犬の鼻が乾燥する原因5つ
1.睡眠時・寝起き
犬の鼻がなぜ濡れているのかというと、水分量が多い方が匂いの情報をキャッチしやすいためです。起きている時にはさまざまな匂いを嗅いで情報収集するわんこですが、眠っている時はリラックス状態であるため鼻が湿っている必要があまりありません。そのため睡眠時や寝起きなどはお鼻がカサッとしていることもあります。
2.脱水状態
- 発熱
- 熱中症
- 飲水量の低下
このような原因で脱水状態となると、鼻を湿らせる水分も少なくなるためお鼻が乾燥することがあります。犬は常に鼻が濡れているわけではなく、鼻が乾燥しているからといって体調不良であるとは断言できません。
しかし何らかの原因によって脱水を引き起こしている際にも鼻が乾燥する点に注意が必要です。食欲不振や下痢など、鼻の乾燥以外に愛犬に異変が見られる場合にはかかりつけの病院を受診するようにしましょう。
3.老化
犬の老化現象の1つに鼻の乾燥があります。老化によって分泌物の量が少なくなり、鼻が乾燥している状態が長くなることがあります。犬の体調不良を疑う様子の1つに鼻の乾燥がありますが、病気ではなく年齢的な原因でお鼻が乾燥している可能性もあります。
4.アレルギー
犬も花粉症やハウスダストのアレルギーを発症することがあります。花粉やハウスダストのアレルギーの場合、鼻の分泌物が減少して鼻が乾燥することがあります。刺激の強いニオイにもアレルギーを起こすこともありますので注意しましょう。
5.皮膚のトラブル
- 空気の乾燥
- 暖房による乾燥
- 皮膚の病気
- 日焼け
このような皮膚のトラブルによっても愛犬のお鼻が乾燥することがあります。
皮膚細胞の水分量が減ると、肌本来の保湿機能が低下しやすくなります。特に冬は空気が乾燥し、暖房を使用することでお部屋の湿度が低くなりやすい季節です。
また「角質症」という皮膚の病気によって角質が正常に作られず、皮膚が分厚くなったりひび割れたりすることもあります。皮膚の病気である場合は、鼻だけでなく身体の皮膚にもトラブルが起こることが多くあります。そして犬の鼻は被毛に覆われていないので、日焼けをしてしまってダメージを受けることもあります。
愛犬の鼻の乾燥が気になる時の対処方
アレルギーや病気の場合
愛犬の鼻の乾燥がアレルギーや病気による場合は、アレルゲンとなる物質をできるだけ排除したり病気の治療をしたり根本的な解決を目指しましょう。
部屋の湿度を保つ
高い湿度は犬の熱中症の原因となる恐れがありますが、湿度が低すぎても愛犬の皮膚の乾燥の原因となってしまいます。冬場は空気が乾燥する上に暖房器具を使用することで、お部屋の湿度が低くなりやすい季節です。
加湿器を使用する場合は湿度が高くなりすぎないことに注意し、湿度計で管理してあげると安心です。濡らしたバスタオルを愛犬のいるお部屋にかけておくだけでも湿度を保つことができます。
保湿剤を塗る
ひび割れや皮むけ、出血など乾燥状態が特に気になる場合には、犬用の保湿クリームやワセリンなどの保湿剤を塗ってあげると安心です。鼻は愛犬が自分で舐めてしまうこともある部分なので、犬の皮膚に使用しても危険度が低い保湿剤を選ぶことが大切です。一度獣医さんに相談してみるとアドバイスがもらえて安心です。
まとめ
「犬の鼻が乾いていると体調不良」と耳にすることもありますが、犬のお鼻は常に濡れているわけではないのです。眠っている時や起きてすぐには、そのお鼻も眠たそうにカサッとしていることも多くあります。
しかし、実際に体調不良のときにもお鼻の乾燥が見られることもありますので、愛犬にほかの異変がないかを毎日把握しておくことが大切です。
またシニア犬になってから老化によるお鼻の乾燥が気になり始めることも多く、ワセリンなどの保湿剤でケアする習慣が必要になることもあります。特に空気の乾燥する寒い季節には、愛犬の素敵なお鼻を乾燥から守るケアをしてあげましょう。