犬にとっての良い飼い主とは?4つの基準
1.つねに犬のことを理解しようとしている
犬にとって良き飼い主になるためにはどうすれば良いのでしょうか。良い飼い主の基準を考え始めるとたくさんありますのでキリがありませんよね。しかし、1つ言えることは『犬のことをつねに理解しようとしている』ことが絶対条件であることに気づくと思います。
犬にとって理想的な飼い主になるためにはまず、犬の習性や感性。仕草や行動の意味。食べさせてはいけないものなど、犬に対する知識を知ることがとても重要となります。ですので、つねに犬のことを理解するために日々勉強や努力をしている(できる)人は良き飼い主の条件を満たしているといえるでしょう。
2.犬が幸せになれるように行動している
犬の飼い方は人によってそれぞれだといえますが、私の個人的な考えとしては犬の飼い方は大きく分けると以下の2タイプに分かれていると感じています。
- 飼い主の生活を優先しながら犬を飼っている
- 犬の幸せを優先しながら生活している
犬の飼い方はまさに飼い主の考え方次第となるので、どちらの飼い方も正解となりどちらも間違っていないと思います。しかし、私の個人的な意見としては『2.犬の幸せを優先しながら生活している』という飼い方の方が犬は幸せを感じやすいと思っています。
たとえば飼い主優先の生活をしたり愛犬の気持ちを無視して飼い主の考えだけを押し付けている場合は、飼い主の気分によって散歩に行かなかったり毎日愛犬にご飯をあげる時間が大幅にずれてしまったりすることがあります。また、飼い主が外出ばかりしている場合は犬に長時間お留守番をさせることが多かったりします。
実際に、飼い主優先の生活をしながら犬を飼っている人のなかには、このような飼い方をしている人が割とたくさんいたりするのです。飼い主優先の飼い方は間違いではないとは思いますが、少なくとも犬が寂しさや退屈を感じやすいといえるでしょう。
一方、犬の幸せを優先している飼い主は愛犬のために自分の時間を犠牲にして生活をしていることが多いといえます。休みの日は愛犬と一緒に楽しめる場所にお出掛けする。毎日散歩に連れていって、なるべく長時間お留守番させないように気をつけている。毎日のスキンシップを大切にしている。といったように愛犬が喜ぶことを考えながら生活している傾向にあります。
犬にどちらの生活が幸せに感じるか。もしくは良い飼い主かを聞いてみると、おそらく『2.犬の幸せを優先しながら生活している』と答えることでしょう。
もちろん賛否両論あると思いますし、犬によっては『1.飼い主の生活優先しながら犬を飼っている』の方が幸せに感じることもあると思いますので一概にはいえません。あくまで私の個人的な意見としてご理解いただければと思います。
3.健康管理をきちんとしている
犬の健康管理をきちんとしていることも良い飼い主である基準の1つといえます。
- 狂犬病の注射やワクチン、フィラリア予防
- 食生活の管理
- 運動
- 定期的な健康診断
などといったことを行っている飼い主は、犬から見ても良き飼い主と思われていることでしょう。
4.必要最低限のしつけができている・マナーを心得ている
必要最低限犬にしつけができているか、またマナーがちゃんとできているか。といったことも良い飼い主であるかどうかの基準となります。
しつけができていないと犬にさまざまな悪影響を与えてしまうことになってしまうので、犬にとってもしつけやマナーをシッカリできる飼い主こそ良い飼い主だといえます。たとえば、しつけをキチンとできていないと、犬が無駄吠えをしたりワガママな性格になってしまうことが多いといえます。
また、『マテ』や『オスワリ』などの落ち着かせたり止まらせたりするコマンドを学習させていないと愛犬が外にいるときに瞬時にトラブルを回避することができないので、犬が交通事故にあったり周りの人や他の犬とトラブルになってしまったりする可能性が増えてしまうといえるでしょう。
飼い主にマナーがない場合は周りに迷惑をかけてしまうことが多くなってしまいます。自分勝手に他の犬と触れ合わせた結果、相手に嫌な思いをさせてしまったり愛犬が嫌われやすくなってしまうといえます。
愛犬のトイレをちゃんと取り除かないでいるとその場所で愛犬が散歩できなくなってしまうことになりますし、ノーリードで愛犬を散歩させることで飼い主のあなただけでなく愛犬まで周りの人に嫌われてしまったりするといえるでしょう。
その結果、当然のように飼い主であるあなたや愛犬と仲良くしたいと思う人や犬が周りからいなくなってしまい、愛犬に友達のいない生活を送らせてしまう可能性が非常に高いといえます。
良い飼い主になるために意識すべき4つのこと
