1.「おいで♡」と呼ばれること
飼い主さんが明るく優しい声で「おいで~♡!」と呼んだ時、犬はこれから起こる何か嬉しいことを期待します。目をキラキラと輝かせて尻尾をピンッと上向きにしてやって来るはずです。
そんな愛犬の姿を見て「ただ呼んだだけだよ~」なんてからかって楽しんだりしていませんか?お利口さんだね♡と褒めてもらえることを期待していたかもしれません。一緒に遊んでもらえることを期待していたかもしれません。
飼い主さんの行動に期待してやって来たのにただ弄ばれただけだと気づいた犬は、きっと心が傷ついたはずです。こんな過度なイタズラのやりすぎは要注意です。いつかは呼んでも来てくれなくなってしまいます。
2.おやつの袋をカサカサ音を立てること
飼い主さんがおやつの袋をカサカサ音を立てるのを聞きつけて、おやつの時間だ♡と犬は期待します。不思議ですよね。人間のお菓子の袋の音には期待しないのに、自分のおやつの袋の音はわかるんです。自分のおやつだとわかれば、それはそれは期待してしまいます。
まさかわざと音を立てたわけではないですよね?「まだ騙された~」なんてからかって楽しんだりしていませんか?期待して、指示を出されたわけでもないのに勝手に芸をしてしまう犬もいます。
何だか切ないですよね。わざとおやつの袋をカサカサ音を立てて騙すなんて過度なイタズラのやりすぎは要注意です。お留守番中におやつの袋を探し出し、勝手に食べてしまおうという行動に出てしまうかもしれません。
3.「ごはんだよ♡」と呼ばれること
飼い主さんがごはんの用意をする側ですでに期待しているかもしれませんが、「ごはんだよ~♡!」という呼びかけに犬は期待します。大興奮でやって来た愛犬に対して“待て”の指示を出すことがありますね。
その後の“よし”の掛け声はどれくらいのタイミングで出していますか?5秒くらい?15秒くらい?いつまでも待っている愛犬の姿を見てクスクス笑ってからかって楽しんだりしていませんか?
食べ物を目の前にして待たされている時、犬は極度に緊張しています。奪われやしないか、ちゃんと食べさせてもらえるだろうかと不安なのです。不要に長く待たせるという過度なイタズラのやりすぎは要注意です。ごはんの度にそのような緊張と不安の混じった気持ちにさせる飼い主さんに対して愛想を尽かしてしまいかねません。
4.お散歩に連れて行ってもらうこと
飼い主さんからのお散歩のお誘いは何よりも嬉しく、その時間が充実して楽しいものであることを犬は期待します。愛犬の安全を守るために主導権を握るのは飼い主さんであるべきですが、愛犬のためのお散歩であることを意識していますか?全く楽しめていないなんてことはありませんか?
飼い主さんの気分次第でお散歩していませんか?スマートフォンを見ながらお散歩していませんか?何より嬉しいお散歩の時間を期待していた犬はガッカリしてしまいます。
お散歩中にすれ違う他の犬や人と無理やり交流させようとする行動も良くありません。犬にだって苦手があるんです。無理に仲良くする必要はありません。犬にとってお散歩は飼い主さんとのコミュニケーションの時間であり、飼い主さんを独占できる時間なのです。
まとめ
犬が期待している飼い主の行動には、
- 「おいで♡」と呼ばれること
- おやつの袋をカサカサ音を立てること
- 「ごはんだよ♡」と呼ばれること
- お散歩に連れて行ってもらうこと
などがありますが、犬の期待する気持ちを弄んでいませんか?愛犬がイタズラしてしまった時、あなたは愛犬を叱りますよね?愛犬の期待する気持ちを弄ぶかのように過度なイタズラをしてしまった時は「ごめんね」の気持ちを伝え、築き上げた信頼を失ってしまわないようご注意ください。