犬が白目で眠っている理由
犬が寝ているときに気がついたら白目になっていたり、半目になっていたりしてびっくりしたことがある飼い主さんは多いと思います。中には「白目になんてなって大丈夫?」「目の病気なのかな?」と心配する人もいるのではないでしょうか?
しかし、結論から言うと犬が寝ているときに白目になること自体は特に問題ありません。心配になって揺り起こしたりする人もいるようですが、白目になっているときはぐっすりと眠っているので起こさずに見守ってあげてくださいね。
犬が寝ているときに白目になるのは、基本的に熟睡しているときです。つまり、安心しきって全身の力が抜けている状態のため、まぶたの力も抜けて白目になってしまうのです。
そのため、横向きに寝ているときや仰向け(へそ天)で寝ているときに、まぶたが横や上に流れて白目になることが多いようです。たっぷりと運動をして体が疲れ切っているときや、初めての場所にお出かけして帰宅し緊張から解放されたときなどに、白目になることがあるようです。
犬が熟睡しているときの白目以外の仕草
犬が寝ているときに白目になるのは、熟睡して全身が脱力しているからだと考えられています。それと同様に犬がぐっすり眠っているときには、手足がピクピクと動いたり、「ワウワウ」と寝言を言ったり、「へそ天」と言われるように仰向けになったりすることがあります。
また、白目や半目になるだけでなく、ピクピクと痙攣したような様子を見せることもあり、かなり怖い顔になることも…。しかし、どれも犬が安心してぐっすりと寝ているからこそ起こる仕草なので、特に心配する必要はないと思います。
その反対に、眠りが浅いときや警戒心を保ちながら眠っているときは、急所を守るためにギュッと丸まっていたり、すぐに立ち上がれるようにスフィンクスの伏せの状態であったり、物音に反応して目や耳が動いたりします。慣れない場所で休むときや、家族以外の人がいる場所などで寝るときはこのような様子が見られることが多いとされています。
睡眠中以外に白目が見えるときは要注意
犬は基本的に黒目がちで、まっすぐ前を見ているときは白目が見えないことが多いと思います。それは犬の体の構造が、狩りを行う野生動物の流れを汲んでいるからだと考えられています。白目が見えるということは黒目がどちらに動き、どこを見ているかがわかるということです。
それに気づかれるということは、狩りを行う場合でも逃げる場合でも不利になることにつながります。相手に自分の視線を読まれることは、次の動きを予測されることにつながるからです。
しかし、時に犬の目に白い部分が半月状に見えることがあります。上目遣いをしたり、顔の位置を動かさずに目だけを動かしたりすると端の方に白目が見えます。白目が見えているとき、犬は不安やストレスを感じていると考えられています。
また、緊張のあまり顔の筋肉がひきつっているときにもこのような様子が見られます。飼い主さんに叱られたときや怖いこと・苦手なものに直面したときに、白目が見えることがあるので、そのような場合は不安を軽減してあげられるように配慮してあげてくださいね。
まとめ
寝ていると思った愛犬が白目や半目になっていると、とてもびっくりしますよね。さらにピクピクと目や手足が痙攣していると「大丈夫?」「どうしたの?」と心配になることもあると思います。
しかし、こうした仕草は犬が安心して熟睡しているからこそ起こるもの。ぐっすり眠って脱力しているため目を閉じる力も抜けて白目になってしまうのです。
そのため、犬が白目になっていても心配する必要はありません。熟睡しているところを、慌てて揺り起こすと犬は驚いてしまうでしょうから、そっと見守ってあげてくださいね。