1.ときには厳しくときには優しく
犬にとっての良い飼い主の基準を4つお伝えしましたが、それ以外にも良い飼い主になるためには日頃から愛犬との生活で意識すべきことはたくさんあります。たとえば『厳しさと優しさの両立』です。
可愛い愛犬を前にするとつい過保護に育ててしまいやすいですが、甘やかし過ぎると愛犬がワガママな性格に育って問題行動を起こすようになってしまいます。また、食べ物をほしがっている愛犬のおねだりに応えてばかりいると愛犬を太らせてしまい体に負担をかけさせてしまうことにもなる可能性があります。
とはいえ逆に厳しいしつけを行っていることが多いと愛犬がストレスを溜め込んだり飼い主に対して苦手意識をもってしまったりすることがあります。場合によっては信頼関係にヒビが入ってしまう可能性もあるといえるでしょう。
ですので、厳しくするときは厳しく。甘やかすときは愛犬の気持ちを優先してあげる、といった具合にメリハリのある接し方をことをおススメします。そうすることで愛犬に愛情を感じさせながら少しずつしつけを行っていくことができると思いますよ。
2.愛犬にあった食生活を考える
愛犬の健康を維持するためには食生活の管理がとても大切となります。一昔前と比べると近年のドッグフードは全体的に質が良く、総合栄養食のフードを与えると犬に必要な栄養を効率よく摂取させることができるので健康を維持しやすいといえます。
しかし、低価格のフードは犬の体に悪影響を与えるものが混ざっていることがあったり、質の良いフードでも愛犬の体に合わないものは少なからずありますのでフードを選ぶ際は気をつける必要があります。
同じようにオヤツにも犬にとって良くないものが入っているものがありますので、危険なものが入っていないか使われている材料を確認することが大切といえるでしょう。
また、愛犬がなんらかの食物アレルギーを持っている場合は、アレルギー反応が出ないようにフードの材料を細かくチェックすることも大切となります。たとえば私の愛犬は小麦アレルギーがあり小麦の入っているフードを与えると体調を崩してしまうので、小麦の入っているフードやオヤツをあげないように徹底しています。
このように犬によってそれぞれ相性の良いフードと悪いフードがありますので愛犬にあったフードやオヤツを見つけるのは大変だと思いますが、愛犬に合った食べ物を見つけてあげるのも飼い主の役目となりますので、少しずつ色々なものを試しながら理想的なフードやオヤツを見つけてあげてくださいね。
3.日頃から愛犬をよく観察する
できることなら大好きな愛犬には良い飼い主だと思ってもらいたいですよね。愛犬がしんどいときにいち早く気づいてあげられることができれば、きっと「飼い主はやっぱりすごいやぁ!」と思ってもらえることでしょう。
そのためには日頃から愛犬を観察することが大切となります。愛犬の癖や仕草、行動や性格などを毎日できるだけ細かくチェックすると、愛犬が体調を崩したりケガをしたり。病気になったりしたときにすぐ異変に気づきやすくなります。ほんのわずかな愛犬のSOSのサインに気づける飼い主こそ、本当の良い飼い主といえるでしょう。
4.愛犬との時間を大切にする
犬から見て良い飼い主かどうかの判断基準は…ズバリ!いつも『愛してくれているかどうか』だと思います。犬の本音は犬に直接聞かないとわかりませんが、私が数十年間の間に出会ったたくさんの犬や犬の飼い主を見てきた経験から言わせていただきますと、飼い主から大切に可愛がられている犬はいつもすごく楽しそうで幸せな表情をしていることがほとんどでした。
自分のことを大切に可愛がってくれる飼い主と少しでも一緒にいられるのが犬にとって一番の幸せなのでしょうね。
ですので、もし忙しくてあまり愛犬を可愛がってあげることができていない場合は、少しでも良いので毎日愛犬とスキンシップをする時間を作ってあげてください。きっと愛犬を幸せな気持ちにすることができると思いますよ。
まとめ
今回は犬にとっての良い飼い主の基準を4つ、そして良い飼い主になるために意識すべきことを4つお伝えしました。ご紹介したこと以外にも良い飼い主の基準や意識すべきことはたくさんあると思いますが、どれも犬が幸せになれるように行っているものばかりといえるでしょう。
犬にとっての良い飼い主になるためにはすべきことがたくさんありますので一見大変なように思えますが「愛犬のことを少しでも理解したい!」「愛犬を幸せにしたい」と思う気持ちがあれば無意識に良い飼い主になるための行動を行うことになると思います。
ですので気難しく考えずに愛犬のために色々なことをしてみてください。きっとすぐ愛犬にとっての理想的な飼い主になれることでしょう。