気をつけて!雨の日のお散歩のリスク
そもそも雨の日のお散歩はいつもとどう違うのでしょうか?まずは雨の日のお散歩で考えられるリスクをいくつかご紹介します。
風邪を引いてしまうリスク
たとえばあなたが雨の中を歩いてずぶ濡れになって帰ってきたらどうでしょう。「風邪ひいちゃう!」と慌てて、拭いたりお風呂で温まったりするのではないでしょうか。それはわんこも同じです。
雨で身体を濡らすということは体温を奪われるということ。すると身体の免疫力が下がり、風邪を引いてしまうリスクが上がります。わんこは雨具を身につけずに歩く場合も多いですから、低体温になる可能性はより高くなります。
皮膚トラブルを招くリスク
お散歩でびしょ濡れになって帰ってくると、被毛や皮膚を完全に乾かすのは一苦労。とはいえ生乾きのままにしてしまうと、皮膚トラブルを招く原因になってしまいます。特に注意したいのは足の裏。指と指の間は拭きにくいうえに乾きにくく、ここが生乾きだと雑菌が発生して指間炎を起こすリスクがあります。
事故に遭うリスク
雨の日にお散歩に行く場合、多くの飼い主さんは傘を差すのではないでしょうか。傘を差していると、片手は傘、もう片方の手は愛犬のリードと両手が塞がってしまいます。
両手が塞がった状態では行動の自由度が大きく下がるため、とっさの場合にすぐに反応できない可能性があります。その結果、交通事故や愛犬の脱走といったリスクが上がります。
結論!雨の日のお散歩は愛犬におまかせで
ここまで雨の日のお散歩のリスクをご紹介してきましたが、では、やはり雨の日のお散歩は絶対にNGなのでしょうか?結論からいうと答えは「ノー」です。
雨の日のお散歩にはリスクもあるとはいえ、飼い主さんが気をつけていればリスクは大幅に下げることができるうえ、お散歩に行かないことでかえって問題が生じる場合もあるからです。
雨の日にお散歩に行くかどうかの判断基準はずばり「愛犬がお散歩に行きたがるかどうか」です。下記のようなわんこの場合、雨でもお散歩に行きたがる傾向があります。
- 室内では排泄をしないわんこ
- 比較的運動量を多く必要とするわんこ
- 日本犬
一方、身体が濡れることを嫌がったり、雨を怖がるわんこもいます。お散歩に行かないと運動量が足りないのではと気にする飼い主さんもいるかもしれませんが、室内遊び等で補ってあげれば1日2日お散歩に行かなくても大きな問題にはならない犬種も多いです。
愛犬が雨の中に出て行くことを嫌がっている場合には、無理やり引きずっていくなんてことはしないようにしましょう。
ここは守って!雨の日のお散歩の注意点
愛犬が「お散歩に行きたい!」とせがんできた場合には、お散歩に連れて行ってあげましょう。ですが最初にご紹介した通りリスクもゼロではないことは確か。雨の日にお散歩に出かける場合には、下記のことに注意しましょう。
時間と距離はいつもより短く
雨の日は被毛が濡れ、気温も低いことが多いため、長時間のお散歩は低体温のリスクに加えて体力も多く奪われます。いつものお散歩コースではなく、時間と距離を短めにしたショートカットコースでお散歩するようにしましょう。
またお散歩に行く理由が排泄目的である場合には、排泄が済んだらすぐにUターンしてしまっても良いでしょう。
わんこ用雨具の活用
わんこ用のレインコートや雨靴、変わったところではリードに装着する傘等も市販されています。もし愛犬が雨具を嫌がらないようであれば、それらを活用するのも1つの方法です。身体が濡れる範囲を最小限に抑えられ、手間もリスクも軽減できます。
飼い主さんはレインコートで
飼い主さんの両手が塞がってしまわないよう、お散歩の際は傘ではなくてレインコートを着用するようにしましょう。大人になってからはレインコートを着る機会もほとんどないという人も多く抵抗があるかもしれませんが、愛犬の安全のためですよ。
帰ってきたら入念な乾燥を
お散歩から帰ってきたら、しっかり愛犬の身体を乾かしてあげましょう。無理にドライヤーまで使う必要はありませんが、タオルドライでしっかり水分を拭き取ってあげることが重要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?雨の日のお散歩は飼い主さん自身にとっても億劫なもの。行かなくて済むのであれば、行かずに済ませてしまいたいのが本音かもしれません。
もし雨の日のお散歩をパスするのなら、室内で愛犬と遊んであげる時間を多めにとってあげてください。そうすることで運動不足のストレスも軽減し、愛犬との絆も深まりますよ。