素直な愛情表現!良いペロペロ
飼い主さんに甘えている
わんこの親子のようすをよく観察していると、子犬が母犬の顔を舐めている姿がよく見られます。これには率直な愛情表現の意味があったり、母犬の口元を舐めることでおっぱいをねだったりする意味があると言われています。
愛犬が飼い主さんの顔や口元をペロペロと舐めてくるのは、この子犬のころの仕草の名残り。つまり、飼い主さんを母親のように慕っているという証拠というわけです。「ベタベタになっちゃう」「お化粧が取れちゃう」と嫌がらずに、喜んで受け入れてあげましょう。
飼い主さんに喜んでほしい
上でご紹介した理由を知っていてもいなくても、愛犬に顔を舐められるのは飼い主さんにとっては嬉しいものですよね。
ペロペロされたことで飼い主さんが一度嬉しい反応を見せると、愛犬はそのことを憶えていて「ペロペロすると飼い主さんは喜んでくれる!」と学習し、飼い主さんを喜ばせるためにペロペロをくり返すようになります。
要注意!悪いペロペロ
叱られたのをごまかしている
愛犬のイタズラや粗相を叱りつけた後、愛犬が飼い主さんの手足をペロペロと舐めてきたことはありませんか?一見、「反省してるから許してよ」と甘えている殊勝な態度にも見えなくないですが、実はこれは反省からくる行動ではありません。
わんこには強いストレスや不安を感じたときに決まった行動をとり、相手や自分を落ち着かせようとする「カーミングシグナル」というものがあります。
相手を舐めるという行為はまさにこのカーミングシグナルの1つ。叱られた後に舐めてくるのは、「まあまあ、そんなに怒らないで落ち着いてよ」と訴えているというわけです。反省はしていないものの、飼い主さんの怒りは伝わっていると捉えることはできるかもしれませんね。
相手を下に見ている
同様に誤解してしまいがちなのが、何かの拍子にわんこが人間の手や身体を噛んでしまった後にペロペロと舐めて来た場合です。
「ごめんね、痛かったよね」と労ってくれているようにも思えてしまうのですが、これは反省や慰めの態度ではなく、相手を自分よりも下に見ているがゆえの行動という説があります。「俺に触るとまたヤケドするぜ」と相手を牽制しているのです。
しょっぱさを求めている
悲しいことがあって泣いているとき、わんこがそばにきて涙を舐めてくれたという経験談はよく聞きますよね。もちろん、飼い主さんを喜ばせてあげたいという純粋な気持ちからこういった行動をとっている場合もありますが、一方で涙に含まれている塩分を求めて舐めているという説もあります。
汗を掻いているときに舐めてくる場合も同様です。また、化粧水や保湿クリームを塗った後に舐めてくる場合は、「飼い主さんからいつもと違う変な匂いがするから舐めとっちゃおう」と思っているのかもしれません。飼い主さんとしては、あまり嬉しいことではないですよね。
病気や疾患が隠れている
また少し違った観点の話になりますが、愛犬が飼い主さんの身体の特定の部位をしつこく舐めてくるため飼い主さんが不審に思っていたところ、愛犬が舐めてくる部位にガンが見つかったというエピソードがあります。
このわんこだけの特定の能力なのか、それとも全てのわんこに備わった能力なのか、はたまた偶然なのか、詳細はまだ科学的に解明されてはいません。
ですが、わんこのこの能力を活かして「ガン探知犬」を普及させようという動きも出て来ています。「最近、何だか同じ場所に執着してペロペロしてくるな」と思うことがあったら、健康診断を受けてみるのも良いかもしれませんよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?いつも何気なく愛犬のペロペロを受け入れている飼い主さんも多いかと思いますが、今回ご紹介した内容を頭に入れておいて、それが良い意味なのか悪い意味なのか、たまには考えてみることをおすすめしますよ。