散歩中は犬の『拾い食い』に要注意!
散歩をしていると、愛犬が地面をジッと見つめていたり、匂いを嗅いでいたりすることがありますよね。散歩には危険がたくさん潜んでいます。その中の1つに『拾い食い』があります。
道路に落ちている物や道端に生えている植物の中には、犬にとって有毒な物も多くあり、間違えて食べてしてしまうと体調を崩す恐れがあります。最悪の場合、死に至る危険な物もあるので、散歩中は特に注意深く愛犬を観察する必要があります。
犬が散歩中に誤飲する恐れのある『超危険なもの』とは?
では、犬が散歩中に誤飲してしまう可能性のある超危険なものには、どのようなものがあるのでしょうか。中には少し食べてしまうだけでも、昏睡状態に陥ったり、死に至る可能性のある危険なものもあるので要注意です。
1.小石
小石は匂いを嗅いだり、地面を舐めたりした時に口に入ってしまい、無意識に飲み込んでしまう恐れのある厄介な危険物です。
小石を数個であれば、うんちと一緒に排泄されることが多いのですが、あまりに多くの小石や砂利を誤飲してしまうと、なかなか排泄できず、腸に溜まってしまう恐れがあります。
腸に溜まったまま放置していると、腸閉塞を引き起こし、昏睡状態に陥ったり、最悪の場合、死に至る危険性もあります。食べてしまった小石や砂利がうんちに混じって出てこない場合は、一度かかりつけの動物病院でレントゲンを撮影し確認してもらいましょう。
2.たばこの吸い殻
一昔前に比べると減りましたが、未だにたばこの吸い殻をポイ捨てする人はいます。そのため道端に落ちているたばこの吸い殻に興味を持ち、そのまま誤飲してしまう犬も後を絶ちません。
吸い殻を誤飲するとたばこに含まれているニコチンを摂取してしまうことになるので、ニコチン中毒症状を引き起こします。小型犬の場合は、小さな吸い殻であってもニコチンが致死量に達する恐れがあるので、舐めたり誤飲したりしてしまった場合は、すぐに病院へ行きましょう。
3.花壇に植えられている植物
公園に行くと、きれいな花が植えられている花壇のある場所は多くあります。しかし、実は花壇に植えられている植物の中には、犬にとって有毒な成分を含む花も多くある事をご存知でしょうか。以下の花は危険なので近付かせないでください。
- あじさい
- チューリップ
- スイセン
- パンジー
- ユリ
- イヌサフラン
上記は公園や道路の花壇で比較的よく見かける植物であり、犬にとって有毒な植物でもあります。食べてしまうと嘔吐や下痢といった症状の他にも、神経麻痺や昏睡状態、最悪の場合は死に至る危険もあります。
短時間で症状を発症するため、誤飲してしまったことを確認したら、すぐに動物病院へ連れて行き、処置してもらいましょう。
4.道端に生えている草
花壇に植えられている花だけでなく、道端に生えている雑草などにも気を付けなければいけません。
道端に生えている雑草の中にも、犬にとって有毒な成分を含む物は稀にありますが、それほど多くはありません。しかし、道端に生えている雑草には、除草剤が撒かれている可能性があるのです。
除草剤は、当然ながら犬にとって非常に有毒な成分を含んでいます。舐めるだけでも体調に異変が生じるため、除草剤を撒いた草を食べてしまうと、中毒症状を引き起こす恐れがあります。
5.串などの尖った物
見かけることは少ないですが、屋台の出ている場所や駅前などではちらほら見かける危険物です。焼き鳥などの匂いが付いた串は、犬にとって好奇心や興味を抱きやすい対象です。良い匂いがするので、「食べたい」とも思うでしょう。
しかし、串などの尖った物は、誤飲してしまうと大変危険です。窒息だけでなく、体内の臓器を傷つけてしまう恐れがあります。怪我が酷い場合は、死に至る危険性もあるため、人通りの多い場所では気を付けましょう。
6.ビニール袋
ビニール袋なども落ちている光景を見かけます。風の強い日などは、飛んでいることもありますよね。ビニール袋も犬にとって遊び道具になりやすいですが、噛み千切ったビニール袋の一部分を誤飲してしまうと危険です。
喉にひっかかり窒息してしまう恐れもありますし、腸に留まり、腸閉塞を引き起こす危険性もあります。ビニール袋を飲み込んでしまった場合は、うんちと一緒に排出されていないか確認し、排出されないようであれば、念のため、動物病院へ連れて行きましょう。
7.野生動物の死骸
ねずみや鳥など、野生動物の死骸が横たわっている場合、愛犬を近付けさせないようにしましょう。犬は本能的に興味を持ってしまいますが、野生動物にはさまざまな菌が付着しています。
寄生虫が潜んでいる可能性も高く、寄生虫によっては犬が感染してしまうと危険な症状を引き起こすものもあります。散歩中に野生動物の死骸を見つけたら、そっと離れて歩きましょう。
まとめ
今回は犬が散歩中に誤飲してしまう超危険なものを紹介してきました。皆さんも散歩中に見かけたことはありませんでしたか。散歩中は様々な危険が潜んでいるので、よそ見せず、なるべく愛犬の様子を注意深く観察しましょう。