理由①かまってもらいたい
犬たちは飼い主さんに遊んでもらったり、かまってもらったりすることが大好きです。しかし、仕事や家事で忙しい飼い主さんとゆっくりコミュニケーションを取れる時間は限られているでしょう。
「もっと自分のことを見て欲しい」「かまって欲しい」と思っていても、家の中でも慌ただしく過ごしている飼い主さんにはなかなか気がついてもらえないことも。
しかし、寝る前になると飼い主さんも家事などが終わってゆったりとした時間を持つようになるため、ここぞとばかりに「遊ぼう!!」と吠えてアピールするのです。
また、犬と飼い主さんが別室で寝る場合には、寂しさが募って吠えたり鳴いたりしてしまうことも…。寝る前になるとそれを察して「やだよー!」「もっと一緒にいようよ!」と騒ぎ始めてしまいます。
理由②運動不足、ストレスが溜まっている
犬が寝る前に吠える理由で多いのが、運動不足やコミュニケーション不足が原因でストレスが溜まっているというものです。上記したように、犬は飼い主さんにかまってもらうことが大好きですが、それと同様に体を動かしたり、外でさまざまな刺激に触れることも好みます。十分な散歩で体力的にも精神的にも満たされた犬は、夜しっかり休むことができて生活リズムが整います。
しかし、体力が有り余っていたり、精神的に満たされていなかったりするとその不満を吠えて発散することがあります。飼い主さんに文句を言うために吠えるというだけでなく、体力やストレスの発散のために吠えるという行動となってあらわれてしまうのです。
理由③不安を感じている
犬が寝る前に吠える時、元気に「ワンワン!」と騒いだり、ベッドの上で暴れたりするのではなく「キュンキュン」と鳴き声を出す時は不安や心細さを感じているのかもしれません。
特に家庭に迎え入れたばかりの子犬や、引っ越ししたてで環境になじんでいない時などは落ち着いて眠ることができず、吠えたり鳴いたりすることがあります。
また、これまでは平気だったにも関わらず急に鳴いたり吠えたりするようになった時は、体調に不安があったり老化に伴う認知症であったりする場合もあるのでしっかりと様子を見てあげてください。
飼い主が寝る前に犬が吠える場合の対処法
飼い主さんが寝る前になると犬が吠えてしまう場合は、まずその理由を考えることが大切です。理由や心理を無視して、吠えていること自体に対して「うるさい」「静かに」と叱ったり、要求されるがままに反応してかまったりしてしまうと状況はよくならないでしょう。
かまって欲しくて吠えているのであれば、反応することでさらに吠えるようになってしまいます。「吠えればこっちに来てくれる」と思って、吠える行動が強化されてしまうのです。
そのような場合は静かになるまで、徹底して無視することが大切。吠えてもかまってもらえないということを理解させ、静かにしている時になでたり遊んだりしてあげるようにしましょう。
また、運動不足やコミュニケーション不足が考えられる場合は、その原因自体を解消しなければいくら吠えることを叱ってもなかなか改善しないと思います。散歩時間を増やしたり、散歩コースを変えたり、おもちゃ遊びの時間をつくったりして満足度を高めるようにしましょう。
そして、寝心地がよく静かに過ごせる場所にハウスやクッションなどを用意して、落ち着いて休むことができる環境も整えてあげてください。
まとめ
飼い主さんが寝る前に犬が吠える時は、「かまって!」「もっと遊ぼう!」とアピールしていたり、「ひとりは不安だよ」「さみしいよ」と訴えかけていたりすると考えられています。
吠えている行動自体を叱ったりしてやめさせようとしても、なかなか改善されず日々くり返されてしまいがちです。
吠えている原因をきちんと把握して、そこに対処しなければ根本的な解消には至らないと思います。心身共に充実した毎日を過ごせるよう工夫し、夜はゆっくりと休むことができるよう生活リズムを整えてあげてくださいね。