1.滑りやすい床
滑りやすい床は犬がストレスや苦痛を感じやすい
掃除のしやすいツルツルしたフローリングのお家に住んでいる人は数多くいることと思います。フローリングは室内環境をオシャレに彩るインテリアの1つとなるのですが…、犬にとってはストレスを感じやすいものとなります。
床が滑りやすいと犬が歩くときに滑らないよう全身に力を入れないといけなくなってしまいます。私たちも踏ん張りながら歩かないといけない環境ってすごく歩きにくく苦痛やストレスを感じやすいですよね。おそらく犬も同じように「歩きにくい…」とストレスを感じていることでしょう。
滑りやすい床はケガをしやすい
そんなフローリングなどの滑りやすい床は犬がケガをしたり体を痛めたりする原因になることがよくあります。滑って転倒した結果、脱臼や骨折をしてしまう、つねに力を踏ん張りながら歩かないといけないので犬が関節に負担をかけやすくなってしまう、といった危険性があるのです。
特に犬が高い場所からジャンプしたときに地面が滑りやすいと上手く着地できずにそのまま転んでしまい骨折しやすくなってしまう可能性が高いといえるでしょう。ですのでご自宅の床がフローリングなどの滑りやすい素材の場合は、大切な愛犬のために滑り止め対策をすることをおススメします。
滑りにくくできるワックスを塗る、フローリングの上にコルクマットなどクッション性のあるものを敷いて愛犬の体の負担を和らげてあげる、といった対策をしてあげると犬にとって過ごしやすい環境をつくることができ、結果的にストレスを感じにくくすることができますよ。
2.においを発する家電製品
リラックス効果のあるアロマは犬にストレスを与えることがある
人間にとってリラックス効果のあるアロマは、犬にとってもリラックス効果のあるものとして知られています。ですのでリラックスできる環境をつくるために自宅で良い匂いを出してくれるアロマディフューザー(アロマ加湿器)などを愛用している人は割とたくさんいることと思います。
ですが、嗅覚がとても優れている犬はアロマなどのにおいがするものは逆にストレスを感じてしまうこともあるので要注意といえるでしょう。
アロマは犬に悪影響を与えることもある
アロマにつかうエッセンシャルオイル(精油)には犬が好むにおいと嫌がるにおい、そして犬にとって有害となるものがあります。犬が苦手なにおいのするエッセンシャルオイルは犬によって異なるので一概にはいえませんが有害となるエッセンシャルオイルは同じとなります。たとえば…、
- ユーカリ
- ティーツリー
- ローズマリー
は犬にとって危険性の高いものとなりますので絶対使わないようにしましょう。ユーカリは刺激がとても強く神経毒を含んでいますので犬の体に悪影響を与えやすいそうです。酷い場合だと嘔吐や呼吸困難、痙攣などを起こし命を亡くしてしまうこともありますので、犬がいる場所では使わないように気をつけましょう。
また、ティーツリーも同様に中毒を起こす危険性があり、ローズマリーはてんかんや発作が起きやすくなってしまいますのでてんかんや発作持ちの犬には絶対NGとなります。この3つのエッセンシャルオイル以外にも犬にとって相性の悪いものは数多く存在しますので、愛犬とアロマを楽しむとき十分気をつけるようにしてくださいね。
3.大きな音が出る家電製品
犬は大きな音が苦手
大きな音が出る家電製品…たとえばテレビやオーディオ機器などは自宅では特に大きな音が出やすいものといえますよね。そういった大きな音がする家電製品が犬の寝床付近にあると聴覚の優れている犬は落ち着いて眠ることができず、ストレスを感じやすくなってしまいます。
ですのでテレビやオーディオ機器などの家電製品は犬の寝床の近くには置かないようにしてあげることをおススメします。ちなみに音がしやすいドアの近くに犬の寝床を設置すると同じように犬が落ち着いて眠れなくなってしまいますので、そういった大きな音がする場所付近には寝床を設置しないようにしてあげてくださいね。
4.犬の寝床の近くに明るい照明
間接照明は犬にリラックスを与えやすい
室内をオシャレにするインテリアアイテムの1つに『間接照明』があります。暖色系の照明で暗い室内をほんのり明るく照らしてくれる間接照明はすごくリラックス効果がありますし、どこか非現実的な空間を作り出してくれる癒し系アイテムとなりますよね。犬にとっても薄暗い環境は落ち着きやすい空間となるのでリラックス効果抜群といえるでしょう。
使い方を間違えると犬が落ち着かない環境になってしまう可能性がある
しかし、使い方(置く場所)を間違えてしまうと犬にストレスを感じさせてしまうことがあるといえます。具体的に言いますと…、犬の寝床の近くに間接照明を置くとストレスを与えてしまう可能性があります。
室内全体が薄暗くても間接照明が置いている付近は当然ある程度明るくなりますので「眩しくて眠りにくい」と犬が感じやすいといえます。
また、薄暗い場所で間接照明のある寝床の場所だけ明るくすると、その場所だけが目立ってしまうことになるので犬が安心できずソワソワと落ち着きにくくなってしまうことがあるようです。
どう思っているかどうかは犬に直接聞かないと分かりませんが…、少なくとも周りよりも明るくなっている場所は犬にとって落ち着きにくい場所となることは間違いないといえるでしょう。
ですので間接照明を使うときはストレスを与えないよう愛犬の寝床の近くには置かないように気をつけることをおススメします。その方が安心感を感じながら愛犬が眠れると思いますよ。
まとめ
今回は犬がストレスを感じやすいインテリアを4つご紹介しました。全ての犬に当てはまるとはいえませんが、犬は歩きにくさを感じたり音やにおいなどで感覚を強く刺激されたりするとストレスを感じやすいといえます。また、寝床が落ちつける環境でないとストレスを溜め込みやすくもなってしまいます。
なかにはストレスだけでなく体に悪影響を与えてしまうものもありますので、愛犬が過ごす場所のインテリアを考えるときは犬にとって安心安全なものかどうか調べることが大切といえるでしょう。