犬が眠れない時の仕草や行動①「夜鳴きをする」
夜鳴きは生後数ヶ月の子犬が眠れない時によくする仕草や行動です。お家に迎えたばかりの頃や家族や環境に慣れるまでの間は朝になるまでずっと鳴き続けることがあります。急激に生活環境が変わってしまったことによって不安を感じていることが眠れない主な理由です。
ベストな対処法
ケージの中で寝る場合、寝室や飼い主さんのベッドの横に置いてあげましょう。人の気配がするだけでも安心して眠ることがあります。大きなぬいぐるみ、やわらかい毛布、ゆたんぽなどを置いてあげると母犬のような温もりを感じることができ安心するという説もあります。
不安で夜鳴きをしてしまう子犬を叱ってはいけません。無視してもいけません。しかし、夜鳴きをするからといって構いすぎても甘やかしすぎてもいけません。
鳴けば要求が通ると思い込み、わがままな犬になってしまうことがあります。ケージの中に入れたまま優しく声をかけてあげる程度にとどめておくと良いでしょう。
犬が眠れない時の仕草や行動②「部屋中を走り回る」
若い犬が眠れない時によくする仕草や行動の一つとして部屋中を走り回ったりし、興奮した様子で騒いでいるといったことがあげられます。小型犬でも大型犬でも成長期である犬はそれなりの運動量が必要ですし、お散歩や遊びに満足することができないまま夜を迎えると眠れなくなってしまうことがあります。
もっと運動したい!もっと遊びたい!という欲求と興奮さめやらぬ…といった感じです。その犬が持つエネルギーを十分に使い切ることができずにいると夜になっても精神的に落ち着くことがでず、有り余ったエネルギーと不満を発散させるために部屋中を走り回るのです。
ベストな対処法
日々の活動量が足りていないなと感じているのであれば、お散歩や運動の量を増やしてあげることで解決できます。外へ出かけることができない時には室内での遊びを工夫して行ってみましょう。エネルギーを十分に使い切り、満足することができた夜にはよく眠ることができます。
犬が眠れない時の仕草や行動③「ジッとうずくまっている」
眠れない時、ジッとうずくまるような仕草や行動をすることがあります。自分のベッドや寝床に入って体を丸めているものの眠れない様子です。たまに「ク~ン…」と鳴いてみたり、「ワンッ…」と小さく吠えてみたり、何かを訴える様子も見られるはずです。
おそらく病気やケガの症状によって痛みや違和感があり眠れない可能性があります。昼間は元気にしていても夜になると症状が悪化するなんてこともあります。
たとえば、甲状腺の機能が低下し、体調がいまいちということがあるかもしれません。関節に炎症が起き、強い痛みを我慢しているのかもしれません。色んな可能性を考えてみましょう。
ベストな対処法
全身に触れてみましょう。とくに敏感に反応する部位はないか、痛みを訴える部位はないか、隅々まで確認してみましょう。肉球の間に異物が刺さっているかもしれません。目や角膜に傷を負っているかもしれません。
被毛をめくって皮膚をよく見てみましょう。炎症・赤み・腫れ・傷・出血・痣などはないか、犬がしきりに舐めて唾液で濡れた部位(痛みや違和感を取り除くために舐めた部位)はないか、隅々まで確認してみましょう。
犬が眠れない時の仕草や行動④「ボーッと立っている」
眠れない時にボーッと立っているという仕草や行動は老犬によく見られます。老化によって視覚・聴覚・嗅覚が衰えてしまうことが主な理由です。もちろん認知症の可能性も十分にあります。飼い主さんや家族の存在を上手く感じ取ることができずに不安になっているのです。存在を確認し、安心できるまでいつまでもボーッと立ち続けていることがあります。
対処法
そっと体に触れ、優しく声をかけながらベッドや寝床に誘導してあげましょう。眠る準備ができた愛犬の体を飼い主さんや家族みんなが撫でてあげます。存在を確認することができ、安心して眠ることができます。可能であれば飼い主さんのベッドで一緒に眠るのも良いと思います。視覚・聴覚・嗅覚は衰えてしまっても人の温もりを感じることはできます。
まとめ
犬が眠れない時によくする仕草や行動は犬の年齢や生活環境によって違いがあります。
- 夜鳴きをする
- 部屋中を走り回る
- ジッとうずくまっている
- ボーッと立っている
子犬の頃から成犬になっても老犬になっても自分のブランケットをおしゃぶりしなければ眠れないという犬もいます。うっかりお洗濯してしまった夜にはブランケットを探して鳴き続けてしまうかもしれません。