犬に絶対必要な『基本的なお世話』
1.しつけをするお世話
誰でも、信頼できない人と一緒に暮らすのは大きなストレスになります。「犬をしつけること」は、ただの「お世話」ではありません。犬が人間を信頼し、飼い主さんや飼い主さん以外の家族と深く強い信頼関係を築くためには絶対に必要かつ、「最低限なマナー」と言えます。
犬に排泄する場所を覚えさせる「トイレトレーニング」、安全な場所で静かに過ごせるようにしつける「ハウストレーニング」、愛犬の動きを制御する「まて」、遠くからでも呼び寄せる「呼び戻し」は、絶対に必要なしつけです。
2.食事のお世話
健康を維持できるように、年齢や体質に合わせた食事を用意します。食べ終わった後の食器を清潔な状態に保つ、そして、食欲はあるか、食べ残しはないか、食べ終わった後の排せつ物に異常はないかなどに注意を払います。
もしも、体に合っていないのなら、体に合うフードを調べて用意します。ただ、「食事を与える」だけでなく、「食事で体は作られる」と考え、量や質にもこだわって愛犬の食事を用意すること、その食事が本当に愛犬の体に合っているかに気を配るのが「食事のお世話」だといえます。
3.散歩のお世話
家庭でコンパニオンアニマルとして飼育されている犬にとって、食事と同じくらいに散歩も重要になることがあります。散歩は、運動不足解消だけでなく、ずっと室内で過ごしている犬にとっては外気に触れ、外の景色を見たり、ほかの犬と触れ合うことは脳を刺激し、ストレスの解消になります。つまり、散歩は愛犬の心身の健康を維持するためには欠かせない「お世話」です。
4.健康管理のお世話
歯周病予防のための歯磨き、被毛の手入れ、爪切りなどのケアはもちろん、予防接種も欠かせません。また、フィラリアやダニ、ノミの予防のための投薬、健康診断なども必要です。さらに、日ごろから目の輝き、食欲、排せつ物に異常がないかに気を配ります。
『基本的なお世話』を怠って起こりえるトラブル
しつけを怠ったらどんなトラブルに発展するか?
人間に心を許さず、常に警戒心と敵意をむき出しにして、誰彼構わず、また昼夜問わずに吠えたてます。それは、ご近所の騒音トラブルとなりえます。
また、室内でトイレの場所を覚えないと、家の中が糞尿まみれになり、清潔な生活環境を保つことが出来ません。人を噛んではいけないことを知らない犬は、感情に任せて人を噛み、傷を負わせます。そうすると、飼い主さんにも法的責任が問われます。「呼び戻し」や「まて」が出来なければ、愛犬の動きを制御出来ません。
そのために、自転車やバイクの前に飛び出して転倒事故を引き起こしたりする可能性も生じます。「ハウストレーニング」が出来なければ、公共交通機関を使えません。それだけでなく、災害時にペットとの同行避難も難しいでしょう。このように、「しつけ」が出来ていないとさまざまなトラブルが起こりえます。
食事を怠ったらどんなトラブルに発展するか?
愛犬の健康を維持することが出来ません。
散歩を怠ったらどんなトラブルに発展するか?
愛犬のストレスがたまり、心身ともに悪影響が出ます。
健康管理を怠ったらトラブルに発展するか?
いうまでもなく、愛犬の健康を守ることが出来ません。健康管理が出来ない飼い主は、自覚なく犬を殺しているのと同じです。
まとめ
家族の一員として犬を飼う、ということはその犬が天寿を全うするまでその命に対して責任を持つ、ということです。人間と暮らすために体格、体毛などを改良された犬はすでに犬自身だけの力で生きていくことは出来ません。
犬という動物から、自分の力で餌を捕る力と能力を奪い、自分で伸びすぎた体毛の手入れをすることも出来ない姿に改良したのは私たち人間です。人間のために生きていくように改良された犬を人間が見捨てて良いはずがありません。
また、可愛がるだけでは犬と強い信頼関係を築くことは出来ません。飼い主である私たちが、犬が人間の最良の友として幸せに暮らすための「お世話」をして、犬の信頼を得ることが出来るのです。
ユーザーのコメント
20代 男性 匿名
食事で体は作られる。まさにその通りだろう。質、量、適正ライフステージなど全て飼い主が決めること。どれかひとつかければ犬を苦しめる。
散歩ははじめは社会化後半は刺激だと思う
健康管理は犬を生かすのに欠かせない。日頃から変化ないか観察するのが早期発見早期治療に繋がる。
飼い主なら守れて当然だろう。守れなければ買う資格が無い。犬を苦しめるだけだ