犬が人間の言葉を理解していると思う事ない？
犬と一緒に暮らしていると、こちらのかける言葉に反応したり、まるで呼応するかのような行動を見せたりすることがあります。このような行動を見ていると、人間の言葉が離せない犬であっても「もしかすると人間の言葉がわかっているのでは？」と期待してしまいますよね。
実際、私たちがさまざまなトレーニングを積み重ねることで、犬は多くのコマンドを学習することができます。このような事実を見ても、ある程度犬は人間の言葉を大まかに理解してるのではないかと考えられます。
犬は人間の言葉を聞き分けているの？
前述したように、犬はこちらがしっかりと向き合い、トレーニングを地道に続けることで、さまざまなコマンドを理解することができています。
代表的なコマンドに「待て」「お手」「おかわり」「お座り」「伏せ」などがありますが、ご家庭によっては、これ以外のコマンドを学習させ、実際にその指示通りの動きをさせている飼い主も大勢います。
この事実を見ると、犬はそれぞれのコマンドという『言葉』によって、その後の行動を変えていることがわかります。つまり、犬は学習を重ねることで、人間の言葉を聞き分けることができるのです。
犬は人間の言葉をどこまで理解しているの？
では、実際犬はどこまで人間の言葉を理解しているのでしょうか。実は最新の研究結果によると、犬と人間の脳は似ている部分が多いという事がわかっています。そのため、ある一定の条件を満たせば、大まかに人間の言葉を理解することができると発表されています。
人間の言葉を判断する基準は？
では、そのある一定の条件とは、いったいどのような基準を指すのでしょうか。犬が人間の言葉の意味を読み取る際、以下のような要素を重視し、判断しているということが脳の反応から判明しています。
- 単語
- イントネーション
- 表情
- 声のトーン
例えば、同じ「すごいね！」という言葉であっても、明るく高い声のトーンで言われた時と、抑揚のない声で言われた時では、反応の差に大きな違いが出ています。
また、コマンドに関しては、飼い主の表情や動作に加え、自分が行った行動に対する飼い主の反応を見て、「この言葉はこの動作を指す」と判断していることがわかっています。
さまざまな要素を組み合わせて総合的に判断
このように、犬は指示を出したり話しかけてくる相手のさまざまな要素を組み合わせ、総合的に言葉の意味を理解しています。
人間の言葉は、自然界においてもっとも複雑な構成であると言われています。そのため、細かいニュアンスや意味まで理解することは、犬にとっても非常に難解です。
しかし、「飼い主が褒めてくれている」「こうした指示を出している」「食べ物をくれるんだ！」というように、大まかな意味は頭を使って理解することができています。
したがって、犬は人間の言葉を細かいニュアンスや意味までは理解できないものの、大まかなニュアンスや意味、学習した指示に関しては聞き分け、理解することができるということです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬は大まかなニュアンスや意味を理解し、聞き分けることができています。それらは飼い主の反応や行動も大きく影響しているため、言い換えると、犬は飼い主の本心を見抜いているとも言えます。
日頃からたくさんコミュニケーションを取ることで、犬の言葉の領域も広がると考えられるので、ぜひ積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。
