外でよその犬と会ったときはマナーを守って
愛犬を連れて散歩しているとき、あるいは仕事や遊びの帰りに道端で見かけたとき、よその犬に触れたい、仲良くなりたいと思う人は多いでしょう。
しかし、犬にはそれぞれ個性があり、また苦手なことも違います。さらに、その家の育て方なども配慮して接しなければ、飼い主間でのトラブルに繋がりかねません。
基本的に犬は飼い主以外の人に対して警戒心を持つ犬も少なくありません。そのため、「この人は危険だ」と認識されるような行動をとってしまうと、途端に攻撃的になったり、最悪の場合、大きなトラブルに発展してしまったりすることもあります。
よその犬と接する際は、きちんとマナーを守り、犬に対する配慮を考えた上で、接するように心掛けてください。
よその犬に絶対してはいけないNG行為とは?
では、具体的によその犬に絶対してはいけないNG行為とは、どのような行為が当てはまるのでしょうか。よくやりがちなNG行為を挙げていきますので、無意識のうちにそのような行為をしていないかチェックしてみましょう。
1.突然走り寄っていく
先ほどもお話ししたとおり、犬は元々警戒心の強い動物です。また、突然の動きや大きな音に対して、私たちが想像する以上に警戒し、恐怖を感じます。
そのため、初めて会った犬を含め、よその犬と道端で遭遇した際、「可愛い!」と言いながら走り寄ってしまう行為は絶対NGです。犬からすれば、自分よりも大きな知らない人がこちらに向かって突進してくるイメージなので、恐怖を感じてしまいます。
強い恐怖や不安を感じると、犬は逃げだそうとしたり、攻撃的になったりします。すると、慌てて道路に飛び出して事故に繋がったり、攻撃的になったその犬に噛まれたりとトラブルに発展してしまうケースもあります。
2.飼い主の許可なく触る
犬を飼っていない人だけでなく、散歩中の飼い主同士の間でも起こりうるNG行為です。自分の犬が人懐っこい場合、よその犬に触れても大丈夫と無意識のうちに思ってしまう飼い主さんは意外と多いです。
しかし、犬にはそれぞれ性格があります。人懐っこい犬もいれば、警戒心の強い犬もいるのです。後者の場合、飼い主以外の人に触られることを嫌がり、攻撃的になったり、警戒心を強めてしまったりする犬が多いです。
また、保護犬の場合は、知らない人に対する恐怖心が非常に強いため、新しい環境や人に慣らすトレーニング中である可能性もあります。飼い主の許可なく触ってしまうと、トレーニングを阻害してしまう可能性もあるのです。
そして、飼い主の許可なくよその犬に触る行為は、そもそもマナー違反です。飼い主同士のマナーの1つとしても、撫でたいと思ったら、まず飼い主に確認を取りましょう。
3.飼い主の許可なくおやつを与える
長距離を散歩する人の場合、途中で愛犬が栄養補給できるようにとおやつやドッグフードを持ち歩く人も多いですよね。しかし、これらのおやつやドッグフードをよその犬に飼い主の許可なく与えてしまう行為はNGです。
与える側にとっては善意でしょうが、そのおやつやドッグフードには、よその犬がアレルギー反応を引き起こす材料が含まれているかもしれません。また、食事管理をしっかり行っているご家庭の場合、「おやつは与えない」「1日の摂取量以上のドッグフードは与えない」など、食事に対してその家のルールを明確にしているご家庭もあります。
よその家の事情を知らずに、善意だとしても勝手におやつやドッグフードを与えてしまうと、ありがた迷惑になったり、アレルギー症状を引き起こし、皮膚炎を発症するなどのトラブルに繋がったりすることもあります。
もしもよその犬におやつを分け与えてあげたいと思うようであれば、まずは飼い主さんに「こんなおやつがあるんですが、もしよろしければお宅のわんちゃんに少しどうですか?」などと尋ね、許可をもらってから与えましょう。
4.ジッとよその犬の目を正面から見つめる
よその犬のかわいい顔を見たいと、正面からジッと覗くように見つめる人がいますが、これは犬にとって「敵意を向けられている」と感じる行為なので絶対にやめてください。
ボディランゲージの一種で、知らない人や犬の目をジッと見つめるという行動があります。これは、「あなたに対して警戒しています」「敵かもしれない」という意味を持つボディランゲージです。
人間側は好意でしている行為だとしても、犬から見ると「敵意を向けられている」と感じ、怖い思いをしたり、不安になったりとストレスを与えてしまいます。最初はジッと目を見つめたりせず、体の側面を向け、手の平をそっと差し出すことで、よその犬に匂いを嗅いでもらいましょう。犬は相手の匂いをしっかり感じることで、安心することができるからです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回紹介したようなよその犬にやりがちなNG行為をしていませんでしたか。NG行為をチェックして、よその犬やその飼い主さんとも良好な関係を築いていきましょう。
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30代 男性 K.W