犬にはそれぞれ性格がある!独占欲が強い子も?
愛犬と一緒に過ごしていると、「うちの子はこんな性格だ」と感じることがありますよね。また、散歩中に他の犬と遭遇した時などは、他の犬と自分の犬を比較して、犬にもそれぞれ性格があることを改めて実感させられます。
このように、犬にはそれぞれ個性があり、性格もまた異なります。甘えん坊な子もいれば、頑固な子もいます。勇敢な子、好奇心の強い子、臆病な子…さまざまな性格の犬がいるので、見ているだけでも愛らしいですよね。
そんな犬たちの中には、独占欲が強い犬も当然存在します。独占欲が強い犬の場合、飼い主を他の犬にとられたくない、むしろ人にもとられたくないといった行動を見せます。
飼い主からすると可愛らしい性格ですが、エスカレートしてしまうと攻撃的な行動をとる恐れもあるので、その点は注意を払う必要があるでしょう。
独占欲が強い犬の特徴…どんな仕草や行動を見せる?
では、独占欲が強い犬は、どのような仕草や行動を見せるのでしょうか。自分の犬に当てはまる特徴がないか確認してみましょう。
1.対象との間に割って入るような行動
独占欲が強い犬は、人間と同じように対象と飼い主を近づけまいとする行動をとります。犬の場合はわかりやすく、飼い主が夢中になっている相手との間に割って入ることが多いです。
例えば、赤ちゃんや他の犬、中には雑誌やパソコン、スマホなどの『物』にも嫉妬をし、その間に割って入るようにお腹の上に乗ってくる犬もいます。こうした行動が頻繁に見られるようであれば、独占欲が強い傾向にあるでしょう。
2.飼い主に対して執拗に体や頭をこすり付ける
飼い主が帰宅した直後、あるいはお風呂に入った直後など、節目節目で愛犬が飼い主の足元や体、顔周りなどに自分の体や顔をこすり付けてくることはありませんか。
これは、自分の匂いを飼い主に擦り付けることによって、「この人は僕の飼い主ですよ!」ということを他の犬や周囲の人にアピールしようとする狙いがあります。
帰宅した直後にこの行動をとるのは、他の犬や人の匂いが強くついているためです。その匂いをかき消すために、自分の体をこすり付けるのです。お風呂の後にこすりつけてくるのは、飼い主から自分の匂いが消えたため。マーキングされているように思えますね。
3.対象に対して唸ったり吠えたりする
飼い主がかまっていたり、夢中になっている相手に対して、唸ったり吠えたりする行動も、独占欲が強い犬によく見られる行動の1つです。
わかりやすく相手に対し「この人は僕の飼い主さんだぞ!」「それ以上近づくな!」と威嚇することで、追い払おうとしているのです。
独占欲が強い犬にも見られる行動ですが、他にも警戒心が強く、飼い主を守ろうとしている犬にも見られるため、上記の2つと合わせて見られるかどうかを判断基準としましょう。
独占欲が強い…飼い主の適切なかかわり方とは?
独占欲が強いということは、一見すると飼い主に対する愛情の裏返しにも思えます。しかし、実際は心のどこかで「飼い主がどこかに行ってしまうのでは」と疑っているからこその行動ともいえるのです。つまり、正しい信頼関係が構築できていないことが原因です。
また、常に一緒に過ごしている飼い主の場合、飼い主がいることが当たり前となりすぎているため、依存していることが影響している可能性も考えられます。
独占欲が強すぎると、他人に対して攻撃的な行動がエスカレートしてしまったり、飼い主に対しても拗ねたり反抗的な態度をとる頻度が増えてしまうなど、悪影響を及ぼす恐れもあります。
まずは自分の思い通りにすべてが運ばないということを自覚させたり、飼い主との適度な距離感を保つことを心がけましょう。また、1つの事に執着する性質を弱めるため、お気に入りのおもちゃを投げて持ってこさせる遊びを取り入れるのも効果的です。
自分のお気に入りの物を別の人に分け与えるという行動を感覚的に身に付けさせ、執着心を弱めていくのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。皆さんの愛犬は、独占欲の強い犬に当てはまっていませんか。元々仲間意識の強い動物なので、ある程度の独占欲は自然です。しかし、あまりに強すぎると悪い影響が出始めるので、今回紹介した行動が多く当てはまった場合は対応を考えましょう。