犬が落ち込むとどんな仕草や行動を見せるの?
犬は動物の中でも特に感情豊かな動物です。また、人間と共存してきた長い歴史を持つため、人間の感情を読み取る能力や人間の行動を観察する能力、さらには人間の行動や考えを真似する能力に長けています。
とても共感能力の高い犬たちですが、それ故に飼い主の行動1つ1つをよく観察し、時には喜び、時には大きなショックを受けたり落ち込んだりすることもあります。
犬は落ち込むと以下のような仕草や行動を見せることが多いです。
- 背中を丸めて座っている
- 飼い主を上目遣い、または横目でチラチラ見る
- 外をずっと眺めたまま
- 呼んだり触れたりしても反応が薄い
このような変化が見られるときは、愛犬が落ち込んでいる可能性が高いです。何が原因で落ち込んでいるかをそれまでの行動や状況を思い返し、考えてみましょう。
犬が落ち込んでしまう飼い主の行動
犬にとって、飼い主は世界の中心と言っても過言ではないほど重要な存在です。そのため、犬が落ち込んでしまう原因の多くは、飼い主の行動にあります。では、どのような飼い主の行動が愛犬を落ち込ませてしまうのでしょうか。
1.「かまって」アピールを何度も無視
犬は甘えん坊な子が多いです。できるならば、常に飼い主と一緒に過ごしたい、触れていたいと思っている犬がほとんどでしょう。
そんな犬にとって、飼い主に対する「かまって」アピールはとても重要なサインです。この「かまって」アピールを散々無視されてしまうと、「もしかして僕のことは好きじゃないのかも」と落ち込んでしまう原因となります。
2.愛犬以外の存在ばかりに注目する
飼い主が自分(愛犬)ではなく、他の物や存在にばかり気を取られている状況が続くことも、犬にとって落ち込む要因となります。犬は飼い主の行動を敏感に感じるため、「僕より向こうの方が大切なのかも」と思ってしまうのです。
例えば、スマホやテレビ、雑誌にばかり夢中になっている状況も当てはまります。他にも、赤ちゃんが生まれたり、新しく子犬が家族に迎えられた状況なども注意が必要です。
他に気を取られるような存在があっても、愛犬の事は忘れずに、今まで通りスキンシップやコミュニケーションを十分にとるようにしましょう。
3.帰宅した飼い主から他の犬の匂いがする
犬にとって飼い主とはなれるお留守番は、寂しい時間に違いありません。頑張ってお利口に飼い主の帰りを待ち、いざ飼い主さんが帰って来たと思ったら、飼い主から別の犬の匂いがする…という状況に遭遇すると、落ち込んでしまう犬もいます。
例えば、ショッピングの帰りにペットショップへ寄ったり、知人の家にいた犬とふれあったりといった状況があれば、他の犬の匂いが強く残っているでしょう。
これらの状況は仕方がないため、無理に予防する必要はありません。しかし、その代わりに帰ってからはじっくり愛犬と向き合い、触れ合う時間を設けてあげてくださいね。
4.失敗したことに対して飼い主が激しく叱る
久しぶりにトイレを失敗してしまった時、大声で怒鳴ったり、軽く叩いてしまったりと激しく叱っていませんか。犬自身も「失敗してしまった…」と理解している分、大好きな飼い主に激しく叱責されることで、とても落ち込んでしまいます。
愛犬が申し訳なさそうにしているようであれば、強く叱る必要はありません。ただ黙々と片づけるだけでいいのです。次にトイレを成功させたときに褒めてあげることで、トイレのしつけパターンを崩さずに済みますよ。
5.期待を裏切るような行動
一度リードを持ったのに、結局散歩に行かなかったり、「おやつ」と言ったのにおやつをもらえなかったりと、期待を裏切るような飼い主の行動にも落ち込んでしまうのが、純粋な心を持つ犬たちです。
飼い主の言ったことを忠実に守り、期待するほどの純粋さと素直さを持つ犬だからこそ、その期待が裏切られた時の悲しみは大きいです。
一度言葉にしたことや、「こうしよう」と愛犬に見せた行動は、なるべく変更せず、期待を裏切らないよう注意しましょう。
まとめ
今回は、犬が落ち込んでしまう飼い主の行動を5つ紹介しました。何気なく飼い主がやりがちな行動の中にも、純粋な犬から見ると大きなショックを受ける行動が多く隠されています。愛犬が少しでも悲しまないよう、行動に気を配ることを心がけましょう。