動物病院を嫌がる犬の行動
1.家のどこかに隠れる
動物病院へ連れて行かれることがわかると、家のどこかに隠れて出て来なくなってしまうことがあります。どんなに自然に振る舞っていても何故か察知してしまうのが犬ですよね。
家の中を自由にできる犬は薄暗くて静かな場所を好んで隠れます。リビングであればカーテンの裏やソファーの下、家具の上や自分のケージの中に隠れます。
2.転がり回る
動物病院へ連れて行かれることがわかると、普段は聞かないような悲鳴にも似た奇妙な声をあげながら床に転がり回ることがあります。まるで、おもちゃを買って!と駄々をこねる子供のような姿です。
「動物病院なんて行きたくないんだ!」という声が聞こえてくるような気がします。小型犬なら抱っこして解決ですが、中型以上の犬となると起き上がらせるだけでも大変で困りますよね。
3.キャリーバッグやクレートに入らない
動物病院へ連れて行かれることがわかると、大好きなはずのキャリーバッグやクレートに入らないことがあります。楽しいお出かけであれば喜んで自分から入ってスタンバイしているのに…。中にわざと粗相をするなどし、飼い主さんを困らせる行動が追加されることもあります。
4.乗車拒否をする
動物病院へ連れて行かれることがわかると、車に乗ることを極端に嫌がることがあります。普段、車で出かける機会が少ない犬であれば“車=動物病院”と学習してしまっている可能性が高いです。中型以上の犬でも抱きかかえて車の乗り降りができるよう、飼い主さんの体力も問われますね。
5.脱走する
動物病院へ連れて行かれることがわかると、脱走してしまうことがあります。自宅の駐車場で車に乗せようとして脱走してしまうこともありますし、動物病院の駐車場で車から降ろそうとして脱走してしまうこともあります。
脱走してしまう原因は、リードをつけていなかったこと、首輪が緩くて抜けてしまったことがほとんどです。脱走してしまうケースはそう多くはないと思いますが、私は動物病院の駐車場で何度か目撃しています。他人事ではなく、全ての犬と飼い主さんが十分に注意する必要があるのではないでしょうか。
どうしても動かない犬への対処法
抱っこする
飼い主さんの腕に抱かれていることで安心します。小型犬など可能なサイズなのであれば抱っこして動物病院内へ入ると良いです。犬を抱っこした状態では受付がしにくいので、愛犬を車で待たせて受付を済ませ、それから一緒に入るのがおすすめです。
嫌がって暴れてしまうことがありますので首輪・ハーネス・リードをしっかりつけて、腕から落ちてしまわないよう十分にご注意ください。
体を持ち上げて歩かせる
飼い主さんが女性や高齢である場合、中型以上の犬を抱っこすることは難しいかもしれません。もし、立った状態のまま動かなくなってしまうのであれば、犬のお腹の辺りに両手を添えて軽く持ち上げるようにして歩かせると良いです。歩くことをサポートしてあげる要領で行います。
スタッフさんに協力してもらう
おやつで誤魔化しても何をしても動こうとしない時は、動物病院のスタッフさんに協力してもらうと良いです。以前、高齢の大型犬を診察室から車まで抱っこで運んでいる女性の看護師さんがいらっしゃいました。
30kgちょっとある犬だそうですが、力技ではなく、体重のある犬でも上手く抱っこするためのコツがあるのだそうです。また、飼い主さんではわがままを言って嫌がってしまう犬も、スタッフさんにはわがままを言えずに従ってしまうこともあります。
まとめ
犬が動物病院を嫌がっている時に見せる行動と、どうしても動かない時の対処法を解説しました。あまりにも嫌がって興奮し、犬が体調を悪くしてしまう場合には、予防注射や簡単な診察であれば車の中でも行ってもらうことができる場合があります。獣医さんやスタッフさんにご相談ください。