老犬の始まりは何歳から?
小型犬と大型犬では、一般的に大型犬の方が老化のスピードが早いと言われています。老犬の始まりに明確な定義はありませんが、以下年齢が目安とされています。参考にしてみて下さい。
- 小型犬、中型犬:9歳以上
- 大型犬:7歳以上
人間の年齢に置き換えてみると、老犬と呼ぶには少々早いように感じますが、被毛や皮膚に老化現象が見られるようになり、体力が落ちていきます。
要注意!老犬の仕草をよく見て!
1. 転びやすくなった
元気なように見えても、前より転ぶようになったら、バランス感覚の衰えが考えられます。トイレの最中でもヨロヨロしてしまったり、起き上がる行為さえも一苦労です。寝たきり状態になるのを防ぐには、適度な運動を継続すること。室内のフローリングは転びやすいので、滑り止めシートを敷くようにしましょう。
2. 歩き方がおかしい
歩き方にぎこちなさを感じたら、関節炎の疑いがあります。股関節や膝の関節が弱っているのかもしれません…。健康のサポートには、コンドロイチンやコラーゲン、カルシウムが豊富な「サメ軟骨」を与えると良いそうです。サメ軟骨は、食欲増進、がん予防にも効果があると期待されています。
3. 同じ場所をくるくる回る
円を描くように同じ場所を旋回しているのは、決して遊んでいる訳ではありません。もしかすると、認知症や脳腫瘍のサインかも…?回る方向や首の傾き、目の動きに注意します。早めの検査で原因の特定を急ぎましょう。
4. 家具や壁にぶつかる頻度が増えた
視力が低下し、視界がぼんやりしていると家具や壁にぶつかる頻度が増えてきます。脳や目へのダメージが心配なため、ぶつかっても大丈夫なように、角をクッションで覆ってあげて下さい。徘徊対策として、犬に合わせたオリジナルのサークルを手作りされる方もいるようです。
5. 体が小刻みに震えている
愛犬が震えている姿を見たら、飼い主が驚くのも無理はありません。理由が分からないからこそ、不安が大きいですよね。症状としては、後ろ足の震えを見て気付く方が多いようです。寒さによる体温調節以外で考えられる要因が複数あるため、安易に判断するのは危険です。
6. よく嘔吐するようになった
頻繁な嘔吐は脱水症状を起こしやすく、老犬の場合、急激に衰弱してしまうことがあります。消化器系や内臓の病気が考えられますが、「嘔吐物が茶色い」「ぐったりしている」ときは要注意です。早急な治療が必要となります。
長寿動物の表彰制度
日本動物愛護協会では、長生きしている犬や猫を「長寿動物」として表彰しているって知っていますか?必要書類を郵送すると、表彰状が授与されます。
《表彰対象》
- 小型犬(10kg未満):18歳〜
- 中型犬(10kg〜20kg未満):15歳〜
- 大型犬(20kg〜40kg未満):13歳〜
- 超大型犬(40kg〜):10歳〜
今まで知らなかった!という方は、犬の大きさと年齢をチェックしてみて下さい。我が家も長寿犬を目指しています♡
まとめ
体格、毛色、目の色…これらは老化による変化が分かりやすい体の一部です。飼い主の声に対する反応も鈍くなってきます。幸せな犬生を送って貰うために、犬の変化に気を付けながら、体と心のケアをお願いします。