犬の吠え癖を直す2つの方法!どうしても直らない場合は?

犬の吠え癖を直す2つの方法!どうしても直らない場合は?

犬は社会的な生き物で、他者とのコミュニケーションを積極的にとろうとします。それは犬同士の言語であったり、非言語的(ボディランゲージなど)であったり様々な手法で行われます。その中でも「吠える」ということは彼らのコミュニケーションに欠かせないものの一つですが、家庭で一緒に暮らしているとちょっと吠え声に困ってしまうこともありますよね。

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犬が吠える理由

家で吠える犬

人と同様に犬にとっても発声するということはコミュニケーションの方法の一つであり、さまざまな場面で声を出して飼い主や他の犬たちに何かを伝えようとしています。そんな犬たちの吠える理由を大まかにまとめると、「要求」「威嚇」の二通りに分けられるでしょう。

要求

犬が自分のしたいことを飼い主に訴えるときに「吠える」という行動を行います。よくある例としては、ごはんをくれという要求だったり、散歩に連れていけという要求だったり、あるいはそこの場所を譲れという要求だったりでしょうか。

ご飯を前にして「早く早く」という、感極まっている状態で吠えてしまう子もいるでしょうが、多くの場合この要求吠えというのは犬が自分のわがままを通そうとするときに行います。

飼い主としては何を要求しているのかが分かりやすいため、吠えるのを止めるためにもついついその要求をかなえてしまったり、何らかの反応を返してしまいがちです。すると犬たちは「吠えたら言うことを聞いた!」という成功の体験として学習してしまいます。

そのため、犬たちの要求吠えがエスカレートしてしまうというパターンが多くなり、しつけ相談などの会場でもこれをどうにかしたいという方が多くいらっしゃいます。

威嚇

威嚇する犬

犬の中には外敵と認識したものに対して威嚇して吠える子もいます。また、恐怖を感じたり興奮したりすることでパニックに陥って、けたたましく吠える子もいます。

室内で飼育している場合、玄関チャイムや訪問者の気配などは犬にとって「見えない敵」として認識されてしまうのでしょう。実際に訪問者が来た場合は、見知らぬ家族以外の者が自分のテリトリーに侵入したと思い威嚇のために大声で吠えたりもします。

また、恐怖にかられて必要以上に威嚇するために吠える子もいて、この場合は飼い主が制止しようと声をかけることで余計にヒートアップしてしまい、手が付けられない状態になることもあります。

吠え癖を直す方法

おもちゃをもって吠える犬

要求は無視する

要求吠えに反応を示すことは厳禁です。吠えることを止めるためにご飯をあげたり散歩に連れ出してしまっては、犬たちは「要求が通った!」と学習してしまいます。吠えれば人が言うことを聞くと思ってしまうのです。

人に取り上げられたおもちゃが欲しくて唸ったら人がおもちゃを手放した、玄関で吠えてみたら人が構ってくれた、なども彼らの成功体験となり、「吠えたら我儘できる」という学習を積み重ねていくことになります。これを矯正するには、とにかく犬のいうことを無視することが一番効果的といわれています。

吠えても人間が決めた時間にしかご飯をあげない、散歩の時間をわざとずらす、吠えても名前を呼ばない、触らない、目を見ないなど、ちょっと犬たちがかわいそうな気もしますがこれらを実践することで、犬たちに「吠えても要求は通らない」ことを学習させるのです。

吠えずに待てた、自分から吠えるのをやめて大人しくできた、という場合はちゃんと褒めてあげることも大切です。

安心できる場所を作っておく

威嚇や恐怖を感じるときに吠える犬の場合、吠え始める直前あるいは吠え始めた直後に「ハウス」や「ステイ」など犬にとって聞きやすくわかりやすい指示をだしてあげてください。そして彼らが安心できるケージやハウスなどに誘導し、周囲をタオルなどで覆ってあげましょう。

警戒心が強かったり恐怖心が強かったりする犬の場合、テリトリーを守らなくてはいけないという強いストレスがかかっている状態が続いています。そのため安心できる居場所で心をおちつかせてあげることが良いといわれています。

ハウスで落ち着いて吠えるのをやめた場合も、優しく褒めてあげることが大切です。

まとめ ~どうしても直らない場合~

男性とタッチする犬

犬のしつけに即効性はありません。吠え癖がつくほど困っている場合は、犬を飼育し始めてからの期間ずっと彼らの「吠える」体験を学習させていたことになります。これを矯正するには、同じくらいの期間が必要であると言えるでしょう。

根気よく、長い期間をかけて学習をしてもらうしかないのです。その間、要求吠えは無視する、吠えたらケージに入れるなどの対応を家族全員できちんと行いましょう。今日はいいか、という中途半端な状態になると、犬もなにを基準に行動してよいか混乱するため余計に長く吠え癖と付き合わなければいけなくなります。

丁寧に、毅然と、対応することを心がけていきましょう。

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