犬の『分離不安症』とは?どんな症状が出るの?
皆さんは犬の分離不安症をご存知でしょうか。犬の分離不安症とは、飼い主と離れることに強い不安や恐怖を感じ、ストレス要因となってしまう症状です。
分離不安症になってしまう犬は、飼い主に必要以上に依存しています。そのため、少しでも飼い主が見えなくなると、不安に駆られ、以下のような症状が見られます
- 飼い主の後ろを常について歩く
- 前足を執拗に舐める
- 自分のしっぽを追いかけ続ける
- 無駄吠えが増える
- 問題行動を頻繁に起こす
このような行動が頻繁に見られるようになった場合、分離不安症の可能性があります。依存度が高くならないよう、飼い主と適度な距離感を保つよう心がけてください。
犬が分離不安症になってしまうNG行為とは
前述したような分離不安症になってしまう原因の1つに、飼い主の行動があります。では、飼い主のどのような行為に原因があるのでしょうか。ここでは、犬が分離不安症になってしまうNG行為とは、どのような行動が挙げられたのでしょうか。
1.外出時に声をかける
外出する際、愛犬に「ごめんね」、「行ってくるね」や「また後でね」などと声をかけてから出かけていませんか。または、愛犬と離れることを寂しがるような行動をとっていませんか。
このような行動を外出前に見せると、愛犬も「飼い主の外出」=「良くないこと」と認識してしまい、余計に愛犬の不安を煽ってしまいます。したがって、外出時はできるだけ察知されないように出かけるようにしてください。
2.帰宅時にオーバーリアクションで接する
外出時だけでなく、飼い主の帰宅時に「帰ってきたよ!」「ただいま!」と大げさに喜んだりはしゃいだりする行動も、愛犬の不安を煽ってしまいます。
外出先から帰ってきた飼い主が、外出先から帰ってきたことをオーバーリアクションで喜ぶことで、犬は「飼い主が大変な場所から帰ってきた」「無事に帰ってきてくれてよかった」というような感情を抱いてしまいます。
帰宅時はできるだけ穏やかに、声をかけるくらいであればいいですが、過剰なスキンシップは帰宅してからしばらくの間は控えてください。
3.在宅時は常に一緒に行動している
飼い主が在宅している間、常に一緒に行動したり、隣で過ごしたりしていると、いざお留守番しなければいけない時に、強い不安を感じてしまいます。
日頃から1匹で過ごすことに慣れておかなければ、上手にお留守番することが難しいです。飼い主が在宅している時も、飼い主が忙しい時は少し待たせたり、決まった時間だけケージから出すなど、飼い主と過ごさない時間にも慣れさせる必要があります。
4.外出前に毎回同じルーティンを行う
犬は飼い主のことを非常に良く観察しています。そのため、毎日外出する前に、同じルーティンを行なっていると、そのルーティンを見て「飼い主が外出しちゃう」と察知します。
少しでも飼い主が外出することに不安を覚えさせないためには、できるだけ外出することを察知させないようにすることが大切です。したがって、なるべく同じルーティンは避け、愛犬が外出前の飼い主んの行動を見て外出に気づかないよう気を付けましょう。
まとめ
今回は犬が分離不安症になってしまうNG行為を紹介しました。分離不安症の症状が出ている場合は、普段の行動を見直し、愛犬と適切な距離感を保つように心がけましょう。どうしても問題行動が治らないようならば、獣医師に相談してみましょう。