子犬が家具を噛む理由
わんこが家具を噛む理由を考えるとき、最初の判断基準となるのはわんこの年齢です。パピー期の子犬の場合、成犬が家具を噛むのとは異なる、抗えない本能的な理由があるからです。
歯がむず痒い
人間の場合、小学校の低学年頃になると乳歯が抜けて永久歯へと生え変わりますよね。それと同様にわんこも一定の月齢になると歯の生え変わりが起こります。時期については個体差がありますが、おおむね生後3ヶ月から6ヶ月頃に全ての歯が永久歯に変わるとされています。
この時期は歯茎がむず痒くなるため、ムズムズを紛らわすために硬いものを噛みたくなってしまう子が多いのです。すると、手近なところにある家具を噛んでしまうというわけです。
成犬が家具を噛む理由
わんこの乳歯は28本あります。この28本の歯が全て抜け落ち、成犬となったにもかかわらず家具を噛むのをやめない場合には、別の理由が考えられます。
噛む感触が楽しい
わんこは何かを噛んで遊ぶのが大好きです。おもちゃはもちろん、木の枝を噛むのが好きという子もいるでしょう。この「噛む感触」もしくは「噛んで壊す面白さ」にやみつきになってしまい、家具を噛むのがやめられないという子がいます。
ストレスが溜まっている
日頃の運動不足やコミュニケーション不足からストレスが溜まると、ストレス発散のために破壊行動に出る場合があります。家具を噛むにはそれなりの体力を使いますから、ある意味ではちょうど良い運動であり遊びです。家具がストレス発散の餌食となってしまっていることも考えられます。
家具を噛まれない対処法
愛犬はもちろん大切ですが、こだわりの家具もやっぱり大切ですよね。では愛犬と家具を共存させるためにはどうすれば良いのでしょうか。
1.噛まれるところに家具を置かない
根本的な対策は、噛まれるところに家具を置かないこと、もしくは愛犬を噛まれたくない家具のあるところに立ち入らせないことに尽きます。
愛犬がパピー期のうちは高級な家具を置かず、成犬になって落ち着くまでガマンするといった「あきらめ」も肝心です。イタズラされたくないものは手の届かない場所に置く。これが鉄則です。
2.しつけ用スプレーを使用する
それでも部屋のレイアウトや家具を購入したタイミングの問題で、どうしても愛犬と家具を離しておけないということもあるでしょう。そんなときには、市販されているしつけ用スプレーを利用しましょう。
このスプレーはわんこが苦みを感じる成分を配合しており、噛もうとして口を付けたときに「苦い!」と感じさせることにより、「これは苦いから噛むのをやめよう」と学習させる効果があります。噛まれたくない家具には片っ端から噴き付けておくことをオススメします。
3.噛もうとしたら叱る
悪いことをしたら叱るのはしつけの基本です。もし愛犬が家具を噛もうとしている、噛んでいる現場を現行犯で押さえたら、「ダメ」「コラ」とはっきり叱りましょう。家族によって態度が違ったり、あいまいな態度を取るのはNGです。
4.噛んでもいいものを与える
ものを噛んでしまうのはわんこの本能であり、噛まれたくないのはある意味人間の勝手な都合でもあります。特に歯の生え変わり時期の子犬や、遊びで家具を噛んでしまうわんこには噛んでもいいおもちゃを与えましょう。
家具を噛んだら叱り、おもちゃを噛んでいたら誉めることをくり返し、噛んでいいものと悪いものの分別を覚えさせることができます。
5.ストレス要因を取り除く
ストレスが原因の破壊行動の一種として噛んでしまっている場合には、何よりもストレス要因を取り除くことです。特に多い原因は運動不足。お散歩の長さを見直したり、遊ぶ時間を増やしたりして、家具を噛み壊す体力が残らないくらい愛犬を疲れさせてしまいましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?わんこを飼っているからといって、オシャレなお部屋作りを諦めたくはないですよね。しっかり対策をとり、愛犬と飼い主さん、お互いにストレスのない生活を目指しましょう。