犬が「裏切られた」と感じてしまうNG行為とは
皆さんは日頃から、愛犬としっかり信頼関係を築いていますか。長い時間をかけて築き上げた絆であっても、飼い主が愛犬を傷つけるような行動を繰り返していると、その強い絆も崩れてしまうかもしれません。ここでは犬が「裏切られた」と感じてしまうNG行為を紹介します。
1.遊びの中で騙すような行為
よくおやつを片手に隠し、匂いで当てさせるという遊びがあります。これは犬にとって犬の本能を満たすこともできますし、頭を使うため達成感を得ることもできる非常に良い遊びです。
しかし、遊びの中で犬の期待を裏切るような騙す行為をしていませんか。例えば、入っているはずのおやつを入れずに、愛犬に探させるなどといった行為です。
「どうして入っていないの?」と素直な犬の反応を可愛いと思ってしまう飼い主さんも多いと思いますが、これが何度も続くと「からかわれている」「騙された」と気付き、裏切られたと感じてしまう犬も多いです。
2.期待していたことが起こらなかった
犬が期待していたことが起こらなかった場合も「裏切られた」と感じる事があります。
例えば、「散歩に行こうか」と散歩に誘い、嬉しそうにしている愛犬を外に連れ出そうとしたら、雨が降ってきたから「やっぱりやめた」と急遽散歩を中止にする行為などが当てはまります。
「さっき行くって言ったのに」「どうしてやめちゃったの?」と期待していた分、その期待が裏切られた時のショックは、気持ちに素直な犬にとって、私たちが想像する以上の衝撃です。
1度ではなく、頻繁にこのような裏切りが何度も起こると、「どうせまた嘘なんだ」というように裏切られたと感じ、信頼を失ってしまう恐れがあるので注意が必要です。
3.「散歩」と言って病院に連れて行く
病院嫌いな犬は多いため、どうにかして病院に連れて行こうと試行錯誤する飼い主さんは多いです。しかし、だからといって騙して連れていく行為は、あまり推奨できません。
例えば、「散歩に行こうか」と言って病院へ連れて行く行為です。犬は「散歩」という言葉に反応し、「これから散歩に行けるんだ!」とワクワクしています。しかし、実際に連れて行かれたのは嫌いな病院…これでは「裏切られた」とショックを受けてしまいます。
たしかに、「散歩」などで釣って病院へ連れて行くという手段は1つの手段ではありますが、愛犬の気持ちになって考えると、期待を裏切られたことと、騙されたこと、両方のショックを受けてしまうのです。可哀想ですよね。
4.他の犬の味方をする
散歩中に犬同士で険悪なムードになってしまった場合、最善策は飼い主さんに軽く挨拶をし、その場をすぐに離れることです。しかし、唸ったり吠えたりしてしまったときに、相手の犬の味方をするような行動を起こしていませんか。
例えば、吠えたからといって怒鳴りつける行為です。愛犬からすれば、「向こうの犬も吠えているのに、どうして自分だけ怒られるの?」「飼い主さんはあいつの味方なの?」といった疑心に駆られてしまいます。
犬同士が吠えたり唸りあったりするのには、きちんと理由があります。愛犬の理由を考えずに頭ごなしに怒鳴ったり、相手の味方をするような態度は、純粋で素直な犬にとって非常につらい行動です。「裏切られた」と感じる犬も多いです。
「裏切られた」が続くと関係が崩壊する恐れも
上記のような犬が「裏切られた」と感じるような行為を頻繁に何度も続けていると、今まで強い信頼関係を築いてきた飼い主と犬であっても、少しずつヒビが入り始めます。
問題行動が多くなったり、呼びかけても反応が薄くなったり、飼い主に対して攻撃的な態度を見せるようになったりする場合は、要注意です。
飼い主側にとっては些細なことであっても、純粋で素直な犬にとっては重大な裏切り行為です。特に、信頼が厚ければ厚いほど、その衝撃は強い傾向にあります。
飼い主は愛犬が悲しまないよう、1つ1つの行動に注意を払うことを忘れないようにしてください。犬は私たちが思っている以上に感情が豊かで、洞察力に優れていますよ。
まとめ
今回は犬が「裏切られた」と感じてしまうNG行為を4つ紹介しました。皆さんは日頃、紹介したような行為をしていませんか。心当たりのある方はすぐにやめ、愛犬との信頼関係を崩さないよう、誠実に向き合うようにしましょう。