犬と子供だけで散歩するリスク
幼い子供に犬の散歩を任せることには、親御さんも不安があるのではないでしょうか。幼い子供がリードを持ち、親子で散歩をされているのを見かけることがありますが、見ているこちらもヒヤヒヤする思いです。犬の散歩を幼い子供だけで行かせることにはどのようなリスクを伴うのか、ぜひ一緒に考えてみましょう。
犬の散歩を子供に行かせると起こる危険なこと
1.迷子になってしまう
物事を上手く判断することができない幼い子供であれば、犬が行きたがる方へと歩いてしまいます。大人の飼い主さんによって決められたコースを歩くことは難しいです。犬が行きたい方へ行き、子供が行きたい方へ行き、いつの間にか迷子になってしまう可能性があります。
いつまで経っても帰らず、行方不明になったと判断されかねません。犬には帰巣本能があり、無事に家にたどり着く可能性も考えられますが、犬と子供がお互いに見知らぬ場所へ行ってしまっていたら帰れない可能性が高いです。
2.危険な場所へ立ち入ってしまう
冒険心と好奇心の強い犬と幼い子供ですから、危険な場所へも興味本位で立ち入ってしまいます。ダメだよと言ってくれる大人の飼い主さんがいないわけですから、当然です。
用水路を覗いて転落してしまったり、犬が草むらに入ろうとして滑り落ちてしまったり、命にも関わる危険な場所が身近にもあります。親御さんから「あそこへは行ってはダメだよ」と注意されていたとしても、大人の目が放れたときに限って立ち入ってしまいたくなるのが子供ですよね。
3.他の人や犬に危害を加えてしまう
散歩中にすれ違う人や犬に対して愛犬が攻撃的になってしまったとき、幼い子供が犬をコントロールすることができるでしょうか。おそらくできないと思います。大人の飼い主さんと一緒であれば、犬も安心して落ち着いた気持ちで歩くことができますが、幼い子供が相手であれば不安な気持ちでしょう。
緊張しているでしょうし、少しの物事にも敏感になります。子供を守らなければならないという義務感も生まれるかもしれません。見知らぬ人が声をかけてきたとき、見知らぬ犬が寄ってきたとき、威嚇したり飛びかかったりしてしまう可能性があります。
4.愛犬に集中することができない
幼い子供ですから、集中力もそれほど長くは続きません。始めのうちは愛犬に意識を向けていても、何か気になることを見つければすぐにそちらへ意識は向いてしまいます。
気づかぬうちにリードを手放してしまっているかもしれません。気になる何かを追いかけようとして車道へ飛び出してしまうかもしれません。犬も幼い子供も周りの状況を常に把握しながら歩くわけではありません。ですから、大人のサポートが必要なのです。
5.マナーを守ることができない
愛犬の排泄物は後始末をして持ち帰ること。おしっこだってどこへでもさせていいわけではありません。幼い子供に理解することができるでしょうか。他人の家の塀や庭木にマーキングしている犬を見かけることがあります。
大人だってマナーを守ることができない飼い主がいるというのに、幼い子供に全てのマナーを理解することは難しいです。後始末されていない犬の排泄物に嫌気がさしている人が多くいます。
散歩させているのが子供だからといって許されることはありません。マナーを理解できていない子供を叱りつける大人だっています。愛犬や子供に体罰を与える大人もいるかもしれません。
まとめ
基本的には幼い子供だけで犬の散歩へ行かせるのは良くありません。取り返しのつかないことが起きてしまう可能性があります。
- 迷子になってしまう
- 危険な場所へ立ち入ってしまう
- 他の人や犬に危害を加えてしまう
- 愛犬に集中することができない
- マナーを守ることができない
このようなことから、大切な愛犬と子供が事故や事件に巻き込まれてしまう危険があります。必ず大人の人が一緒に散歩するようにしてください。