1.いきなりシャワーをかける×
水(お湯)に対する恐怖や不快感
普段水に慣れていない子の場合、身体が濡れることに不快感を持ちやすいです。そしてシャワーの「ザー!」という音に恐怖を感じてしまう恐れもあります。またバスタブを使う場合は、足がつかない深さだと恐怖を感じてしまうことも。
犬は野生の本能から「恐怖の記憶」を長く持ちやすいため、お風呂に対して怖い印象を与えてしまうとお風呂嫌いになりやすいため注意が必要です。
「お風呂場に慣れる」ことから始めよう!
いきなり愛犬を洗うのではなく、まずは「お風呂場に良い印象を与えること」からトレーニングをスタートさせましょう。
- お風呂場で遊ぶ
- お風呂場でおやつを与える
という方法で「お風呂場=良い場所」と思ってもらいます。
最初は「足」から洗ってみよう
いきなり全身を無理に洗おうとすると、不快感や恐怖からお風呂嫌いになりやすいです。そのためお風呂場に慣れてきたら「足先だけ洗ってみる」を試してみましょう。シャワーはできるだけ弱く調節し、嫌がらないようであれば全身にもゆっくりとシャワーをかけてみましょう。
シャワーを使用するポイントは
- 温度は32~38℃程度
- シャワーは弱めにする
- シャワーヘッドを愛犬の身体に密着させる
です。シャワーヘッドを愛犬の身体に密着させることで「ザー!」という音や刺激が軽減され、愛犬に恐怖を与えにくくなります。
2.シャンプーの香りが強すぎる×
犬にとって体臭が消えるのはとっても不快!
犬は匂いをとても頼りにして暮らしています。愛犬にとって自分の体臭はとても安心できるものであり、それがシャンプーの香りに負けてしまうととても不快に感じます。お風呂から上がると必死にタオルやバスマットに身体をこすり付けるのは、自分についたシャンプーの香りを消そうとしていることが考えられます。
シャンプーは無香料の物が安心◎
たとえ無香料であっても体臭が消えてしまうことに変わりはないため、愛犬に不快感を与えてしまうかもしれません。しかしその不快感を最小限にするために、愛犬用のシャンプーは無香料のものが安心です。
香りが強いシャンプーは、嗅覚の良い愛犬にはストレスとなってしまう恐れもあります。また犬は身体に匂い舐めてしまうこともあるため、愛犬用シャンプーは舐めても安心な成分のものを選ぶと安心です。
3.顔に荒っぽくシャワーを当てる×
呼吸が苦しくなってしまう恐れも
私たちもいきなりシャワーを顔に当てられたらとてもイヤですよね。愛犬の頭や顔を洗う際に荒っぽくシャワーを当ててしまうと、目や耳、鼻などに水が入って苦しい思いをさせてしまいます。犬は基本的に鼻呼吸なので、鼻に水が入ると息ができなく苦しくなってしまいます。
スポンジを使用してマイルドに洗ってあげる方法も
顔や頭を洗い流す際に、柔らかいスポンジを使用するのもオススメの方法です。シャワーを当てるよりも水が激しくかからないため、愛犬に恐怖や不快感を与えにくくなります。シャワーを当てるよりも水量が少ないため、スポンジを使用する際にはしっかりシャンプーをすすぐことを意識してみましょう。
4.無理に拘束する×
犬は動きを封じられることが苦手
犬は本能的に「動きの自由が利かないこと」が苦手です。逃げたくても逃げられない状況に置かれるとパニックを起こしやすく、恐怖が増幅してしまう恐れがあります。愛犬がお風呂で暴れてしまったときに無理矢理抑えつけてしまうと、愛犬のお風呂嫌いがさらに助長されてしまいます。
お風呂にはゆっくり慣らすのが大切
お風呂に苦手意識があるという場合には、まずは1で解説した「お風呂場を好きになってもらうこと」から始めましょう。飼い主さんとしてはすぐにでも愛犬をキレイに洗いたいところですが、ここはじっくり根気強く慣れてもらうことが大切です。
お風呂が嫌いだと「飼い主さんがひどいことをする!」と思ってしまう恐れもあり、愛犬との信頼関係にも悪影響が出てしまいます。まずはお風呂場に良いイメージを持ってもらい、足先を洗うことから徐々にお風呂をマスターしていきましょう。
まとめ
お風呂の好き嫌いには個体差があり、とろけるような表情でお風呂を満喫する子もいれば「お風呂」と聞いただけで全力ダッシュで逃げていく子もいます。愛犬のお風呂嫌いを克服するには「徐々に慣れてもらうこと」が大切です。
もし愛犬がお風呂嫌いという場合は、まずお風呂場に良いイメージを持ってもらい、足先から少しずつシャンプーに慣れていきましょう。嫌がっている愛犬を無理矢理抑えつけてシャンプーしてしまうと、愛犬がお風呂に恐怖を抱いてしまう原因となりますので注意しましょう。