犬の『わがまま』は直すべきか?
犬の『わがまま』は直すべきか?
犬の『わがまま』は絶対に直すべきです。なぜなら、犬の『わがまま』は「問題行動」だからです。その「問題行動」を放っておく理由などありません。
犬の『わがまま』には理由がある?
犬が吠えたり、攻撃的になったりするのは、必ずなんらかの理由があります。そう言った人間側から見た犬の『わがまま』に頭を悩ませているのであれば、まず、なぜそんな『わがまま』を通そうとしているのか、まずはその理由を突き止める必要があります。そのために冷静に愛犬の行動を観察し、犬との生活や習慣について見直してみましょう。
直すべき犬の『わがまま』5選
1.吠える
人間やほかの犬に対しても吠えかかったり、長時間吠え続けたりするのも、犬からすれば何か主張があるからです。犬に対して「絶対に吠えるな」と言うのは人間の子どもに対して「絶対に大声を出すな」と言うのに等しいことです。
2.噛む
人や動物に対して攻撃し、傷つけることは絶対に許してはいけません。命を奪う危険性があることはもちろんですが、噛みついた相手から逆襲されて命を落としてしまうこともあり得ます。また、飼い主さんを始め、人間相手でも攻撃対象として噛みついてくるような犬と楽しく暮らせるはずがありません。
3.威嚇する
噛まないまでも、飼い主さんに対して犬が気に入らないことをしたときに鼻先に皺を寄せて、歯をむき出し、威嚇するような仕草を見せて威嚇するのも、犬の強烈な自己主張です。
4.飼い主さんの指示を無視する
飼い主さんの指示よりも、自分の欲求や衝動を優先している状態です。
5.飼い主が嫌がることをわざとする
飼い主さんの服や布団の上にわざとおしっこをしたり、飼い主さんが大切にしている靴や鞄、ぬいぐるみなどを破壊したりします。
放っておいたらどうなるの?
吠えることを放っておいたらどうなる?
犬は、まったく意味もないのに吠え続ける動物ではありません。どんなに激しく吠えていても絶対に吠える理由があります。けれども、世の中の人すべてが犬が好きというわけではありません。突然吠えかかられたら、驚いて転倒して怪我を負うかも知れませんし、犬に対して恐怖心を持つ人からすれば、突然犬に吠えかかられるだけでも恐怖です。
たとえ、吠えていても飼い主さんが「まて」と指示を出せば、吠えたい衝動を我慢することができれば問題ありません。けれども、「まて」と吠えやませるしつけもせずに、犬の衝動に任せたまま吠え続けさせていたら、ご近所トラブルに発展するかも知れません。
また、災害時に避難するときも鳴き声が迷惑がられ、飼い主さんが犬を制御できないので、電車などの公共交通機関を利用するときも非常に気を使います。
噛み癖を放置していたらどうなる?
人を咬んだり、他所の犬を咬んだりして何かとトラブルが起きるでしょう。
人間に対して威嚇することを放置していたらどうなる?
威嚇しているだけならともかく、衝動的に咬みついてくる恐れもあります。やがて、犬が傍若無人に振る舞うようになり、飼い主さん家族に大きなストレスがかかります。
飼い主が嫌がることをわざとする問題行動を放置すればどうなる?
飼い主さんの騒ぐ様子を見て、「楽しんでいる」と勘違いしているため、ダメなことはダメだと毅然と教えない限り、その問題行動がエスカレートしていく一方です。
まとめ
愛らしい仕草や表情にほだされて、ついつい甘やかしすぎ、人間と暮らす上で絶対に覚えなければいけない「善悪」を教えずに放っておくのは、飼い主さんの怠慢です。「犬を家族の一員として迎える」ということは、結婚相手を見つけることにも、子供を授かるのにも似ています。
誰しも、自分の伴侶か我が子が見た目の愛らしさ以外になんの取り柄もなく、人を思いやる心を持たず、傍若無人に好き勝手に振る舞う暴君になってほしいとは思わないでしょう。それに、私たち人間の言葉は犬には理解ができません。けれども、愛している、かけがえのない存在として大切に大切に思っている、という感情は伝わります。
ですから、愛犬が人間に対してわがままな振る舞いを見せたとき、厳しく接したとしても決して嫌われたり、憎まれたりすることはありません。愛しているからこそ、愛犬のわがままに対して真剣に向き合い、直していくようにできる限りの努力をしましょう。