1.チワワ
まるでおもちゃのような小さな身体とうるうるの瞳で人気の高いチワワですが、その愛らしい容姿だけでなく、トリミング不要というお手入れのしやすさも人気の秘密の1つかもしれません。
チワワには短毛種(スムースコート)と長毛種(ロングコート)の2種類がありますが、いずれも被毛がアンダーコートとオーバーコートの2層に分かれている「ダブルコート」の犬種であり、長くなった毛は自然に抜け落ちるため、トリミングでカットを行う必要はありません。
抜け毛は多いのでブラッシングは必須
先述したように、ダブルコートの犬種は基本的に長くなった毛は自然に抜け落ち、一定の被毛の長さを保っています。これは裏返せば、抜け毛が多いということ。チワワに限らずダブルコートの犬種は抜け毛が多いため、トリミングは不要でも、自宅でのこまめなブラッシングは必須です。また室内飼いであれば、それだけ掃除に手間もかかるでしょう。
2.フレンチ・ブルドッグ
鼻ぺちゃなお顔が「ブサ可愛い」と人気のフレンチ・ブルドッグもまた、トリミングが不要とされる犬種の1つです。
見た目からもわかる通り被毛がごく短いため、トリミングだけでなくブラッシングの手間もそれほどかかりません。日常のナデナデやタオルでのケアだけでも、十分に見た目と衛生状態を保つことができるでしょう。
体温調節が苦手なので注意を
意外に思えるかもしれませんが、フレンチ・ブルドッグもチワワと同じダブルコートの犬種のため、被毛は短くても抜け毛は多い傾向があるのでそこは覚悟が必要です。
また、フレンチ・ブルドッグやパグ、マルチーズなどのいわゆる「鼻ぺちゃ犬」はマズルが短いため、一般的に体温調節が苦手です。特に暑さには弱く、航空会社によっては旅客機の貨物室での預かりを断っていることもあるほど。「ハダカのような見た目だから暑さも強いだろう」と油断せず、適切な気温の管理をしてあげる必要があります。
3.イタリアン・グレーハウンド
「イタグレ」の愛称で親しまれているイタリアン・グレーハウンドは、ほっそりとした体格とどことなく優雅な歩き方がとても可愛い犬種です。フレンチ・ブルドッグと同様に被毛は大変短いので、トリミングもブラッシングも必要ありません。
頻繁な爪切りでケガ防止を
被毛が短い犬種に共通していえることですが、頻繁すぎるシャンプーやブラッシングはかえって皮膚にダメージを与える可能性もあるので、注意が必要です。
またイタリアン・グレーハウンドの特徴として、爪が伸びる速度が他の犬種に比べて速いことが挙げられます。トリミングを利用している場合には、爪切りがセットになっていることがほとんどかと思いますのであまり注意はいりませんが、自宅でのケアだけで済ましている場合にはこまめな爪切りが欠かせません。
4.柴犬
日本で「犬」といえばこの犬種を思い浮かべる人が最も多いかもしれない、柴犬。その人気は今では日本国内を飛び出し、世界中にもファンが増えています。柴犬もダブルコートの犬種のため、トリミングは不要です。
気難しい性格で初心者は苦戦することも
柴犬は抜け毛の多い犬種としても有名なので、特に春と秋の換毛期にはしっかりブラッシングをしてあげないと、抜けいている部分と抜けていない部分がはっきりと目立ちボコボコした見た目になってしまいます。また柴犬はその可愛らしさや忠犬のイメージだけで飼いはじめてしまうと、頑固で気難しい性格に手を焼くことがあるため、初心者にはあまりオススメできません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?お手入れにかかる時間や費用は、愛犬と暮らしていくためには大切な要素ですよね。ただ、それぞれの項目でご紹介した通り、トリミングが不要というメリットの代わりにどこかにデメリットはあるものです。
わんこをおうちに迎えようと決めた際には自分の生活スタイルを見つめ直し、より条件に合致した子を選ぶようにしましょう。