怯える犬に対し、飼い主はどうするべき?
まず、飼い主は冷静になりましょう。飼い主までパニックになったら、犬の怯えはおさまるどころかますます不安を増幅させてしまいます。犬は飼い主の映し鏡とも言われており、人間の空気感を察しているんです。飼い主が笑顔でいれば、自然と犬も安心することが出来ます。
犬を落ち着かせる撫で方って?
1. 抱きかかえながら撫でる
姿勢を低くしておなかの下から手を通し、犬を抱きかかえるようにします。もう片方の手は、背中の辺りにそっと添えながら、ゆっくり撫でてあげましょう。暖かい飼い主の体温が伝わり、徐々に落ち着きを取り戻していくのが分かります。
2. 眉間の辺りを撫でる
眉間を優しく指で撫でてあげると、リラックスさせることができる場合があります。怯えているときは体が強ばっているので、緊張を緩める意図があります。犬が目を細めていたら、気持ち良く感じて喜んでいるアピールです。
3. 腰のツボをマッサージしながら撫でる
腰にある「腰百会(こしひゃくえ)」というツボを親指または人差し指でおしりに向かってなぞると、精神不安を緩和させる効果があるそうです。ちなみに「百会(ひゃくえ)」のツボは人間にも存在しますが、犬とは違って頭頂部にあります。時間があるときに、犬のツボと共にご自身のツボも探してみて下さい!
4. 顎の下を撫でる
顎から首にかけてのラインは、撫でるというよりも両手でさすってあげると心地良く感じてくれるようです。自分の前足では届かない場所なので、飼い主に触って貰えると嬉しいのかもしれませんね。
怯えた犬を安心させるポイント
名前を呼んであげる
実は「犬は自分の名前を分かっていない」「音として認識している」説があります。とは言っても、毎日呼ばれることで「飼い主が構ってくれる合図」と理解しているのは間違いなさそうです。自分の名前を理解しているかどうかは定かではありませんが、呼ばれて嬉しく思う気持ちは持っているはずです。
話す声のトーンに注意する
犬に向かって大きな声を出すのは控えましょう。飼い主が怒っているように捉えられてしまうため、逆効果になります。穏やかな口調で話し掛けることを意識します。
毛並みに沿って撫でる
基本は毛並みに沿って流れるように撫でます。あまり強く力を入れると痛がる場合があるため、犬の反応を確認しながら力加減を調節していきます。リンパを刺激するマッサージを合わせて取り入れるのもおすすめです♡
まとめ
犬と人が共感することは、プラスにもマイナスにも働きます。人間の情動は犬に伝染するので、落ち着かせるためには、飼い主がリラックスして接してあげることです。
また、怯えているとき以外でも、犬とのスキンシップは毎日積極的に行って下さい。愛情を伝えてお互いの心を癒しつつ、直接触れることで怪我や病気の早期発見に繋がります。寝ている時間の多い老犬は、睡眠中にそっと撫でてあげるだけでも脳が活性化されるそうです。子犬から老犬まで、年齢に関係なく触れ合う時間を作りましょう。