走るのが得意な犬種9選!最高時速はまさかの70km?!

走るのが得意な犬種9選!最高時速はまさかの70km?!

犬種によって身体の大きさや体型、性質などが異なります。犬は走るのが得意な動物ですが、中でも特に「短距離が得意」「長距離が得意」な犬種がいます。今回は「走るのが得意な犬種」についてまとめました!

1.王者イングリッシュ・グレーハウンド

走るグレイハウンド

「犬界最速」の異名を持つ!

グレイハウンドには

  • イングリッシュグレーハウンド
  • イタリアングレーハウンド
  • スパニッシュグレーハウンド

など数種類がいますが、最速の加速時間を持つとされているのはイングリッシュ・グレーハウンドです。

イングリッシュ・グレーハウンドは「犬界最速」と言われるほど、瞬発力のある走行が得意な犬種です。グレーハウンドは「サイトハウンド」という犬種グループに属し、優れた視覚と走力で獲物を追跡捕獲することを得意としています。

速さの秘密は走り方にあった!

サイトハウンド種の優れた走りの秘密に「ダブル・サスペンション・ギャロップ」と呼ばれる走り方があります。これは背骨をしならせてバネのように使い、背骨が伸びる時に両前脚を揃えて前方に、後ろ脚を揃えて後方に伸ばして走る型です。

この走り方は四肢が地面から完全に離れる瞬間があるところが特徴で「地上最速」と称される脚力を持つチーターも同じ走り方をします。

最高時速は時速約70kmにも!

ダブルサスペンションギャロップは速く走れる代わりに体力を激しく消耗するため、長い時間走り続けることには向かない走り方です。イングリッシュ・グレーハウンドは「短距離走」が得意な犬種で、その速さは時速60~70kmと言われています。

短距離走が得意な犬種

笑顔で芝生を走る犬

サイトハウンド種にはスプリンター多し!

イングリッシュ・グレーハウンドが所属する「サイトハウンド」のグループには他にも短距離走が得意な犬種がいます。サイトハウンドグループは「目で獲物をとらえながら追いかけること」が得意なグループなので、直線距離での瞬発的な脚力が高い犬種が多くいます。

2.ボルゾイ

白いボルゾイ

小さなお顔にほっそりした手足がエレガントな印象のボルゾイは、サイトハウンドグループの中でも大型の犬種です。「ボルゾイ」はロシア語で「俊敏」を意味し、その名の通り走行速度は時速50kmにもなります。その俊敏さを活かし、ロシアの貴族たちに「オオカミ狩り」を任されていた歴史があります。

3.サルーキ

2匹のサルーキ

サルーキは人間が飼育した犬の中で最も古い歴史を持つ犬種と言われており、紀元前6000年以上も前の遺跡にはサルーキと思われる犬の彫刻が見つかっています。

サルーキはダックスフンドとよく似たお顔をしていますが、手足がほっそり長いところが特徴です。サルーキは走ることが大好きで、お外に出た途端に興奮を見せることも少なくありません。

4.ウィペット

舌を出して走るウィペット

ドッグレースのためにイングリッシュ・グレーハウンドから生み出されたウィペットは、グレーハウンドを一回り小さくしたような大きさをしています。「ウィペット」という名前の由来は諸説ありますが、細く鞭のようなしっぽや全力疾走している姿から「馬に鞭を飛ばす(whipped up)」が由来であると言われています。

全力疾走時は時速60kmにもなるほど、中型犬の中では最も足の速い犬種であると言われています。しかし家の中ではオフモードで静かに過ごすことを好み、ソファーで寝る姿から「カウチ・ハウンド」と呼ばれることも。

5.イタリアン・グレーハウンド

2匹のおしゃれな首輪のイタグレ

「イタグレ」の愛称で人気のイタリアン・グレーハウンドは、その見た目がウィペットにとても良く似ています。それもそのはず、イタグレはウィペットと同じくイングリッシュ・グレーハウンドから派生した犬種であるためです。

大きさには個体差がありますが、ウィペットよりも小さくイタグレの方が小回りが利きます。またウィペットは頭の形がハートのようになっているのに対し、イタグレには頭に溝がなく比較的につるりとしています。

6.サイトハウンド以外では「ミニピン」も速い!

走って前脚を高く上げるミニピン

「ミニピン」の愛称でおなじみのミニチュア・ピンシャーは、番犬や警護、人間と一緒に作業をするなどの「使役犬」のグループに属しています。

体重は4~6kg程度と小型で愛玩犬として人気ですが、本来は番犬の使命を果たせるほど勇敢な気質の子が多くいます。その身体は筋肉質で引き締まり、運動量も多いエネルギッシュな犬種です。

長距離走が得意な犬種

上を見つめて走るボーダーコリー

7.短距離も長距離も得意なボーダー・コリー

ボーダー・コリーは現在も牧羊犬として大活躍している犬種で、最も知能指数が高い犬種と言われています。家畜動物を走りながら管理する仕事に特化しているため、従順で機敏、そして頭脳だけでなく運動能力も高く活発な気質をしています。

ボーダー・コリーは短距離走も得意ですが、羊を長時間追いかけ続けるスタミナもあるため長距離も得意です。

8.シベリアン・ハスキー

そりを引くシベリアンハスキー

シベリアン・ハスキーはシベリアやアラスカなどの極寒の地でそりを引き、何十キロもの長距離を走り人や荷物を運ぶ仕事をしてきた犬種です。寒さに対応するための豊かな被毛を持っているので暑さにはめっぽう弱いのですが、その体力は非常にタフネスです。

全力疾走というよりも、シベリアン・ハスキーはマラソンランナーのようにスタミナがあります。シベリアン・ハスキーを飼育する際には運動不足でストレスとならないよう、毎日充実したお散歩や遊びをしてあげる必要があります。

そしてそりを引くほど力が強いので、リードを引っ張る癖をつけないようトレーニングを行うことも大切です。

9.アラスカン・マラミュート

芝生に立つアラスカンマラミュート

ハスキー?と思ってしまうほど、アラスカン・マラミュートとシベリアン・ハスキーの見た目はよく似ています。アラスカン・マラミュートの方がシベリアン・ハスキーよりも全体的に丸みを帯びた体型をしており、体格もアラスカン・マラミュートの方が一回り大きいです。

アラスカン・マラミュートもハスキーと同じように、アメリカのアラスカでそりを引く使役犬として活躍していました。重たい荷物を長時間運んでいたため、アラスカン・マラミュートにはパワーとスタミナがあります。

まとめ

砂の上を走る黒い犬

今回はたくさんの「走るのが得意な犬種」をご紹介いたしました。犬は犬種によって身体の大きさや得意なことのバリエーションが豊かなため、犬の中でも特に「短距離が得意な子」や「長距離のスタミナがある子」がいます。

それはその犬種が「どのような仕事をしてきたか」という歴史に大きくかかわっているところが興味深いですね。ちなみに「世界最速の人類」とされるウサイン・ボルト選手の世界記録は時速約44kmですので、時速70kmで走れるわんこがどれだけ速いのかに驚きです!

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