相手のワンちゃんを噛んでしまう恐れもあります。当然ながら犬同士は仲良くなれないでしょうし、飼い主さん同士のトラブルに発展する可能性も…。
犬と遊ぶことが苦手なワンちゃんは意外と少なくないはずで。愛犬の性格を見極めて無理強いするように挨拶させることは避けたほうがトラブル自体も避けられるはずです。
まとめ
健康面に大きな問題がない限り犬にとってお散歩は毎日必要なものですよね。多くの飼い主さんはお散歩コースや時間帯、愛犬にちょうど良いベストな距離など色々と考えてお散歩されているかと思います。そして「周囲の人にも配慮しなきゃ」と感じるいる方も多いはず。
私たち飼い主にとって当たり前の「毎日の犬のお散歩」は、マナーをしっかり守ることが周囲の方々への配慮に繋がると思います。周囲の方へも気配りしながら愛犬とのお散歩を楽しみましょう。