犬がごはんをダラダラ食べるはNG?その理由は?
毎日ごはんを出すと、なぜかダラダラと10分以上かけて食べていたり、途中でどこかへ行ってしまったりと、集中してごはんを食べてくれない愛犬…。しかし、この食べ方は健康やしつけに悪影響を及ぼします。
お腹が空かなくなってしまう
人間も少しずつごはんを食べていると、食べた量以上に満腹感を抱いてしまいますよね。フレンス料理のコースなどは、その典型的なケースと言えるのではないでしょうか。
実は、犬がダラダラ食べを続けていると、まさに同じような状況になってしまい、なかなか次のごはんの時間までにお腹が空かなくなってしまうのです。その結果、次のごはんの時間でもダラダラと食べ続け、それが続き悪循環に陥っていく…という結果に繋がってしまいかねません。
上手に栄養が摂取できなくなる
本来、1回のごはんをきちんと食べることで、正しく栄養を摂取します。しかし、ダラダラ食べを続けていると、いつまでも食べている状態となり、上手く栄養を摂取できなくなったり、反対に栄養が脂肪に変わりやすくなったりします。
すると、体型がやせ形になってしまったり、肥満体型になってしまったりと、通常の量与えているはずなのに、標準体型から外れ、不健康となってしまいます。また、栄養が上手に摂取できていないと、毛並みがボサボサになってしまったり、皮膚が炎症を引き起こしたりと様々なトラブルを誘発します。
偏食に繋がるデメリットも
ダラダラ食べを続けていると、なかなかごはんを食べてくれない愛犬を心配し、飼い主が他の物で栄養を摂らせようとすることがあります。栄養価の高いトッピングやおやつなどが代表例です。
しかし、ここでおやつを与えてしまうと、「ごはんをダラダラ食べていれば、おやつがもらえる」と間違えて学習してしまい、偏食に拍車がかかってしまうことがあります。ダラダラ食べをしているからといって、食欲がないのかもしれないと勘違いしおやつなどの他の嗜好品を与える行為は絶対NGです。単純に生活リズムの狂いなどが原因なので、まずはそちらから直していきましょう。
肥満になり病気を発症するリスクも
偏食や栄養過多によって肥満になってしまうことで、あらゆる病気を誘発するリスクも高くなります。脂肪がつきすぎることによって気道を圧迫したり、心臓の動きを弱めてしまったりといった異変が生じるケースもあるほどです。
ダラダラ食べで残ったごはんは片付けて!
では、ダラダラ食べが習慣化している場合は、どのように改善するべきなのでしょうか。最も効果的で簡単なのは、ごはんを出し、ダラダラ食べ続けて残ったごはんはすぐに片付けてしまう方法です。
ダラダラ食べが習慣化している場合、常に残ったごはんがおいてあることが多いです。したがって、残ったごはんはすぐに片付け、「集中して食べないとなくなっちゃう」と学習させます。また、次のごはんの時間までは、おやつなどを一切与えないようにしましょう。
「それだとなかなか食べなくて栄養不足にならない?」と心配する飼い主さんもいますが、元々野生で暮らしていた犬の体の構造上、基本的に数日間ごはんを食べなくても問題なく生きていけます。
また、お腹がきちんと空けば、ごはんが出てきたタイミングでしっかり食べてくれるようになるので、そのタイミングがやって来るまで、辛抱強く待ちましょう。
まとめ
今回は、ダラダラ食べをやめさせるべき理由と改善策を紹介しました。生活リズムや飼い主の与え方によって、ダラダラ食べはどのご家庭でも起こりやすいです。習慣化している方は、すぐに改善策を実行し、食事の生活リズムを正しましょう。