犬が同じ場所を舐め続ける心理とは
愛犬が静かにしていると思ったら、ずっと体の同じ部分を舐め続けていたという経験はありませんか。犬が体の同じ場所を舐め続けている場合、その部分に違和感を痒みを感じている他に、心理的な要因が考えられます。
では、犬が同じ場所を舐め続けている時に考えられる心理とはどのような状態なのでしょうか。
1.ストレスが溜まっている
犬が体の同じ場所を舐め続けている場合、最も考えられる原因としてストレスが挙がります。犬にとってストレスとはさまざまな要因が考えられますが、愛情不足であったり、生活環境が悪かったりといった理由が多いです。
ゆっくり寝たいのにうるさくて眠れないという理由や、かまってほしいのに飼い主がことごとく「かまって」アピールを無視するという理由もストレスの要因になります。
2.暇を潰そうとしている
何もすることがなく、「つまらないな」と退屈している場合、暇を潰す手段として前足などの体の同じ場所を舐め続けていることがあります。
暇を潰そうと舐め続けていると、その行動に夢中になってしまい、気付けば長時間舐め続けていることもあります。
暇つぶしの方法(常同行動)として、体の同じ場所を舐め続ける他にも、自分のしっぽを追いかけ続ける、床を掘るような仕草をするといった行動も当てはまります。
3.寂しいから
先ほど飼い主がかまってくれないという理由が挙がりましたが、やはり寂しいから体の同じ場所を舐め続けることで、その寂しさを紛らわそうとする犬も多いです。特に、長時間のお留守番をしている際、寂しさを紛らわそうとこの行動を行う犬は少なくありません。
少し離れただけでこのようなストレスサインを発する場合は、分離不安の可能性も考えられるので、飼い主は程よい距離感を意識して接するようにしなければいけません。
同じ場所を舐め続けていると炎症を引き起こす可能性も
犬が同じ場所を舐め続ける場合、ストレスなどの心理的要因が関係していることも多いです。しかし、この体の同じ場所を舐め続ける行為は、皮膚炎を発症する原因となるため、やめさせる必要があります。
やめさせるためには原因を解消してあげる
では、愛犬が体の同じ場所を一心不乱に舐め続けている場合、どのようにしてやめさせるべきなのでしょうか。まずは異変が生じていないか確認し、すでに皮膚炎を発症している場合は、動物病院で塗り薬などを処方してもらいましょう。
その上で、なぜこのような行動を引き起こしたのか原因を考え、その原因に合った改善策を講じる必要があります。例えば、スキンシップが不足しているようであれば、必ず1日30分は愛犬との時間を設けるなどの対応策を取り入れましょう。
環境的なストレスが原因であれば、できるだけ静かで安心できる環境作りに取り組んでください。
対処法としてエリザベスカラーも有効
どうしても前足などの同じ場所を舐め続けてしまうという場合は、かかりつけの動物病院に相談し、エリザベスカラーを提供してもらうという手段もあります。
エリザベスカラーを着けることで、体の同じ場所を舐めるという行為を予防することができるので、ストレス原因を改善しても尚、舐め続けてる場合は検討しましょう。
まとめ
今回は犬が同じ場所を舐め続ける心理と、やめさせる方法を紹介しました。もしも皆さんの愛犬が同じ場所を舐め続けている場合は、その原因を考え、それに合った改善策を行ってください。動物病院で相談するのも有効ですよ。