犬は『一緒に寝る人』を選んでいるの?
家族の中でも、「この人と寝る!」と愛犬が決めているような態度を見せることはありませんか。飼い主と一緒に寝たがる犬は多いですが、だからといって誰でもいいというわけではないようです。
実際、筆者の家でも母親が「そろそろ寝ようかな」と立ち上がるとついていきますが、父親が「そろそろ寝ようかな」「一緒に寝る?」と誘っても、動く気配を見せずにその場でジッと見つめているだけです。
やはり、家族は全員大好きだけれど、その中でも一緒に寝る人は選んでいるように感じます。他にもこのような体験談や意見が多いので、犬は一緒に寝る人を選んでいると考えて良いでしょう。
「この人と寝たい!」どんな基準で選ばれるの?
では、犬が「この人と一緒に寝たい!」と思う人は、どのような基準で選ばれているのでしょうか。主に3つのポイントが判断基準となっているので、ご自身に当てはめてみてくださいね。
頼りになる安心感のある人
家族の中でも一緒に居る時間が長い人や、特に積極的にお世話をしてくれる人など、差が出てしまうことがあります。犬からみても、自分と積極的に関わってくれたり、愛情を注いでくれたりする人に対しては、信頼を置くことができます。
犬にとって睡眠中は、いつ、どこから敵が襲ってくるかわからない無防備な状況です。そのため、最も信頼の置ける人と一緒に寝たいと思う犬が多いです。
また、普段から一緒に過ごしており、「この人と一緒にいると安心できる」「リラックスする」といった人も選ばれやすい傾向にあります。
寝ている場所が快適かどうか
家族が寝ている布団やベッドの素材も判断基準にしている犬は意外と多いです。そんなところまで考えているの?と驚いてしまいますよね。
やはり、これからゆっくり体を休めようという時に、硬い素材の布団であったり、自分にとっては暑すぎる素材の布団を使っているなど、寝心地が良くない寝床で寝ている人にはついていかない犬も多いです。
また、その人が寝室として使っている部屋が道路に面している場合、夜間に車やバイクの音などが聞こえて安心して休めないという理由から、その人とは一緒に寝ないこともあります。
このように、自分がその人と一緒に眠る環境や使っている布団の素材なども考慮して、「誰と寝ようかな」と判断していることもあるのです。
寝相がいい・いびきがうるさくない
犬にとって重要なポイントとして、一緒に眠る飼い主の寝相が良いか悪いか、または飼い主のいびきがうるさくないかなどは、判断基準に入ります。
以前、一緒に寝たことがあるけれど、それ以来、一緒に寝てくれなくなった…という場合は、眠っている間に、無意識で愛犬の眠りを妨げるようなことが起きていたのかもしれません。
他にも歯ぎしりをしたり、寝言が激しいといった特徴を持つ飼い主も、犬からすると「安心して眠れない」「びっくりして起きてしまう」と不快感を感じるため、一緒に寝ようとは思いません。
一緒に眠ってあげたい…でも推奨はできません!
「一緒に寝たい~!」と甘えてくる愛犬は、とても愛らしいですよね。すべての飼い主さんが、できることなら一緒に寝てあげたいと思っているはずです。
しかし、一般的に飼い主と犬が同じ布団で眠ることは、衛生上良くないとされているため、推奨はできません。少し前までは、しつけにも影響すると言われていましたが、現在は日中に正しく接していれば問題ないという見方が強いです。
そのため、「絶対に一緒に寝てはいけない」とは言いませんが、飼い主の健康状態を考えると、できるだけ布団は別々にして、同じ部屋で眠ってあげるというのが最善だと考えます。
それでも「一緒に寝てあげたい…」と思う飼い主さんも多いですよね。その場合は、できるだけ頻繁に掛け布団やシーツを洗濯し、常に清潔な状態を保ってあげたり、眠る前に愛犬のブラッシングをして少しでも汚れを落としたりといった意識を心掛けましょう。
まとめ
今回は犬が一緒に寝る人を選ぶ際、どのような基準で選ばれているのかを紹介しました。やはり、一緒に眠るのであれば、安心できる人がいいというのは、人間も犬も同じです。しかし、選ばれないからといって、苦手意識を持たれているとは限らないので、その点は心配しなくて良いでしょう。