犬のメンタルが弱ってしまう原因は?
メンタルとは精神的また心理的という意味をもつ言葉。メンタルが弱ってしまう原因は肉体疲労や不安や悩みなどのストレス。人の場合メンタルが弱ってしまうと、なんとなくやる気が出なかったり、憂鬱な気分が続いてしまうことがあると思います。
犬もやはり疲労やストレスでメンタルが弱ってしまうことがあります。犬が感じるストレスは身体的ストレスと心理的ストレスのふたつ。具体的にどんなことを犬はストレスと感じるのでしょう?
身体的ストレス
身体的ストレスは日常生活の中で知らず知らずのうちに飼い主さんが愛犬に与えてしまう可能性があるいっぽう、心理的ストレスと比べると気づきやすい一面があります。
- 運動不足や過剰な運動
- 気温や湿度
- 明るさや騒音
愛犬にとって運動不足は大敵。ただそれと同時に過剰な運動量もストレスを与える結果になってしまいます。
また季節の変わり目の寒暖差やいつも過ごしている室内の気温や湿度も、愛犬にとって快適なものでないとストレスになる可能性があります。なかに体調を崩してしまう子もいるようです。
そして犬は非常に聴覚が優れている生き物なので騒音もストレスになりかねません。また暗がりのほうが良く見える犬にとっては、明るすぎる照明も心地良いものではないようです。
心理的ストレス
不安や恐れ、悲しみや怒りなど感情に働きかけるようなストレスが心理的ストレス。犬は言葉で感情を伝えることができないので、ストレスの原因を特定しづらいものでもあります。
- 長時間のお留守番
- 飼い主さんとのコミュニケーション不足
- 家族の不仲
- 引っ越し
- 新しい家族が増える
長時間のお留守番が大好きなワンちゃんはいないはず。飼い主さんい対して依存心が強い子はお留守番もストレスになる可能性があります。
飼い主さんと一緒に過ごす時間が短いうえ、コミュニケーションをとる時間も短ければ更に寂しさは募ってしまうのでしょう。
そして感受性が強い犬は家族の不仲にも敏感です。住み慣れたお家からの引っ越しや新しい家族が増えるなど、環境の変化に不安を感じてしまい精神的に負担になってしまう個体も存在します。
犬のメンタルが弱っている時する仕草や行動3選!適切な対処法は?
犬のメンタルが弱ってしまう原因は少なからずストレスが影響している可能性があります。時々見られるメンタルが弱っている時の行動や仕草であれば大きな問題ありませんが、慢性化しているようであれば対処してあげなくてはいけません。
1.元気がなくなる
愛犬の様子がいつもより元気がない時はメンタルが弱っているかも。いつもより寝ている時間が長い、またいつもと比べるとあまり動かずグッタリしている時は要注意。
何かしら精神的なダメージがあって弱ってしまったのかもしれません。
しかしたくさんお散歩した後や、シャンプー後などに体力が消耗し疲れが残っているだけの可能性もあります。しっかり寝た後に元気を取り戻している場合は問題ありません。まずはしっかりと見極めをしましょう。
2.食欲がなくなる
犬のメンタルが弱ってしまった時、落ち込んだ気持ちからご飯を食べられなくなってしまうこともあります。これは人間が悩みや不安がある時に食欲が落ちてしまうのと同じこと。
個体差もありますがわずかな精神的ダメージでもすぐに食べられなくなる子もいるようです。またメンタルが弱っている状態に慣れてしまって食欲が回復するケースもあります。
メンタルが弱っていることが影響して食欲不振に陥っている場合「食べたいけど体が受けつけなくて食べられない」「食べる気力がない」など愛犬自身も辛い状況なはず。
愛犬が食べやすいご飯を用意してあげることがオススメ。まずはいつものフードにぬるま湯やスープを加えてみましょう。フードがやわらかくなり香りがたつため、食べやすくなるワンちゃんが多いようです。叱って無理に食べさせることのないよう気をつけましょう。
3.攻撃的になる
強いストレスを感じる期間が長く慢性的にメンタルが弱っている場合は唸る、吠える、噛むなどの攻撃的な行動をとってしまうこともあります。
攻撃的な態度は不安や恐怖などの感情からとってしまう行動です。
不安な気持ちでいっぱいになっている証拠でもあるので、態度は攻撃的でも心は弱っているのです。弱っている犬の心を更に傷つけてしまうような、厳しすぎるしつけなどはせずにストレスの原因を探り取り除いてあげましょう。
まとめ
犬も人間と同じように不安や悲しみでメンタルが弱ってしまうことがあるようです。一過性の物であればリラックスできる環境と、飼い主さんの愛情、またしっかりとした睡眠で精神面も回復することがあると思います。
しかし慢性化している時はメンタルが弱ってしまう原因となったストレスを取り除いてあげることが一番です。愛犬の日々の行動をしっかり確認してストレスの原因を探り当てましょう。