1.毎日シャンプーするのはNG
人間は毎日頭や体を洗って綺麗にすることが多いですよね。同じように愛犬にも毎日シャワーやシャンプーを使って清潔に保つようにしている。そんな飼い主はいると思います。
しかし、人間と違って犬の場合は毎日シャンプーする必要はありません。むしろ毎日シャンプーで体を洗うと必要な皮脂を取り過ぎてしまって、皮膚が乾燥したり皮膚トラブルを起こしやすくなったりするので要注意。
犬のシャンプーは基本的に2、3週間に一度行うくらいで十分です。もし散歩などで体が汚れてしまいひどい汚れではない場合は、タオルを濡らして汚れたところを拭き取ることをおススメします。
2.週に何度も綿棒を使って耳掃除するのはNG
あなたは愛犬の耳を週に何度も掃除していませんか?もし心当たりがあるのでしたら、それはやりすぎなお手入れとなります。特に綿棒でゴシゴシ擦りながら汚れを取っている場合は耳の皮膚を傷つけてしまう危険性がありますので、間違った手入れをしているといえるでしょう。
基本的には犬の耳掃除も2週間に一度ほどで良いといえます。耳掃除をするときに綿棒を使うと犬が突然動いたときに耳の奥まで綿棒が入ってしまって耳を傷めてしまう可能性があったり、綿棒で強く擦ってしまうとその刺激で耳が炎症しやすくなったりします。
また刺激によって過剰に皮脂が出てしまうようになると耳の中が不衛生になって、耳の病気を発症してしまうことも多かったりするのです。
ですので、自宅で耳掃除をするときは基本的に綿棒を使わないようにしましょう。犬用のイヤークリーナーを耳の中に数滴たらして耳を優しく揉んでから、湿らしたガーゼで耳の中を優しく拭き取るように掃除する。もしくはイヤークリーナーを染み込ませたガーゼを使って耳の中の汚れを優しく拭き取る。といった方法をおススメします。
ちなみに耳はとてもデリケートな部分ですので、私の個人的な意見としては動物病院やトリミングサロンで耳掃除してもらうのが一番良いと感じています。
3.力を入れながらお手入れするのは逆効果
- ブラッシング
- シャンプー
- 耳掃除
- 歯磨き
などのお手入れ全般にいえることなのですが、お手入れをするときはゴシゴシ力を入れるのは絶対にNGです。なぜならガンコな汚れを取ろうと思って力を入れながらお手入れすると、皮膚などにダメージを与えてしまい、トラブルを起こしてしまう危険性がとても高いからです。
例えば力を入れながら歯磨きをした場合は、歯ぐきを痛めてしまって歯肉炎になってしまう可能性が高いといえます。シャンプーのときにゴシゴシ力を入れて洗ったり、皮膚にブラシを擦りつけるようにブラッシングしたりしてしまうと、皮膚が炎症をおこすなどの皮膚トラブルが起きやすくなります。ですから、お手入れをする際は力を入れないで優しく行うようにしてくださいね。
4.犬の体をアルコール(エタノール)で消毒するのは絶対NG
新型コロナウイルスの影響によって、一日に何度もアルコール消毒液で消毒を行うようになった。という人はたくさんいることと思います。
「愛犬がウイルスによって病気にならないように体を消毒してあげよう!」そう感じて一日に何度か愛犬の体をアルコール消毒液で拭いている飼い主もなかにはいるのではないでしょうか?ですが、犬にアルコール消毒液を使うのはすごく危険なことなので絶対にやめてください。
犬はアルコール(エタノール)の成分を分解することができません。もし体内にアルコールが入ってしまうと中毒を引き起こしてしまうことになってしまいます。犬がアルコール中毒になってしまうと…、
- よだれがでる
- 嘔吐
- 心拍数の増加
- 呼吸がはやくなる
- ふらつく
- 震えがでる
- 呼吸困難
- 昏睡状態になる
といった症状が出てしまうことになります。酷い場合だと命を亡くしてしまう危険性もあるそうです。アルコール消毒液を使うときは直接犬の口にアルコールが入る可能性は低いといえます。しかし、アルコール消毒液で拭かれた自分の足や毛を犬が舐めて中毒を引き起こしてしまうというケースは割とよくありますので注意が必要といえるでしょう。
体や毛に付着しているアルコール消毒液を少し舐めたくらいだと酷い中毒症状がでてしまう可能性は低いと思いますが、体質によっては少量でも重度の中毒症状が出てしまうことがあるので、愛犬の安全のためにアルコール消毒液は使わないようにしてあげてくださいね。
まとめ
今回は犬に絶対してはいけない間違ったお手入れの仕方を4つご紹介しました。愛犬のことを思ってしている行為が実際には愛犬に悪影響を与えてしまっていた…ということは珍しくありません。
もし今回ご紹介した間違ったお手入れの仕方に心当たりがあるのでしたら、いつも行っているお手入れの方法を変える必要があるといえるでしょう。正しいお手入れの仕方でこれからも愛犬の体を清潔に保ってあげてくださいね。