①玄関や窓の近くで外の様子を伺う
飼い主さんがいつ帰ってくるかわからないので、犬は留守番中ちょっとした物音や気配に反応することがあります。特に家に近づいて来るような足音や玄関付近での物音に対して、「飼い主さんが帰ってきたのかも!」と期待して様子を伺うのです。
帰ってくるのかもしれないと思って、玄関の前にじっと座って待ったり、カーテンのすき間から外の様子を見たりします。このような様子は留守番にまだあまり慣れていない犬や、引っ越しなどで生活環境が変わった場合などによく見られる行動です。
こうした行動をきっかけに、外の景色を眺めることが留守番中の楽しみになるのも悪いことではありません。しかし、一軒家などで窓の外を通る人や自転車、猫などが見える環境にあると縄張り意識や警戒心などから吠えてしまうようになることがあるので注意しましょう。
外に向かって吠える行動が見られる犬を留守番させるときは、窓の外が見えない環境を整えるようにしてくださいね。
②吠えて飼い主さんを呼ぶ
普段、吠えたり鳴いたりすると飼い主さんが「どうしたの?」と視線を向けてくれたり声をかけてくれたりすることが多いと思います。そのため、犬はひとりでいる時も吠えたり鳴いたりすることで、飼い主さんが戻ってきてくれるかもしれないと考えることがあります。
声を出すことで、飼い主さんが近くにいるか確認したり、戻ってきて欲しいという気持ちを表現したりしているのです。
また、そのような明確な意図はなく、ひとりぼっちの状況に寂しさを感じてキュンキュンと鳴いたり、ワォーンと遠吠えしたりすることもあります。留守番に慣れず犬が寂しさを感じてしまう場合は、テレビや音楽をつけっぱなしにするなど飼い主さんがいるときとあまり変わらない環境をつくってあげるといいでしょう。
③飼い主さんのベッドや洋服に乗る
犬は飼い主さんのにおいに安心感を感じます。そのため、ひとりで留守番しているときにも、安心感を求めて飼い主さんのにおいが強いベッドやパジャマなどの洋服の上に乗ることがあります。留守番中に寂しさを感じても、飼い主さんのにおいがする場所で安心感を得ると、また落ち着いて過ごせるようになるのです。
帰宅後にぐちゃぐちゃにされた洗濯物やベッドを見て、つい怒ってしまうこともあるかもしれません。しかし、それは犬がひとりで寂しさを感じていて、飼い主さんのにおいを求めていたのかもしれないと考えてみてもいいのではないでしょうか。
④走り回る、暴れる
留守番中に、部屋の中を思い切り走り回ったり、暴れて物を落としたり、カーテンやクッションをボロボロにするなどのイタズラをしたりすることがあります。
留守番中にストレスや退屈を感じて、それを発散するためにこうした行動をすることもあります。しかし、中には留守番の寂しさを紛らわすために、体を動かしているという場合もあるのです。
単純に体力やストレスの発散のために暴れているのであれば、留守番の前後にはしっかり散歩をして体力を使わせたり、遊んでコミュニケーションを取ったりすることで解消することが多いと思います。
しかし、留守番の寂しさからいたずらをくり返す場合は、なかなか改善されないこともあるので、留守番時間や環境を見直して、留守番トレーニングを改めて行うようにするといいでしょう。
まとめ
飼い主さんのことが大好きな犬たちは、留守番中さまざまな行動を取っています。留守番に慣れている犬の場合、大半は寝て過ごしていると思いますが、ちょっとした物音に「帰ってきた!!」と期待して玄関に走ったり、寂しさから飼い主さんのにおいを求めてベッドに飛び乗ったり、遠吠えをしてみたり。
ひとりぼっちの寂しさをかき消すように、暴れたりいたずらをすることもあると思います。もしも、留守番中に困った行動が見られる場合は、その原因を探って愛犬の気持ちを考え、適切な対策をすることをおすすめします。
ユーザーのコメント
50代以上 男性 ただ犬
飼い主が帰ってきたらニヤニヤデレデレしてすり寄ってきていましたから、多少は寂しかったんでしょう。
家にいる人間の数をきちんと把握していて、居留守を使っていてもあの人はここにいる。あの人はここかここにいるというのがわかっているので、来訪者が来たら、今家にいる人でだれがいるからそれはここにいると把握して、ワンと吠えてはちらっとその人がいる場所の方へ首を向けて人が来てるよと知らせてくれたりしていました。
ただ犬でも賢い犬は賢いんです。
金出して犬を飼うのは飼いたい種類が決まってるなら仕方ないけど、犬が漠然と飼いたいのであればただ犬を仕込むのは楽しいですよ。